【支援物資活動レポート】第102回ピースボート地球一周の船旅

【支援物資活動レポート】第102回ピースボート地球一周の船旅船内企画内の支援物資仕分け作業に協力してくださった方々
ピースボートUPA国際協力プロジェクトでは、世界各地へ「支援物資」を届ける活動を通して、各国のNGOや市民団体とのネットワークづくりを行っています。第102回ピースボート地球一周の船旅(2019年9月1日~2019年12月9日 )では、ハワイ、メキシコ、グアテマラ、パナマ、ベネズエラなどの寄港地で、現地の子どもたちに、文房具・衣類・衛生用品・スポーツ用品、楽器などを届け交流することができました。

物資をご提供いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。

ハワイ: ハワイの未来を育てるマカハ農園

【支援物資活動レポート】第102回ピースボート地球一周の船旅
ハワイ(オアフ島)で活動する「マカハ農園」を訪れ、ぬいぐるみ、スポーツ用品などの支援物資を届けました。

マカハ農園は、イタリアから移住した神父であるジジ・コキーオさんが、1987年から子どもたちの教育の場として運営しています。ハワイには、ホノルルで観光しているだけでは見えない問題が数多くあります。特にマカハ農園のあるワイアナエ地区は、貧困や失業者の増加、住宅問題、家庭内暴力、アルコール、ドラッグ等といった社会問題が集約されています。

マカハ農園では、「子どもたちの目、手、心を通じて、自然と調和し、平和なコミュニティーを作ろう」というモットーの元、土地を大切にする考え方、動物の世話、トウモロコシ、豆、タロイモなどハワイで大切にされてきた野菜の栽培や調理法、さらに伝統的な薬用利用方法など様々なプログラムを手がけています。

ピースボートは、マカハ農園とは1997年から交流を続けてきました。農園には、ピースボートの初期交流プログラムで植えた、ハワイの伝統的な木であるククイの木などが立派に育っています。ククイの木は、燃料や調味料、染料、薬品など、先住ハワイ人の暮らしに深く結びついている木です。

ジジさんは、ピースボートの訪問を毎回楽しみにしてくれています。お別れの際には、こちらが感じたこと、学んだことを話したり手紙を書いて、お伝えしました。

グアテマラ:アンティグアの子どもたちに出会う

【支援物資活動レポート】第102回ピースボート地球一周の船旅
グアテマラ(プエルトケツァル)で活動する「アソシアシオン・ミンナサン」を訪れ、ぬいぐるみや文房具などの支援物資を届けました。

先住民が多く住み、貧富の差が激しいグアテマラは、長期に渡る内戦も経験し、現在も多くの社会問題を抱えています。NGO活動は盛んで、数多くの国際NGO、地元のNGOが各地で活動を展開しています。スペイン植民地時代の首都だったアンティグアは現在、観光地として多くの観光客でにぎわっています。

しかしアンティグア周辺には、観光業の恩恵を受けない経済的に貧しい人たちが大勢住んでいます。そんな人々を少しでもサポートできればと、2006年から地元の有志のポケットマネーから始まったのが「ミンナサン」というグループです。その中心になっているのが、アンティグア在住のアンヘリカさんという女性です。彼女たちがいま最も力をいれているのは、地域の子どもたち向けの補習教室。さらに、2018年6月にアンティグア近くにあるフエゴ火山が噴火しました。その被災者支援も続けています。

ピースボートでは、子どもたちや被災者に向けて、勉強で使用するペンやノートなどの文房具やぬいぐるみなどを継続的に届けてきました。施設の代表を務めるアンヘリカさんは、「何度もくじけそうになりましたが、たくさんの方の寄付やサポートによりここまで続けることができています。子どもたちにとってもピースボートの皆さんが訪ねてくれることは、彼らの人生においてとても大きな経験です。また来てくれることをとても楽しみにしています」と語ってくれました。

ベネズエラ:奇跡の音楽教育「エル・システマ』の若き音楽家たち

【支援物資活動レポート】第102回ピースボート地球一周の船旅
ベネズエラが発祥地である音楽教育システム「エル・システマ」を訪れ、楽器や食料品などの支援物資を届けました。

この無償音楽教育プログラムは、音楽というツールを通して、子どもたちに規律、思いやり、調和、協調性など人生で役立つことを数多く教えるプログラムです。1975年、創設者のアブレイユさんが11人の生徒と共に地下駐車所で始めたエル・システマは、現在ではベネズエラ各地に加えて、日本を含む世界中の国々で取り組まれるものに成長しました。エル・システマの教育を受けた人々は25万人以上にのぼり、世界トップクラスの指揮者や演奏家も輩出しています。

ピースボートにはこれまで、エル・システマ育ちの若き音楽家たちが100名以上乗船してきました。今回の第102回ピースボートでは、メキシコからベネズエラの区間で8名が乗船しました。ベネズエラは現在、政治・経済的な混乱などにより大変な状況に置かれていますが、社会が危機だからこそなおさら音楽の力が必要になってきていると感じます。

私たちの前で演奏してくれたエル・システマの音楽家たちはみな、笑顔があふれていました。日本からピースボート が運んだ楽器も、これから若き音楽家たちの大切な楽器となり、喜びと美しい音楽をたくさん生み出すことでしょう。

インフォメーション

ピースボートの活動
PROJECTS