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横浜港で、ノーベル平和賞洋上特別展とTIME FOR PEACE報告会を開催しました

横浜港で、ノーベル平和賞洋上特別展とTIME FOR PEACE報告会を開催しました
8月17日(日)、横浜港大さん橋ターミナルに停泊中のピースボート船上(パシフィック・ワールド号)にて、ノーベル平和賞洋上特別展とピースボート戦後80年特別プロジェクト「TIME FOR PEACE」の報告会を開催しました。

2024年にノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被爆者団体協議会(日本被団協)のメンバー10数名のほか、ピースボートや各プロジェクトの関係者らおよそ300名が船を訪れ、Voyage120で行われた被爆証言を伝える活動や、世界の戦争被害者の声、平和への想いに耳を傾けました。
8月17日(日)、横浜港大さん橋ターミナルに停泊中のピースボート船上(パシフィック・ワールド号)にて、ノーベル平和賞洋上特別展とピースボート戦後80年特別プロジェクト「TIME FOR PEACE」の報告会を開催しました。

2024年にノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被爆者団体協議会(日本被団協)のメンバー10数名のほか、ピースボートや各プロジェクトの関係者らおよそ300名が船を訪れ、Voyage120で行われた被爆証言を伝える活動や、世界の戦争被害者の声、平和への想いに耳を傾けました。

ノーベル平和賞洋上特別展「A Message to Humanity」

横浜港で、ノーベル平和賞洋上特別展とTIME FOR PEACE報告会を開催しました
ノーベル平和センター洋上特別展
ノーベル平和センター洋上特別展「A Message to Humanity」は、船内の一室で展示されており、被爆者の肖像写真や、被爆の実相を伝える写真が並んでいます。

4月に始まったこの展示は、これまでに、クルーズ参加者や訪れる国々の市民など、世界各地で2000人以上が見学しています。今回、報告会の参加者は、小グループに分かれて案内を受け見学しました。

「TIME FOR PEACE」報告会

横浜港で、ノーベル平和賞洋上特別展とTIME FOR PEACE報告会を開催しました
川崎哲
船内のラウンジでは、「TIME FOR PEACE」報告会が開催されました。今回のクルーズで行われたプロジェクトをまとめた20分ほどの映像を上映した後、プロジェクトのディレクターを務めた川崎哲から説明がありました。

Voyage120には、広島と長崎の被爆者のほか、アメリカの核実験被害者(風下住民)、カザフスタンの核実験被害者の支援団体の若者、ウクライナの戦時性暴力の被害者、イラク(フセイン政権)の化学兵器による被害者ら、戦争や核被害に長い間苦しめられてきた人々が乗船し、互いの思いを分かち合いました。

そして、戦争ではなく平和を選び取る道について議論を行いました。

ヒバクシャ地球一周 証言の航海

横浜港で、ノーベル平和賞洋上特別展とTIME FOR PEACE報告会を開催しました
おりづるプロジェクトを担当した橋本舞
それと並行して、Voyage120ではヒバクシャ地球一周 証言の航海(おりづるプロジェクト)が行われました。広島、長崎、ブラジルからの参加被爆者4名が、15カ国、16都市にて、被爆証言会と交流会を実施しました。

主な活動の成果として、2点が挙げられました。一つは、広島・長崎の原爆や世界各地の核実験が人間に何をもたらしたのか、後世にわたりどのような影響があるのか被害の実相を伝え、核兵器禁止条約への批准を訴えるとともに、核廃絶に対する活動の機運を高めたことです。

もう一つは、世代と国境を越えた多くの人々とともに過去の経験から何を学び、今後の世界の平和構築のために何ができるのか具体的な歩みや継承について考えたことです。

Voyage120からの提言

横浜港で、ノーベル平和賞洋上特別展とTIME FOR PEACE報告会を開催しました
ラウンジに集まった人々
今回のクルーズの成果を受けて、ピースボートでは提言を作成しました。「TIME FOR PEACE(今こそ平和を)ピースボートVoyage120からの提言」です。

提言は3つのパートに分かれ、❶「戦争の被害を学び・伝える」、❷「戦争を起こさない社会をつくる」、❸「対話から行動へ」となっています。提言の全文は添付ファイルをダウンロードしてご覧になれます。

船でつくられた「TIME FOR PEACE」の演奏、加藤登紀子さんも登壇

横浜港で、ノーベル平和賞洋上特別展とTIME FOR PEACE報告会を開催しました
「広島 愛の川」の詩を朗読する加藤登紀子さん
フィナーレでは、Voyage120の洋上で作られた歌「TIME FOR PEACE」の船内のミュージシャンによる演奏が行われました。

ゲストで登壇した歌手の加藤登紀子さんは、漫画『はだしのゲン』の作者である中沢啓治さんが亡くなる数年前に残した詩「広島 愛の川」を朗読しました。また、半農半歌手のYaeさんは、戦後80年を記念してリリースした新曲「いのちの灯」を披露してくれました。

過去の戦争を見つめ、未来の平和を創る

横浜港で、ノーベル平和賞洋上特別展とTIME FOR PEACE報告会を開催しました
「TIME FOR PEACE」を演奏するバンドメンバー
現在も、ガザで、ウクライナで、スーダンで、人々の命が理不尽に奪われています。第二次世界大戦から80年を経て、平和への道のりはより厳しいものになっているようにも見えます。しかし平和を求める人々の声もまた、より強く湧き上がっています。

ピースボートはこれらのプロジェクトを通して、ピースボートが創設以来掲げてきた、「過去の戦争を見つめ、未来の平和を創る」という理念を今こそ生かす必要があるという思いを新たにしました。戦後80年プロジェクトは続きます。これからも皆さんとともに、平和を創るための航海を続けていきます。

なお、この報告会の様子が、8月18日の神奈川新聞で報道されています。

TIME FOR PEACE(今こそ平和を)ピースボートVoyage120からの提言

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