「カンボジアから地雷をなくそう100円キャンペーン」 地雷原が小学校に生まれかわりました

カンボジア北部のジャングルに囲まれたスナハイ村は、内戦中は激戦地となったため、多くの地雷が残されています。P-MACは、小学校を建設してほしいという村からの依頼を受け、2015年には小学校のために約7万㎡の土地の地雷除去を支援しました。地雷除去活動は現地地雷除去団体「カンボジア地雷対策センター（CMAC）」により実施されました。そして、2016年にはその土地に小学校を建設しました。


－地雷除去と小学校建設　支援報告－

場所：カンボジア　プレアヴィヘア州スナハイ村
Sna Pha Ek Village, Srayong Commune, Kulen District, Preah Vihear Province

■地雷除去
期間：　　　　2015年4月20日～2015年7月21日
実施機関：　　CMAC第4部隊第13地雷除去チーム
地雷除去費用：1,016,562円（8,140.97米ドル）
地雷除去結果：　　
・除去面積　　72,094㎡
・対人地雷　　46個
・不発弾　　　33個

■学校建設
期間： 　　2016年6月7日～2016年10月25日
費用：　　　　3,097,118円（27,791.8米ドル）
支援内容：　　3教室の校舎、教室内の机と椅子、黒板、トイレ3室、国旗掲揚台、校門、フェンス

新学年がはじまった2016年11月1日より、スナハイ村の子どもたち228人が、この新しい小学校に通っています。カンボジアの学校は二部制です。1〜6年生が午前と午後にわかれて、学校で学んでいます。休み時間には、安全になった広い校庭で遊んでいます。

これまでスナハイ村にあった学校は、お寺の敷地を借りて建てられた小さな教室が2つしかありませんでした。教室に座りきれない子どもたちは立って授業を受けたり、通うことができない子どももいました。

新しい学校ができたことで、すべての子どもが安心して通える小学校が誕生しました。

カンボジア北部、タイ国境付近のプレアヴィヘア州に位置するスナハイ村は、カンボジア内戦中の1986年から1989年まで軍事基地となり、戦闘が行なわれたため、今も多くの地雷や不発弾が残っています。その後は、ジャングルとなっていたこの土地に、農地を持たず貧しい生活をしていた人々が全国各地から集まり、2005年にスナハイ村が誕生しました。

人々が移住した後に、村の多くの土地が地雷原だと判明しました。それでも、村人は「ここは私たちにとって希望の村です」と言いました。スナハイ村は地雷が埋まっていようとも、ようやく手に入れた自分たちの土地です。ここで農業をすることで、家族が生活できるようになりました。

P-MACは、人々が安全に暮らし農地を耕せるように、2010年以降、スナハイ村の地雷除去を進めています。

日本全国のみなさまからいただいた募金で、スナハイ村に安全な小学校をつくることができました。しかしながら、今も家の周辺や田畑など、人々が生活する場にも地雷が埋まっています。スナハイ村の人々が地雷の被害にあうことなく、安全に暮らすことができるよう、さらなる地雷除去にご協力をお願いいたします。

募金は以下の口座にお振り込みください。
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郵便振替口座　00130-3-557600
ゆうちょ銀行　ゼロイチキユウ店（〇一九店）　当座0557600
加入者名　　　ピースボート地雷廃絶キャンペーン P-MAC
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いただいた募金は地雷除去をはじめとした地雷廃絶のための活動に使わせていただきます。