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Voyage124でカンボジアの地雷問題を学ぶツアーを開催しました

Voyage124でカンボジアの地雷問題を学ぶツアーを開催しました
ピースボート地球一周の船旅 Voyage124で「カンボジア地雷問題検証ツアー」を開催しました。参加者とスタッフ合わせて13名が、香港からシンガポールまでの区間で一時的に船を離れ、カンボジアを訪問しました。地雷除去団体や地雷被害者を支援するNGO、そしてピースボートが支援を続ける村を訪れ、地雷問題の「今」を学びました。
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ピースボート地球一周の船旅 Voyage124で「カンボジア地雷問題検証ツアー」を開催しました。参加者とスタッフ合わせて13名が、香港からシンガポールまでの区間で一時的に船を離れ、カンボジアを訪問しました。地雷除去団体や地雷被害者を支援するNGO、そしてピースボートが支援を続ける村を訪れ、地雷問題の「今」を学びました。

負の歴史と地雷の恐ろしさを知る

Voyage124でカンボジアの地雷問題を学ぶツアーを開催しました
ポル・ポト政権(1975~79年)による虐殺の歴史を伝える「キリングフィールド」を訪れました。参加者は、およそ200人分の頭蓋骨が収められた慰霊塔や、過酷な強制労働、強制結婚などの記録を目の当たりにしました。慰霊塔に納められているのは犠牲者のごく一部で、周辺には今も多くの遺骨が埋まったままになっています。

「普通に歩いているこの地面の下に、拷問され、殺された人たちの骨が埋まっている。伝えていかないと、気づかないことがある。忘れてしまうことがある。同じことが繰り返されてしまうかもしれない。だから伝えていかなければいけない」と参加者の一人は思いを語りました。
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続いて、地雷除去を行なう「カンボジア地雷対策センター(CMAC)」の博物館を訪問しました。様々な種類の地雷や不発弾などが展示され、副館長の案内で見学しました。

参加者が特に驚いたのは、地雷の種類の多さとその残酷な目的です。足で踏んで爆発するものだけでなく、木に仕掛けられてワイヤーに引っかかると破片を飛び散らせながら爆発するものや、遠隔操作で爆破させるものもありました。そしていかに効率よく人間にダメージを与え、同時に精神的な苦痛までもを与えるように計算されているかを知りました。

手のひらに乗るほどの小さな不発弾については、「子どもたちが川に投げて魚を獲るのに使ったり、爆発させるのが楽しくておもちゃのように遊んでしまい、親に怒られていた」というエピソードも紹介され、日常の中に兵器が紛れ込んでいる恐ろしさを実感しました。

地雷除去活動には金属探知機だけでなく、火薬の匂いを嗅ぎ分けることで探知する犬やネズミが活躍していることなど、現場の環境に合わせた除去技術についても学びました。

地雷被害者に寄り添う支援の現場

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シェムリアップ州が運営するリハビリセンターでは、地雷被害者をはじめ、糖尿病や交通事故などで義肢装具を必要とする人々への支援が行われています。完全オーダーメイドで作られる義足は、1つ5〜10万円ほどかかりますが、ここでは無償で提供されています。

靴よりもビーチサンダルを履く人が多いため、鼻緒が通せるように義足の親指と人差し指の間に隙間が作られているなど、現地の生活に寄り添った工夫がされていました。また義足を作っている義肢装具士の方も地雷被害者でした。かつては支援を受け、今では他の患者のために義足を作っている姿が強く印象に残りました。
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また、地雷被害者の自立支援を行なうNGO「アンコール障がい者協会(AAD)」も訪問しました。地雷で両脚を失い、一時は物乞いをするほど苦しい生活を経験したセム・ソワンタさんが、「障がいがあっても尊厳を持って自立して生きていける環境を作りたい」と立ち上げた団体です。職業訓練や手作りの工芸品販売など、実務的な自立支援を行っています。

そして、障がい者スポーツにも力を入れていて、全国大会に出場したり、その中からカンボジア代表に選ばれた選手もいます。参加者は、お尻を地面につけて座ったまま行う「シッティングバレーボール」を通じて地雷被害者である選手たちと交流しました。試合中、3人の選手の間にボールが飛んでいった際、一人の選手がとっさに左足でボールを受けようとして、「そうだ、自分は脚が無かったんだ!」と気づいて、3人で顔を見合わせて大笑いする場面がありました。

脚を失うという経験も今では笑いに変換してプレーする姿に、「かわいそうという感情を抱くのは失礼だと気づかされた。前を向いて生きる力強さに心から感銘を受けた」と参加者は話しました。またAADは、地雷被害だけでなく、様々な理由で障がいを持つ方やその子どもたちも気軽に集まる場所となっています。「『障がいがある・ない』といった壁を感じさせない、本当に素敵で温かい空間だった」と感想を伝えてくれました。

ピースボートが支援する地雷除去現場

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ピースボートの「カンボジアから地雷をなくそう100円キャンペーン」に寄せられた募金をもとに、2026年7月に地雷除去がスタートした現場を訪問しました。この地域は豊かな自然や世界遺産の遺跡がある一方で、今も農地や子どもたちの通学路など、生活圏のすぐそばに多くの地雷が潜んでいます。

現場へ向かう道は穴だらけで、車が激しく揺れる道のりをゆっくりと進んでいきました。到着した地雷除去エリア内では、除去が終わった場所には「白いポール」、未処理の場所には「赤いポール」が立てられ、安全な場所と危険な場所が隣り合わせで混在していました。
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今回のツアーには、かつて日本で地雷探査機の開発に携わっていた参加者もいました。「開発のその先を実際に見ることができてよかった。対戦車地雷の下に、より繊細な対人地雷が埋め込まれていることもあると聞いた。除去活動をする方には、多くの知識と対応技術が必要不可欠で、とてつもない危険と隣り合わせで処理が行われている」と現場の厳しさを語りました。

これまで30年以上続いてきたカンボジアの地雷除去は完了に近づいていると言われていますが、2025年のタイとの紛争で国境地域に新たな不発弾が残るなど、課題は尽きません。CMACの隊員が「自分が生きている間に争いがなくなるとは思えない。だから、身体が動く限りはカンボジアの安全を確保できる人材を育成し続ける」と語った言葉は、参加者に重く響きました。

地雷除去後に建てられた小学校での交流

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ピースボートの募金によって地雷除去と校舎建設が行われた、コーケー村の小学校を訪問しました。 かつて地雷が埋まっていた土地は、今では安全な学校へと生まれ変わりました。授業見学をした教室は算数の授業中で、文字がわからなくても理解できるので、参加者も授業に参加させてもらいました。

休み時間になると、校庭に出て子どもたちとサッカーや縄跳びをして遊びました。一生懸命ゴールを目指す無邪気な姿や、少ない遊び道具を自然に譲り合う優しい姿に、参加者たちも笑顔がこぼれました。

地雷がなくなり教育の場ができた一方で、多くの課題も残されています。電気が通っておらずエアコンがないため授業は午前7時〜11時のみです。成長すると農業などの家の仕事を手伝わなければならないため、進学を諦めなければならない現状もあります。

それでも校長先生は、「この学校からはまだ外国へ留学した子どもがいない。いつか子どもたちが外国に出て知見を広める機会を作ることが夢です」と熱く語ってくれました。
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最後に訪れたのはスナハイ村の小学校で、こちらもピースボートが地雷除去と建設を支援しました。子どもたちの出迎えを受け、歌を披露してもらった直後に激しいスコールが降り出しました。

そこで急遽、教室に移動して折紙で交流をしました。参加者が身振り手振りで折り方を教えていると、早くできた生徒が周りの生徒を自発的に手助けしてくれていました。言葉が通じない中で、久しぶりに折紙をした参加者も子どもたちのやさしさに触れ、心温まる時間を過ごしました。

雨が止んだ後は、校庭に出てサッカーや綱引きなどで交流しました。また、LUSH(株式会社ラッシュジャパン)と協力して石けんを届ける「ハッピーシェア地球便」プロジェクトの一環として、石けんを学校に引き渡し、手洗い教室も実施しました。これまでも継続的に行なってきた活動のため上級生は慣れていましたが、下級生にとっては石けんで手を洗うこと自体が珍しい体験だったようです。

このツアーを通して、カンボジアが抱える過去と地雷の脅威、そしてその中で前を向いて生きる人々のたくましさに直接触れました。安全な大地と子どもたちの未来を守り、人々が安心して暮らせる社会を実現するためには「これからも継続的な支援が必要だ」と、参加者が強く実感するツアーとなりました。

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こちらは、ツアーの様子をまとめた動画です。参加者のお一人が作成してくださいました。

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