パンフレットをでお届け
資料請求

Voyage116でカンボジアの地雷問題を学ぶツアーを開催しました

Voyage116でカンボジアの地雷問題を学ぶツアーを開催しました
ピースボート地球一周の船旅 Voyage116で「カンボジア地雷問題検証ツアー」を開催しました。ツアー参加者とスタッフを含めた26名がカンボジアを訪問し、地雷除去活動をしている現場や地雷被害者を支援するNGO、そしてピースボートが支援を続ける村を訪れ、地雷問題の「今」を学びました。

その中から地雷除去現場と支援を続けている小学校、義足を提供するセンターを訪問した時の様子をご紹介します。
ピースボート地球一周の船旅 Voyage116で「カンボジア地雷問題検証ツアー」を開催しました。ツアー参加者とスタッフを含めた26名がカンボジアを訪問し、地雷除去活動をしている現場や地雷被害者を支援するNGO、そしてピースボートが支援を続ける村を訪れ、地雷問題の「今」を学びました。

その中から地雷除去現場と支援を続けている小学校、義足を提供するセンターを訪問した時の様子をご紹介します。

地雷除去の現場を訪問

Voyage116でカンボジアの地雷問題を学ぶツアーを開催しました
カンボジア地雷対策センター(CMAC)が地雷除去活動を行なっている現場を訪問しました。参加者はCMACのスタッフから説明を受けた後、地雷除去員と同じ装備を身に着けて見学しました。

CMACスタッフが先導して除去現場に近づいていきますが、安全が確認された土地と地雷原は一見しただけではわかりません。前の人についていかないと地雷原に近づいてしまう可能性もあり緊張感が漂います。

除去現場では地雷探知犬が活動していました。パートナーとなる地雷除去員の指示で地雷原のすぐ横をまっすぐ進み、また戻ってきます。

火薬の匂いに反応した場合はその場に座って教えてくれます。そこからは除去員が金属探知機を使ってより詳しく調べてから掘り起こします。発見された地雷は爆破処理されます。

炎天下で重いヘルメットとプロテクターを着けて行なう危険と隣り合わせの活動を見て、これ以上地雷が使われることがあってはならないと痛感しました。
Voyage116でカンボジアの地雷問題を学ぶツアーを開催しました
カンボジアでは内戦中に多くの地雷が埋められました。1991年にカンボジア和平協定が締結し、地雷除去活動がはじまりました。

当初、CMACは元兵士を地雷除去員として採用しました。兵士として地雷を埋めていた人たちは地雷についての知識をすでに持っています。また地雷除去員という仕事は元兵士にとって社会復帰するきっかけにもなりました。

そして30年以上、地雷除去活動が続けられた結果、現在地雷原だとわかっている土地の対人地雷は来年2025年に除去が完了予定です。

対戦車地雷や不発弾は除去が終わるのにはまだ時間がかかりますが、長く続いている地雷除去活動に明るい兆しが見えてきました。

地雷除去した小学校で子どもたちと交流

Voyage116でカンボジアの地雷問題を学ぶツアーを開催しました
ピースボートが地雷除去と学校建設を支援し、2016年に完成したスナハイ村の小学校を訪れました。

子どもたちが出迎えてくれ、サッカー、おりがみ、手遊び、だるまさんが転んだ等で交流しました。

子どもたちと遊んだ校庭も2015年までは地雷が埋まっていた土地です。この小学校の敷地からは46個の地雷と33個の不発弾が発見されました。

安全となった土地で思い切り走り回りました。最後はツアー参加者と子どもたちがお互いに歌をプレゼントし合いました。

義足を無料支援するセンター

Voyage116でカンボジアの地雷問題を学ぶツアーを開催しました
カンボジア全土には義足などの義肢装具を提供しているセンターが12か所あります。その中の1つであるシェムリアップ州のリハビリセンターを訪問しました。

職員の方の案内で義肢装具を作成する工房やリハビリの様子を見学しました。

ここでは義足などを無料で提供しています。以前は患者の多くが地雷被害者でしたが、今では新規患者の多くが病気や交通事故で障がいを持った人です。

支援を必要としている患者はセンターから離れた農村部に暮らしている人が多いですが、1日1米ドルの食事代のみでセンターに宿泊することができたり、自宅からの交通費も支給されます。できるだけ患者に負担がかからない運営が行なわれています。

このセンターには新しく義肢装具が必要となった人やメンテナンスが必要な人など、月に約200人の患者がやってきます。一方で、義肢装具士の資格を持った職員はこのセンターに1人しかいません。

カンボジア国内で義肢装具士の資格を取っても、より給料がいい外国で働く人が多いため、義肢装具士の不足は深刻です。

最後は歩行訓練の様子を見学し、患者の方とも話をする機会をいただきました。


※2024年12月出航のピースボート Voyage119でも同様のツアーを予定しています。参加者を募集中です。詳しくは下の「お問い合わせ」からご連絡ください。
※ツアー参加者による報告をP-MACのブログに載せています。

このレポートを読んだ方におすすめ