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ピースボートで出会うラパ・ヌイ(イースター島)

ピースボートで出会うラパ・ヌイ(イースター島)
船旅で訪れる寄港地では、ピースボートならではの国際交流や見聞を深める多様なスタディ・プログラムを行っています。「ピースボートで出会う」と題して、それぞれの寄港地について、ご紹介します。

※この記事は、2020年〜2021年にかけてフェイスブックに掲載した”Voyaging with Peace Boat”シリーズの内容を基に作成しています。
船旅で訪れる寄港地では、ピースボートならではの国際交流や見聞を深める多様なスタディ・プログラムを行っています。「ピースボートで出会う」と題して、それぞれの寄港地について、ご紹介します。

※この記事は、2020年〜2021年にかけてフェイスブックに掲載した”Voyaging with Peace Boat”シリーズの内容を基に作成しています。

ピースボートで出会うラパ・ヌイ(イースター島)

ピースボートで出会うラパ・ヌイ(イースター島)
絶海の孤島と呼ばれるほど、周囲は広大な海ばかりのラパ・ヌイ。

1722年のイースター(復活祭)の日にオランダ人探検家がこの島に到達したことから「イースター島」として知られるようになりました。

国としてはチリの一部ですが、ハワイイ、ニュージーランドとラパ・ヌイをつなぐ三角形はポリネシアン・トライアングルと呼ばれ、広大な海に隔てられているにもかかわらず、古来から共通の文化や言語をもつ文化圏を形成しています。

石でできた大きな頭のようなモアイ像で知られる一方、部族間の土地と資源の奪い合いによって島が荒廃したという説も強く、人類の発展のあり方に一石を投じる場所です。

島には大きなクルーズ船がとまる設備はなく、また島の周囲はすべて外海であるため風や波の影響が大きいため、当日にならないと上陸地点が決まらない、というのも船旅の醍醐味です。本船から島へは小さなテンダーボートで移動します。

ピースボートで出会うラパ・ヌイ(イースター島)
ピースボートでは20年以上、ラパ・ヌイに寄港しています。

島の主な収入源は観光業ですが、輸入した物資から大量の廃棄物が発生したり、観光客の受け入れによって島の自然環境が破壊されたり、また伝統文化が商業的に消費されるなどといった課題もあります。

今でこそエコツーリズムや持続可能な観光(sustainable tourism)といったコンセプトが広まりつつありますが、ピースボートでは、ラパ・ヌイで以前からその問題に向き合ってきた方々と交流をしてきました。
ピースボートで出会うラパ・ヌイ(イースター島)
水先案内人として、ラパヌイの伝統文化を守り伝える活動をしている方々に乗船していただきます。

ツアーガイドのテアタ・トゥキさんは、ラパ・ヌイの口承と伝説について語り、モアイがいかに多くの論争と憶測に囲まれているかを説明します。

ダンサーのロサ・パオア・トゥキさんは、文化遺産を守ることの重要性を語り、今日のラパ・ヌイの社会的、環境的な課題、特に限られた土地での廃棄物処理の問題を取り上げます。

長年のパートナーであるエンリケ・イッカ・テピヘさんとマリオ・トゥキさんは、ラパ・ヌイの文化や現状を紹介するとともに、船内でダンスと歌のワークショップを行い、参加者を魅了します。
ピースボートで出会うラパ・ヌイ(イースター島)
エンリケさんとマリオさんは、音楽と芸術の教育によってラパ・ヌイの若者に力を与えるNGOトキ・ラパ・ヌイの共同創設者でもあります。

ピースボートが寄港すると、現地での交流プログラムの受け入れもしてくださいます。

プログラムでピースボート参加者は、島で唯一の廃棄物処理場を訪れその状況を直視するとともに、ラパ・ヌイ固有の植物の保護支援なども行います。

また、リサイクル素材や環境にやさしい素材を使って建てられたトキの音楽アート学校を訪問することもあります。
ピースボートで出会うラパ・ヌイ(イースター島)
第90回ピースボートで寄港した2016年3月4日には、東日本大震災から5周年を記念して、ラパ・ヌイの子どもたちと「希望の凧(Kites for Hope)」のイベントを開催しました。

この企画は、東日本大震災の被災地の復興と中東・ガザ地区の平和を願う、世界で同時に平和の凧をあげるキャンペーンとして国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の呼びかけで始まったものです。

ピースボート参加者25人、イースター島の子ども10人を含めて合計40名が参加しました。

この企画への参加をきっかけにガザや東北の被災地の状況について学んだ参加者も多く、それぞれの地へ思いを馳せる機会となりました。
ピースボートで出会うラパ・ヌイ(イースター島)
自転車支援 モアイ像の前にて
2015年の第86回ピースボートでは、イースター島市役所とCONAF(農林省・チリ森林公社)を訪れ、日本で集めた自転車や自転車修理用品などの支援物資を届けました。

イースター島市役所では、自転車の利用率を上げることによって、車やトラック、タクシーによる交通渋滞と道路破損、環境汚染を減らすことを目指しています。

また、サイクリング文化や修理場をつくることによって、環境に優しい街づくり、意識づくりを行うことができると考え、取り組んでいます。

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