第102回ピースボートで「カンボジア手洗いプロジェクト」を実施しました
ピースボートはLUSH(株式会社ラッシュジャパン)と協力し、ピースボートが地雷除去の支援をするカンボジア・スナハイ村の小学校に石けんを届けています。石けんを使って手洗いの習慣をつけることで、子どもたちの健康を守るための手洗いプロジェクトを実施中です。ここでは、第102回ピースボートで訪問した様子をご紹介します。
- プロジェクト: ハッピーシェア地球便
- 寄港地エリア: アジア
- クルーズ: 第102回 地球一周の船旅
- 関連キーワード: 国際協力 / 子ども / 教育
船
2020.2.5
2020.2.5
ピースボートはLUSH(株式会社ラッシュジャパン)と協力し、ピースボートが地雷除去の支援をするカンボジア・スナハイ村の小学校に石けんを届けています。石けんを使って手洗いの習慣をつけることで、子どもたちの健康を守るための手洗いプロジェクトを実施中です。ここでは、第102回ピースボートで訪問した様子をご紹介します。
小学校に石けんを届けて子どもたちと交流しました
第102回ピースボートで開催したカンボジア地雷問題検証ツアーの参加者が、2019年12月6日にピースボート・スナハイ小学校(※)を訪問しました。全校生徒約250人が私たちを出迎えてくれました。子どもたちと交流し、石けんを手渡しました。
陸の孤島のようなこの村には外部から多くの人が来ることはありません。子どもたちはピースボートの訪問を楽しみにしてくれています。 子どもたちと縄跳びやシャボン玉、折り紙、サッカーなどをして遊びました。
そのあとは、訪問時に毎回おこなっている「手洗いの歌」で洗い方を教え、みんなで手を洗いました。手がきれいになった後は、子どもたちにサンドイッチをプレゼントしました。
(※)ピースボート・スナハイ小学校
ピースボートがおこなう地雷除去募金活動である「カンボジアから地雷をなくそう100円キャンペーン」で集まった募金により、2015年に地雷が除去され、2016年には学校建設がおこなわれた小学校です。
陸の孤島のようなこの村には外部から多くの人が来ることはありません。子どもたちはピースボートの訪問を楽しみにしてくれています。 子どもたちと縄跳びやシャボン玉、折り紙、サッカーなどをして遊びました。
そのあとは、訪問時に毎回おこなっている「手洗いの歌」で洗い方を教え、みんなで手を洗いました。手がきれいになった後は、子どもたちにサンドイッチをプレゼントしました。
(※)ピースボート・スナハイ小学校
ピースボートがおこなう地雷除去募金活動である「カンボジアから地雷をなくそう100円キャンペーン」で集まった募金により、2015年に地雷が除去され、2016年には学校建設がおこなわれた小学校です。
学校での取り組みが子どもたちに手洗い習慣を根付かせています
スナハイ小学校に石けんを届けるのは今回で4回目です。毎回訪問するたびに子どもたちが手洗いに慣れてきていることを感じました。中には、子どもたち同士で手洗いの方法を教えている光景もありました。
手洗いについては、先生方も指導をしてくれています。村にはこれまで手洗いの習慣がなかったため、1年生が入学してきた時点では衛生に気を付ける子どもはほとんどいません。石けんを家でも使えるようにしたり、学校での習慣づけなど先生方の努力もあり、2年生以上の多くの子どもたちには手洗いの習慣がつくようになっています。
学校では手洗い以外にもゴミをゴミ箱に捨てることや、学校をきれいに保つために物を大事に扱ったり掃除をするなどの指導もしています。日本では当たり前におこなっていることですが、現地では決して習慣としておこなわれていません。学校での地道な指導が子どもたちによい影響を与えていることを実感しました。
手洗いについては、先生方も指導をしてくれています。村にはこれまで手洗いの習慣がなかったため、1年生が入学してきた時点では衛生に気を付ける子どもはほとんどいません。石けんを家でも使えるようにしたり、学校での習慣づけなど先生方の努力もあり、2年生以上の多くの子どもたちには手洗いの習慣がつくようになっています。
学校では手洗い以外にもゴミをゴミ箱に捨てることや、学校をきれいに保つために物を大事に扱ったり掃除をするなどの指導もしています。日本では当たり前におこなっていることですが、現地では決して習慣としておこなわれていません。学校での地道な指導が子どもたちによい影響を与えていることを実感しました。
小学校で水を得ることが困難な状況に直面しています
一方、大きな問題も出てきています。これまで、ある個人の方の寄付によってつくられた井戸が学校にありましたが、この井戸が枯れてしまいました。井戸の深さやつくる前の事前調査が十分でなかったことが原因と思われます。
学校にはこの井戸以外に水を得られる場所がないため、現在は水を購入しています。1,000リットルの水が400~500円しますが、教育省からは一部しか補助金が出ないため、校長がポケットマネーを使って購入しなければいけない状況になっています。
この水は手洗い、飲み水、トイレを流すためにも使っています。金銭面の問題と水を売りに来るタイミングなどもあり、学校で水を使えない日も出てきています。
学校にはこの井戸以外に水を得られる場所がないため、現在は水を購入しています。1,000リットルの水が400~500円しますが、教育省からは一部しか補助金が出ないため、校長がポケットマネーを使って購入しなければいけない状況になっています。
この水は手洗い、飲み水、トイレを流すためにも使っています。金銭面の問題と水を売りに来るタイミングなどもあり、学校で水を使えない日も出てきています。
子どもたちの健康のために支援を続けていきます
石けんを届けることで衛生環境を改善する試みは、少しずつですが成果が出てきています。長年の内戦の影響は深刻で、変化をもたらすためには地道に続けていくことが重要です。
子どもたちにとって、日本の若者が定期的に訪れて交流することはとても珍しいことで、楽しみにしてくれているようです。一緒に楽しく遊んでから石けんで洗い、最後に食事をすることで、清潔にすることの大切さを理解して普段の生活での習慣づけにつながってほしいと思っています。
そんな中で井戸が使えない現状では、このプロジェクトを継続していくことも難しくなります。学校で水を得ることが困難な状況は子どもたちや村にとっても大きな問題です。現在、必要な協力ができるよう関係団体と連絡をとって相談を進めています。
※ピースボートはスナハイ村で地雷除去支援を続けています。ピースボート・スナハイ小学校と村の地雷除去については下の「この記事を読んだ方におすすめ」にあるウェブページ「カンボジアで地雷被害者や地雷原の村に暮らす人々と交流しました」をごらんください。
子どもたちにとって、日本の若者が定期的に訪れて交流することはとても珍しいことで、楽しみにしてくれているようです。一緒に楽しく遊んでから石けんで洗い、最後に食事をすることで、清潔にすることの大切さを理解して普段の生活での習慣づけにつながってほしいと思っています。
そんな中で井戸が使えない現状では、このプロジェクトを継続していくことも難しくなります。学校で水を得ることが困難な状況は子どもたちや村にとっても大きな問題です。現在、必要な協力ができるよう関係団体と連絡をとって相談を進めています。
※ピースボートはスナハイ村で地雷除去支援を続けています。ピースボート・スナハイ小学校と村の地雷除去については下の「この記事を読んだ方におすすめ」にあるウェブページ「カンボジアで地雷被害者や地雷原の村に暮らす人々と交流しました」をごらんください。