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ピースボート×ノーベル平和センター:紛争解決のための「対話」を学ぶプログラムを実施しました

ピースボート×ノーベル平和センター:紛争解決のための「対話」を学ぶプログラムを実施しました
ピースボート地球一周の船旅 Voyage123では、新たなユースプログラム「Set Sail for Dialogue(対話のための航海)」を実施しました。2026年5月24日〜6月12日、アムステルダムからニューヨークへの区間で行われ、欧州各地をルーツに持つ6名の若者が参加しました。

本プログラムは、ノルウェーのノーベル平和センターとの協働で実現しました。分断が深まる現代において、紛争解決の実践的なツールである「対話(ダイアローグ)」の原則や手法を学び、船上を平和教育の場として活用することを目的としています。

ピースボート地球一周の船旅 Voyage123では、新たなユースプログラム「Set Sail for Dialogue(対話のための航海)」を実施しました。2026年5月24日〜6月12日、アムステルダムからニューヨークへの区間で行われ、欧州各地をルーツに持つ6名の若者が参加しました。

本プログラムは、ノルウェーのノーベル平和センターとの協働で実現しました。分断が深まる現代において、紛争解決の実践的なツールである「対話(ダイアローグ)」の原則や手法を学び、船上を平和教育の場として活用することを目的としています。

紛争解決のツールとしての「対話」

ピースボート×ノーベル平和センター:紛争解決のための「対話」を学ぶプログラムを実施しました
プログラムは、ノーベル平和センターの対話専門家チロ・ボーハンさんによるワークショップから始まりました。チロさんは、相手の話に耳を傾け、感情やニーズを理解することの重要性を強調し、具体的な「対話」の手法を指導しました。

参加者のアンナ・サビニナさん(ロシア/オーストリア)は「対話とは互いを理解しようと意識して行うコミュニケーションであり、困難な話題でも逃げずに向き合い続ける力が必要だと気付きました」と語りました。

その後も、紛争の分析や激化・緊張緩和、調停について、具体的な事例をもとに考え、話し合い、振り返る参加型のセッションを行いました。
ピースボート×ノーベル平和センター:紛争解決のための「対話」を学ぶプログラムを実施しました
ドラガナ・クルティさん(アルバニア)は「意見の相違に直面したときこそ対話が重要だと実感しました」と振り返り、オーロラ・ストレム・ルードさん(ノルウェー)は「紛争とは何かを理解すること、互いの意見の違いを安全に受け止めること、そして『頑固な楽観主義者』であることを大切にしていきたい」と語りました。

「頑固な楽観主義者(stubborn optimist)」とは、元国連気候変動枠組条約事務局長のクリスティアナ・フィゲレスさんが提唱し、ピースボート創設者の一人である吉岡達也もモットーとして掲げている言葉です。厳しい現実を受け止めながらも、決して諦めずに希望を持ち続けることを意味するこの姿勢は、ピースボートの歴史やビジョン、若者が前向きな変化を生み出す力について語り合う中で吉岡が紹介し、参加者の心に強く残りました。

被爆者の証言と核兵器廃絶への取り組み

ピースボート×ノーベル平和センター:紛争解決のための「対話」を学ぶプログラムを実施しました
被爆者でありアーティストの田中稔子さんによる広島での被爆体験を直接聞き、対話したことは、参加者にとって特に印象深い経験となりました。

また、船内に展示されている日本被団協ノーベル平和賞洋上特別展「A Message to Humanity」を見学し、核兵器がもたらす壊滅的な被害を学習しました。新たな核の脅威を防ぐために何ができるのか、白熱した議論が交わされました。

核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のプログラム・ディレクターであるスージー・スナイダーさんによる講座も実施されました。核産業からの投資撤退を求める「Don’t Bank on the Bomb(核兵器にお金を貸すな)」キャンペーンなどについて学び、参加者に強い印象を残しました。

欧州の寄港地を巡り、草の根の平和構築を体感

ピースボート×ノーベル平和センター:紛争解決のための「対話」を学ぶプログラムを実施しました
寄港地でも対話について学ぶ数多くの機会が設けられ、平和構築に取り組むリーダーたちと交流しました。

アムステルダム(オランダ)では「武力紛争予防のためのグローバル・パートナーシップ(GPPAC)」の代表らとのセッションで、地域紛争の解決に向けた具体的な取り組みについて話を伺いました。

ベルゲン(ノルウェー)ではICANノルウェー主催のイベントに参加しました。レイキャビク(アイスランド)では国連協会や、市が運営する若者のための交流拠点「ヒット・フシズ」を訪れ、誰もが生きやすい社会づくりや、日々の暮らしのなかで対話をどう活かすかについて学びました。

アスマ・エル・カンフディ・エル・ブトゥヤさん(モロッコ/スペイン)は「文化的な学びやネットワーキングのバランスが素晴らしく、現場で活動する人々の姿を直接見られたことは貴重な経験でした」と語りました。

ニューヨークでの発信と国連本部訪問

ピースボート×ノーベル平和センター:紛争解決のための「対話」を学ぶプログラムを実施しました
本プログラムの最終目的地であるニューヨークでは、船内レセプションで数百人の聴衆を前にプログラムの成果を発表し、外交的・政治的な対話の必要性を力強く訴えました。

翌日は国連本部と国連ユースオフィスを訪れ、若者の平和づくりへの参加を促進する取り組みについて学びました。

パウラ・ジョウ・フステルさん(スペイン)は「国連訪問等を通じて、ピースボートが草の根の活動を国際機関や政策プロセスとどう結びつけているのか、クルーズを超えた活動の全体像を深く理解できました」と述べました。

それぞれの現場で育む「希望」

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プログラムの締めくくりとなる振り返りの時間では、参加者全員が感謝の思いを伝え合いました。共に学び、対話を重ねた仲間たちやスタッフへの感謝だけでなく、「ここで得た学びをそれぞれの地域社会や未来にどう持ち帰るか」といった前向きな決意も語られました。

ヨハンナ・ヘックさん(ドイツ)は「多様な背景を持つ人々が『より平和で公正な世界を築く価値がある』という信念で繋がっていました。前向きな変化を生み出すために多くの人が尽力していると知り、日常生活では持ちにくい『希望』をもらいました」と語りました。
ピースボート×ノーベル平和センター:紛争解決のための「対話」を学ぶプログラムを実施しました
若者たちは新しいスキルや友情、そして新たな責任感と希望を胸に帰途につきました。「対話」は単なるコミュニケーションの手段ではなく、平和への道筋であるという確信と、今回の学びをそれぞれの地域で生かし、対話を広げていこうという思いを胸に刻みました。

ピースボートは今後も、若者たちが国境を越えてつながり、学び、平和のために行動を起こせる「実践の場」を提供していきます。次世代を担うチェンジメーカーたちのリーダーシップと相互理解を育みながら、未来へ向けてともに歩んでいきます。

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