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Voyage120で「ガラパゴスの森再生プロジェクト」植林ツアーを実施しました

Voyage120で「ガラパゴスの森再生プロジェクト」植林ツアーを実施しました
ピースボート地球一周の船旅 Voyage120では、2025年6月29日から9日間、進化の小宇宙・ガラパゴス諸島を訪れるツアーを開催しました。このツアーでは、ダーウィンの進化論の着想の地となった島々で独自の生態系を体感するだけでなく、「ガラパゴスの森再生プロジェクト」の一環として植林活動にも参加しました。

参加者28名はニューヨーク(米国)で一時船を離れ、空路でエクアドル本土から西におよそ1,000km離れた赤道直下にあるガラパゴス諸島を訪問しました。
ピースボート地球一周の船旅 Voyage120では、2025年6月29日から9日間、進化の小宇宙・ガラパゴス諸島を訪れるツアーを開催しました。このツアーでは、ダーウィンの進化論の着想の地となった島々で独自の生態系を体感するだけでなく、「ガラパゴスの森再生プロジェクト」の一環として植林活動にも参加しました。

参加者28名はニューヨーク(米国)で一時船を離れ、空路でエクアドル本土から西におよそ1,000km離れた赤道直下にあるガラパゴス諸島を訪問しました。

ガラパゴス諸島での出会い。ここにしかない自然を体感

Voyage120で「ガラパゴスの森再生プロジェクト」植林ツアーを実施しました
ニューヨークから空路、パナマシティとグアヤキル(エクアドル)で乗り継いでようやくガラパゴス諸島に到着しました。早速、空港でリクイグアナを見ることができ、これからのガラパゴス体験に期待が高まりました。

まず向かったのはサンタクルス島にあるチャールズ・ダーウィン研究所です。ここではガラパゴス諸島の動植物の調査や研究、自然保護活動を行なっています。タイミングよく珍しいサボテンの花が咲いており、サボテンフィンチと呼ばれている小鳥が蜜を吸う貴重な瞬間に出会えました。

研究所では、様々な種類のゾウガメが、多数飼育されていました。ガラパゴスでしか見ることができない光景に参加者は写真や動画を撮りながら楽しんでいました。
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また、数日に分けて周辺にあるサウスプラザ島とノースセイモア島などを巡り、自然観察をしました。

今回のツアーではイグアナを楽しみにしていた参加者が多くいましたが、リクイグアナとウミイグアナの両方を見ることができました。

グンカンドリのオスが赤いのど袋を大きく膨らませて求愛する光景に出くわしたり、アオアシカツオドリが青い足の上で卵を温めているところも近くで見ることができました。

ガラパゴスの森を未来へ。地元の高校生との植林活動

Voyage120で「ガラパゴスの森再生プロジェクト」植林ツアーを実施しました
豊かな自然の楽園というイメージのガラパゴス諸島ですが、2007年には、環境汚染や外来種の動植物によって自然環境が危機的状況になっていると報告されました。ガラパゴス固有の自然を取り戻すため、今も懸命な努力が続けられています。

その一環として、ピースボートはツアーの中で地元の高校生たちと植林活動を続けています。高校生たちにとってこの植林活動は、自分たちが暮らすガラパゴスの環境問題について学ぶ機会になります。

今回のツアーでは、サンタクルス島の2か所にガラパゴス固有種であるスカレシアの苗を200株植えました。
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高校生と合流すると、参加者2名と高校生1名でグループを作り、このグループで1日行動を共にしながら植林しました。

途中、野生のゾウガメを見学したり、昼食時には折り紙で交流したりしながら過ごし、別れる時にはすっかり打ち解けて名残惜しそうにしている姿が印象的でした。

この植林活動は、参加者にとってはガラパゴスの環境問題を肌で感じる機会に、高校生にとっては自分たちの島の未来を考えるきっかけになりました。共に汗を流したこの経験が、ガラパゴスの森を未来へつなぐ、確かな一歩となったはずです。

※ガラパゴスの環境問題とピースボート

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ガラパゴス諸島は、1978年に世界遺産(自然遺産)第一号に登録されました。しかし、観光客や島民の増加による環境汚染や、外来種の侵入などにより、独自の生態系の維持が危機的状況にあるとして、2007年6月に「危機にさらされている世界遺産リスト(危機遺産リスト)」に登録されました。その後、保全の取り組みなどが評価され、2010年7月には危機遺産リストから削除されましたが、今も環境汚染は深刻です。外来種の駆除や固有種の保護など、自然環境保全が進められています。
 
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ピースボートは、ガラパゴス諸島が危機遺産リストに登録される前月の2007年5月、藤原幸一さん(ガラパゴス自然保護基金代表/フォトジャーナリスト)と現地チャールズ・ダーウィン財団と共に『ガラパゴスの森再生プロジェクト』を立ち上げました。ガラパゴス諸島が危機遺産リストに登録されたことを受け、このプロジェクトの必要性をさらに実感し、それ以降も継続してガラパゴス諸島で植林活動を続けています。

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