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【支援物資活動レポート】ピースボート地球一周の船旅 Voyage 117

【支援物資活動レポート】ピースボート地球一周の船旅 Voyage 117
パナマのクナ族コミニュニティーで交流した際の集合写真。
ピースボートUPA国際協力プロジェクトでは、世界各地へ支援物資を届ける活動を通して、各国のNGOや市民団体とのネットワークづくりを行っています。

ピースボート地球一周の船旅 Voyage 117(2024年4月13日~2024年7月27日 )では、パナマ、メキシコ、コスタリカ、ナミビアなどの寄港地で、現地の子どもたちに文房具・衣類・スポーツ用品・裁縫用具などを届けて交流することができました。

物資をご提供いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
パナマのクナ族コミニュニティーで交流した際の集合写真。
ピースボートUPA国際協力プロジェクトでは、世界各地へ支援物資を届ける活動を通して、各国のNGOや市民団体とのネットワークづくりを行っています。

ピースボート地球一周の船旅 Voyage 117(2024年4月13日~2024年7月27日 )では、パナマ、メキシコ、コスタリカ、ナミビアなどの寄港地で、現地の子どもたちに文房具・衣類・スポーツ用品・裁縫用具などを届けて交流することができました。

物資をご提供いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。

ナミビア:タウンシップにて多民族文化を体験する

【支援物資活動レポート】ピースボート地球一周の船旅 Voyage 117
タウンシップのみなさんが伝統音楽の披露をしてくれました。
多民族国家ナミビアで、さまざまな民族が共生するコミュニティを訪れました。ウォルビスベイには世界最古の砂漠「ナミブ砂漠」や、ドイツ植民地時代に建てられた街「スワコプムンド」が有名な観光です。そして、その近郊には数多くの「タウンシップ」と呼ばれる元非白人居住区が存在します。

タウンシップは、ナミビアがかつて南アフリカに併合されていた時代に、アパルトヘイト(人種隔離政策)のために作られた黒人居住区でした。現在では誰もが住むことができますが、実際には経済的に厳しい状況の黒人の人たちが住んでいるケースがほとんどです。今回は実際にタウンシップを歩かせてもらい、子どものいる施設を訪れたり、薬草治療をおこなう人の話を聞いたりと、多くの文化に触れました。

交流した最後に、日本から持ってきた衣服や文具などの支援物資を皆でバスから運び出し、実際に手渡しし記念撮影を行ました。受け入れを担当したレイモンドさんは受け取った支援物資を責任持って、タウンシップの皆に分配すると約束してくれました。文化を体験するとともにタウンシップの人々の温かさを感じる事のできた一日でした。

メキシコ:ボールでつながる交流の輪

【支援物資活動レポート】ピースボート地球一周の船旅 Voyage 117
サッカーの親善試合をして友だちになりました。
マンサニージョにある技術学校「CONALEP」を訪れ、サッカーボールなどの支援物資を届けました。ピースボートの船がマンサニージョに寄港する度に訪問している学校です。現地の高校生たちも明るく歓迎をしてくれました。

この日は親善試合をするということで、ピースボートからの参加者たちは船内生活の中でサッカー練習に励んできたメンバーも多く、現役高校生選手との真剣勝負は非常に盛り上がりました。また、お互いの選手を混合でチームを組む交流試合も行いました。言葉は通じずとも同じボールを追いかけ走り、自然と仲が深まっていくことを体感することができました。

また支援物資を受け渡す際、乗船前に自身でボールを寄付した方がツアーに参加していたので、代表して手渡しでボールを送りました。その後は昼食会場へ行き、皆でメキシコ料理を楽しみました。試合をした後とは思えないほど皆パワフルで、笑いのたえない昼食時間となりました。スポーツを通して、言語や人種関係なく仲良くなる事のできた充実した体験でした。

メキシコ:小さな天使たちに生えた羽とこれから

【支援物資活動レポート】ピースボート地球一周の船旅 Voyage 117
子どもたちと交流した際の集合写真。
マンサニージョで活動する「Casa Hogar Los Angelitos(小さな天使の家)」を訪れ、学校生活を送るのに必要なリュックサックや文房具、ボールなどの支援物資を届けました。『小さな天使の家』は、家庭内暴力や性被害などによる厳しい生活環境下におかれた様々な背景をもつ子どもたちを保護し、カウンセリングや自立へのサポートを中心に取り組んでいます。

私たちが訪れると、2~3歳の小さな子どもたちによる演奏から高校生くらいのメンバーによる本格的なダンスまで、素敵なステージを披露してくれました。自分たちよりも大きなお兄さんお姉さんのステージを見ている子どもたちの視線は尊敬の眼差しそのもので、これから育つ子どもたちの間近なロールモデルへの憧れる想いが、ひしひしと伝わってきました。

お昼にはポソレというのメキシコ伝統スープを一緒に食べ、折り紙や習字、遊具やシャボン玉などで遊びました。中には子どもたちの演奏に合わせてみんなで歌ったりする場面もあり、言語の壁を越え、交流を楽しみました。お別れ間際にはバケツをひっくり返したかのような大雨が降りましたが、屋根のあるステージにみんなで集まり、雨に負けないくらいの大きな声と、雲をどかすほど笑顔で「幸せなら手をたたこう」を一緒に歌い、有意義な時間を共に過ごしました。

そして今回は、2003年からダンスプログラムを開始した同団体から代表して5名のメンバーが、Voyage117の船内にゲスト乗船してくれました。船の中ではメキシコの民俗文化を表現するパフォーマンスを披露してくれました。リズミカルで明るいステージだけではなく、彼らのバックグラウンドやこれからについても話してくれました。これまで施設で生活し、ピースボートの訪問を待っていた子どもたちが成長し、水先案内人としてゲスト乗船するという、継続的な交流が生み出した繋がりが実った瞬間に立ち会うことができたのはとても感慨深いことでした。

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