ピースボート戦後80年特別プロジェクト「TIME FOR PEACE」を行います
戦後80年を迎える2025年、ピースボートは「TIME FOR PEACE(今こそ平和を)」と題した特別プロジェクトを行います。「過去の戦争をみつめ、未来の平和をつくる」というピースボート創設時の理念を掲げ直し、今も戦禍を生きるたくさんの人たちがいることに目を向けながら、世界の平和を改めて希求する取り組みです。とりわけ2025年4月に出航するVoyage120においては、2024年のノーベル平和賞を受賞する日本被団協や2017年のノーベル平和賞受賞団体であるICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のメンバーも船に迎えながら、世界中で紛争予防・平和構築に携わる個人や団体とつながり、平和を訴えます。
戦後80年を迎える2025年、ピースボートは「TIME FOR PEACE(今こそ平和を)」と題した特別プロジェクトを行います。「過去の戦争をみつめ、未来の平和をつくる」というピースボート創設時の理念を掲げ直し、今も戦禍を生きるたくさんの人たちがいることに目を向けながら、世界の平和を改めて希求する取り組みです。とりわけ2025年4月に出航するVoyage120においては、2024年のノーベル平和賞を受賞する日本被団協や2017年のノーベル平和賞受賞団体であるICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のメンバーも船に迎えながら、世界中で紛争予防・平和構築に携わる個人や団体とつながり、平和を訴えます。
戦争の絶えないこの世界で
2025年、世界は第二次世界大戦の終結から80年を迎えます。それは、広島・長崎への原爆投下からの80周年でもあります。二つの世界大戦への反省から、1945年には国連が発足し、国連憲章では武力行使が違法と定められました。日本の憲法は平和主義を掲げ、9条においては戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認を定めました。
それでも、戦争が止むことはありません。日本では「戦後」という言葉が広く使われてきましたが、世界に目を向ければ「冷戦」と、その裏での数々の代理戦争、そして地域紛争や内戦など、戦争は世界中で多くの市民を傷つけてきました。今この瞬間も、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は続き、ガザでの虐殺と未曽有の人道危機は続いています。
いま世界中で、軍備の増強が続いています。2023年の世界の軍事費は約378兆円で、統計を取り始めた1988年以降一番大きな金額となりました。核保有国は核軍備の拡大や近代化を進め、核兵器使用の危機はかつてないほどに高まっています。人類滅亡までの残り時間を象徴的に示す「終末時計」は過去最短の「90秒」を指しています。
それでも、戦争が止むことはありません。日本では「戦後」という言葉が広く使われてきましたが、世界に目を向ければ「冷戦」と、その裏での数々の代理戦争、そして地域紛争や内戦など、戦争は世界中で多くの市民を傷つけてきました。今この瞬間も、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は続き、ガザでの虐殺と未曽有の人道危機は続いています。
いま世界中で、軍備の増強が続いています。2023年の世界の軍事費は約378兆円で、統計を取り始めた1988年以降一番大きな金額となりました。核保有国は核軍備の拡大や近代化を進め、核兵器使用の危機はかつてないほどに高まっています。人類滅亡までの残り時間を象徴的に示す「終末時計」は過去最短の「90秒」を指しています。
TIME FOR PEACE、今こそ平和を
ピースボートは1983年の創設以来、世界各地の戦争体験者、紛争当事者とつながってきました。「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」(通称:おりづるプロジェクト)、「ピースボート地雷廃絶キャンペーン(P-MAC)」といったプロジェクトを通じてです。また、アフリカや中東、東南アジアやバルカン半島などの紛争当事国からユースを船に招いたり、アウシュビッツやパレスチナ難民キャンプを訪れるツアーを行ったりしてきました。
日本では、戦争の恐ろしさを実体験をもって語れる人がいなくなりつつあります。そんな今、被害者の声に改めて耳を傾けたい。戦争による破壊、喪失、憎悪。一度戦争が起きたら止めるのがいかに難しいか。戦闘が止んでも人々が平穏な暮らしを取り戻すのにどれだけの時間がかかるか。日本がかつて侵略戦争で近隣諸国に大きな苦しみをもたらしたことも忘れてはなりません。今こそ、分断ではなく共存を、戦争ではなく平和を選びましょう。
日本では、戦争の恐ろしさを実体験をもって語れる人がいなくなりつつあります。そんな今、被害者の声に改めて耳を傾けたい。戦争による破壊、喪失、憎悪。一度戦争が起きたら止めるのがいかに難しいか。戦闘が止んでも人々が平穏な暮らしを取り戻すのにどれだけの時間がかかるか。日本がかつて侵略戦争で近隣諸国に大きな苦しみをもたらしたことも忘れてはなりません。今こそ、分断ではなく共存を、戦争ではなく平和を選びましょう。
被爆者や平和活動家とともに世界を回る
ピースボート戦後80年特別プロジェクト「TIME FOR PEACE」では、2025年4月に出航するVoyage120で、地球一周を通して、戦争の被害を知る世界の人たちとつながりながら、国境をこえて記憶をつなぎ、世代をつなぎ、平和を訴えます。
ひとつの大きな柱となるのが「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」です。日本被団協の後援のもと、世界各地に被爆証言を届けます。
●広島・長崎の被爆者が地球一周を通して乗船し、船内や寄港地で被爆証言を行います。日本被団協のメンバーの部分乗船も予定されています。
●核実験の「風下住民」であるメアリー・ディクソンさん他、核実験の被害者など、世界の核被害者(グローバルヒバクシャ)が乗船します。
●ヨーロッパ区間では、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のメリッサ・パーク事務局長ほかスタッフらが乗船し、船上会議を開きます。
●寄港地での核廃絶アピールに加え、核保有国政府への訪問も計画しています。
「武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ」(GPPAC)との連携も深めます。世界各地から紛争予防・平和構築の実践家を招き、船内での講座やワークショップ、寄港地でのイベントを行います。
●北東アジア、東南アジア、中東、ヨーロッパなどの各区間で、地域に根差した紛争予防・平和構築の取り組みに携わる専門家がリレー形式で乗船します。
●中東情勢やウクライナ情勢について、GPPACのメンバーを中心にした「和平に向けた洋上会議」を予定しています。
●「東北アジア平和構築インスティテュート」(NARPI)や「ウランバートル・プロセス」などの北東アジアの平和会議やトレーニングの開催も計画しています。
次世代・ユースのチェンジメーカーたちが分野を超えて出会い、共に学び行動するためのプラットフォームとして船・船旅の持てる力を存分に活かします。
●被爆者と出会い、その体験を地域に広める意欲のある世界の若者を各区間で招待し、被爆の記憶の継承に取り組みます。
●核兵器・軍事主義の問題と気候変動の問題を交差的に考えるユースプログラムを大西洋区間で予定しています。
●「国連持続可能な開発のための海洋科学の10年」への取り組みとして「Youth for the SDGs」と称した海洋問題に取り組むユースプログラムを中南米区間で実施します。
各寄港地では戦争の歴史に学び、訪れる各地が抱える社会問題を知り、平和につなげていくための各種スタディツアーを行います:
●シンガポール「『昭南島』の歴史を学ぶ」
●ハンブルク(ドイツ)「ナチス・ドイツの元強制収容所を訪問」
●レイキャビク(アイスランド)「自然&再生可能エネルギー活用法」
●プンタレナス(コスタリカ)「『軍隊のない国』コスタリカ」
●マンサニージョ(メキシコ)「『小さな天使の家』の子どもたちと出会う」
Voyage120の帰航後の8月中旬に日本国内に停泊中の船内イベントで報告会を行います。
ひとつの大きな柱となるのが「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」です。日本被団協の後援のもと、世界各地に被爆証言を届けます。
●広島・長崎の被爆者が地球一周を通して乗船し、船内や寄港地で被爆証言を行います。日本被団協のメンバーの部分乗船も予定されています。
●核実験の「風下住民」であるメアリー・ディクソンさん他、核実験の被害者など、世界の核被害者(グローバルヒバクシャ)が乗船します。
●ヨーロッパ区間では、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のメリッサ・パーク事務局長ほかスタッフらが乗船し、船上会議を開きます。
●寄港地での核廃絶アピールに加え、核保有国政府への訪問も計画しています。
「武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ」(GPPAC)との連携も深めます。世界各地から紛争予防・平和構築の実践家を招き、船内での講座やワークショップ、寄港地でのイベントを行います。
●北東アジア、東南アジア、中東、ヨーロッパなどの各区間で、地域に根差した紛争予防・平和構築の取り組みに携わる専門家がリレー形式で乗船します。
●中東情勢やウクライナ情勢について、GPPACのメンバーを中心にした「和平に向けた洋上会議」を予定しています。
●「東北アジア平和構築インスティテュート」(NARPI)や「ウランバートル・プロセス」などの北東アジアの平和会議やトレーニングの開催も計画しています。
次世代・ユースのチェンジメーカーたちが分野を超えて出会い、共に学び行動するためのプラットフォームとして船・船旅の持てる力を存分に活かします。
●被爆者と出会い、その体験を地域に広める意欲のある世界の若者を各区間で招待し、被爆の記憶の継承に取り組みます。
●核兵器・軍事主義の問題と気候変動の問題を交差的に考えるユースプログラムを大西洋区間で予定しています。
●「国連持続可能な開発のための海洋科学の10年」への取り組みとして「Youth for the SDGs」と称した海洋問題に取り組むユースプログラムを中南米区間で実施します。
各寄港地では戦争の歴史に学び、訪れる各地が抱える社会問題を知り、平和につなげていくための各種スタディツアーを行います:
●シンガポール「『昭南島』の歴史を学ぶ」
●ハンブルク(ドイツ)「ナチス・ドイツの元強制収容所を訪問」
●レイキャビク(アイスランド)「自然&再生可能エネルギー活用法」
●プンタレナス(コスタリカ)「『軍隊のない国』コスタリカ」
●マンサニージョ(メキシコ)「『小さな天使の家』の子どもたちと出会う」
Voyage120の帰航後の8月中旬に日本国内に停泊中の船内イベントで報告会を行います。
共につくる「戦後80年」、企画持ち込み大歓迎!
今後、ピースボート戦後80年特別プロジェクト「TIME FOR PEACE」についての最新情報は随時本ウェブページに掲載していきます。この機会に企画を持ち込みたい団体・個人、取材を検討されたいメディアからのお問い合わせは下記の連絡先にて受け付けます。
お問い合わせ
ピースボート事務局(担当:畠山)
03-3363-7561 / univ@peaceboat.gr.jp
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ピースボート事務局(担当:畠山)
03-3363-7561 / univ@peaceboat.gr.jp