パンフレットをでお届け
資料請求

【支援物資活動レポート】ピースボート地球一周の船旅 Voyage 118

【支援物資活動レポート】ピースボート地球一周の船旅 Voyage 118
船内での支援物資仕分け作業後の記念撮影。
ピースボートUPA国際協力プロジェクトでは、世界各地へ支援物資を届ける活動を通して、各国のNGOや市民団体とのネットワークづくりを行っています。

ピースボート地球一周の船旅 Voyage 118(2024年8月16日~2024年12月2日 )では、南アフリカ、パナマ、ペルー、イースター島などの寄港地で、現地の子どもたちに文房具、衣類、スポーツ用品、裁縫用具などを届けて交流することができました。

物資をご提供いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
船内での支援物資仕分け作業後の記念撮影。
ピースボートUPA国際協力プロジェクトでは、世界各地へ支援物資を届ける活動を通して、各国のNGOや市民団体とのネットワークづくりを行っています。

ピースボート地球一周の船旅 Voyage 118(2024年8月16日~2024年12月2日 )では、南アフリカ、パナマ、ペルー、イースター島などの寄港地で、現地の子どもたちに文房具、衣類、スポーツ用品、裁縫用具などを届けて交流することができました。

物資をご提供いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。

南アフリカ:折り紙で文化交流

【支援物資活動レポート】ピースボート地球一周の船旅 Voyage 118
日本から集めた折り紙を届けました。
ケープタウン(南アフリカ)のタウンシップにある小学校を訪ね、支援物資として折り紙を届けました。アパルトヘイト(人種隔離政策)の時代、南アフリカでは人種によって住む区域が明確に分けられていました。訪れるタウンシップはかつての「黒人居住区」。アパルトヘイトが撤廃された現在も、貧困やそれに伴う犯罪率の高さが問題となっています。

受け入れ団体の「Origami For Africa(OFA)」は、東京生まれで現在はケープタウンに暮らすキョーコ・モーガンさんが2009年に設立した団体で、折り紙を通じた文化交流を目的に、南アフリカでその普及・指導に取り組んでいます。折り紙は子どもたちが安全に屋内で遊べるツールとして注目を集めています。

折り紙交流は、最初に子どもたちが私たちにハートの折り方を教えてくれました。また、一緒に鶴やだまし船を折ったり、割り箸で箸の使い方を教えたりして交流を楽しみました。学校の合唱団がやってきて歌を歌ってくれたので、事前に練習していた南アフリカの国歌を一緒に歌いました。

タウンシップの外に出ることもなかなかない子どもたちにとって、遠い海外である日本の文化に触れることは世界への目を開かせる機会になり、一生忘れない素晴らしい体験になったと言っていただきました。

南アフリカ:人と人を繋げるコミュニティづくりを目指す

【支援物資活動レポート】ピースボート地球一周の船旅 Voyage 118
交流後にみなさんと記念撮影。
ケープタウン(南アフリカ)のランガ地区というタウンシップにある「モコネ小学校」を訪ね、子ども服や文房具などの支援物資を届けました。ランガ地区では「NGOイカヤ・レ・ランガ」という団体が地域おこし活動を積極的におこなっていて、音楽やアート、料理などを通して人と人との繋がりを大切にしながらコミュニティ作りをおこなっています。コミュニティが雇用を生み出し、人を呼び、さらに人のつながりが生まれる、という好循環を作り出していました。

この地域を訪れて感じたことは、若い人たちが中心になって街全体を活性化するために尽力していることです。その姿はとてもまぶしく感じました。交流時間には、若者や子どもたちとおしゃべりしていろんなことを教えてもらいました。そこでは、日本語を勉強していると言う子や、SNSに自身の特技をアップロードしている若者など、みなさん積極的に夢を切り開こうと励んでいました。

ピースボートでも何度もこの地を訪れていますが、毎回進化があります。支援物資として届けたものを活用して新たな取り組みがおこなわれていたり、アイデア満載で楽しく街を活性化させることのできるパワーがあります。また次回、街がどんな風に変わっていくのか再訪が楽しみな地のひとつです。

ペルー:住民自治の街「ビジャ・エルサルバドル」

【支援物資活動レポート】ピースボート地球一周の船旅 Voyage 118
演劇を披露いただいたあとに支援物資を贈呈しました。
ペルー内戦を逃れた人びとが、砂漠の地に集まり生まれた「ビジャ・エルサルバドル」というスラム。元々は人びとが不法に集まった場所でしたが、住人同士が互いに意見を出し合い、優れた都市計画から街が築きあげられ、「奇跡の街」と呼ばれ、過去にはノーベル平和賞にもノミネートされるなど、世界の注目を集めてきました。わたしたちは、こうしたビジャ・エルサルバドル発展に大きく寄与した「NGOアレナ・イ・エステラス」という団体を訪問し、楽器、キッチン用品、文房具などの支援物資を届けました。

アレナ・イ・エステラスは、この地が暴力と恐怖に包まれていたころ、子どもたちを恐怖から解放して、笑顔を取り戻すために生まれた劇団です。彼らは学校に通ったり仕事をしながら、練習する時間を作って活動しており、社会問題をテーマに演劇、サーカス、アートを組み合わせて公演を行います。貧困問題や社会参加について考えるプログラムも実施しており活動範囲はペルー各地に広がり、近年では、世界中の団体と技術交換やイベント開催するようになりました。

パフォーマンスをしてくれる子どもたちのなかには小学生くらいのまだ幼い子もいましたが、みな本当に勇敢で、日々練習を重ねお互い信頼しあっていることが伝わってくるような素晴らしい劇を見せてくれました。子どもたちの一生懸命な姿に会場は大きな感動に包まれていました。こうした素晴らしい取り組みを行っている団体に対して、UPAという形で少しでもサポートができることをうれしく思いました。

このレポートを読んだ方におすすめ