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イースター島で「平和の凧」をあげましたー3.11を前に、東日本大震災からの復興と中東ガザの平和を願い-

イースター島で「平和の凧」をあげましたー3.11を前に、東日本大震災からの復興と中東ガザの平和を願い-
東日本大震災から5年目の3月11日を前に、ピースボートは南太平洋上のイースター島(ラパヌイ、チリ領)にて、地元の子どもたちとともに「平和の凧あげ」を行いました(2016年3月4日)。

これは、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の呼びかけで始まった、東日本大震災の被災地の復興と中東・ガザ地区の平和を願う、世界で同時に平和の凧をあげるキャンペーンの一環として行われたものです。現在航行中の第90回ピースボート地球一周の船旅がこの時期に南太平洋を訪れていることから、イースター島で「平和の凧あげ」が行われました。
東日本大震災から5年目の3月11日を前に、ピースボートは南太平洋上のイースター島(ラパヌイ、チリ領)にて、地元の子どもたちとともに「平和の凧あげ」を行いました(2016年3月4日)。

これは、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の呼びかけで始まった、東日本大震災の被災地の復興と中東・ガザ地区の平和を願う、世界で同時に平和の凧をあげるキャンペーンの一環として行われたものです。現在航行中の第90回ピースボート地球一周の船旅がこの時期に南太平洋を訪れていることから、イースター島で「平和の凧あげ」が行われました。

中東・ガザで日本の被災者を励ます凧あげが始まった理由とは?

イースター島で「平和の凧」をあげましたー3.11を前に、東日本大震災からの復興と中東ガザの平和を願い-
紛争の続く中東・パレスチナのガザ地区では、毎年3月に日本の東日本大震災の被災者を応援し復興を願うために、1000人以上の子どもたちが凧揚げを行っています。

これは東日本大震災の翌年、2012年から国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によって呼びかけられたものです。ガザは、イスラエル軍による封鎖による物資不足や、度重なる攻撃によって荒れ果ててしまっています。そんなガザの人々は、日本の人々が震災で受けた痛みに共感し、お互いが再び活気を取り戻せるように凧に願いを託しました。

ガザ地区では2014年7月から8月にかけて、イスラエル軍による激しい空爆が繰り返され、551人は子どもを含む2,000人を越える死者と、1万人以上の負傷者が出ます。また、人口の30%近い50万人が難民となるといった大惨事に見舞われました。そんな状況でも翌2015年の3月には、ガザの子どもたちによる日本の被災者への祈りを込めた凧あげは継続されました。

釜石とガザの子どもたちが凧あげを通じて交流

イースター島で「平和の凧」をあげましたー3.11を前に、東日本大震災からの復興と中東ガザの平和を願い-
当日、凧をあげたピースボート参加者とイースター島の子どもたち。モアイ像をバックに。
ガザでのそうした取り組みを受けて、2015年3月には、日本の被災地のひとつである岩手県釜石市の子どもたちが、多くの人々が犠牲になったガザのために平和と復興を願って凧あげを行いました。

自分たちが大変な被害を受けたにも関わらず、日本の人たちを応援したいというガザの人たちの優しさが、釜石の子どもたちに届いたのです。

また2015年11月には、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の招きで来日したガザの子ども3人が、釜石市の小学生らとともに「絆の大タコ」をつくって空に揚げました。

世界で同時に平和の凧をあげよう!

イースター島で「平和の凧」をあげましたー3.11を前に、東日本大震災からの復興と中東ガザの平和を願い-
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、この3月11日前後に実施されている日本の被災地とガザの平和を祈る凧あげを、さらに世界各地に広げて希望をもたらすムーブメントにしようと呼びかけました。

ピースボートはその呼びかけに応え、3月4日(木)にイースター島(ラパヌイ、チリ領)で、地元の子どもたちとともに東日本大震災からの復興とガザの平和を願う凧あげを行いました。

ピースボートは、東日本大震災が起きた直後から宮城県石巻市に拠点を置き、災害支援から復興支援活動を5年間にわたって続けてきました。またガザ地区の窮状を支援するため、緊急支援キャンペーンなどを実施しています。
 
当日、凧あげに参加したピースボート参加者は、船内でピースボートの東日本大震災との関わりや被災地の現状、そしてガザの状況を含めた中東の紛争問題について学習してきました。

そして震災の被災者とガザの子どもたちに希望をもたらすようにとの願いを込めて、メッセージを描いた凧を太平洋の絶海の孤島であるイースター島で高々と掲げました。

参加者はピースボート乗船者が25人、イースター島の子どもが10人を含めて合計40名でした。参加した方は「ガザの人たちは自分が傷ついているのに、東北のために凧を揚げているというのはすごいことだと思います」「元々パレスチナ問題には興味がありましたが、今回の凧上げをきっかけにより詳しく知ってみたいと思いました」などと語りました。

ピースボートは、今後も日本の被災地の人々と、ガザの人々との絆を胸に世界中で行動していきます。

※なお、2016年の世界で同時に平和の凧をあげるキャンペーンには、釜石とガザ、そしてピースボートがコーディネートしたイースター島のほか、フィリピン、ハイチ、ネパール、カンボジア、韓国、台湾、ジョージア、ケニア、カナダなどで3月11日前後に実施されることになっています。

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