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TIME FOR PEACE:人類は団結したとき最も強くなる

TIME FOR PEACE:人類は団結したとき最も強くなる
8月10日、ピースボートは2025年大阪・関西万博の国連パビリオンの共催で「TIME FOR PEACE」 レセプションを開催しました。この特別イベントは、第二次世界大戦の終結および国際連合創設から80年という節目を記念するものであり、また万博の「平和と人権テーマウィーク」の一環として行われました。

会場は、夢洲の万博会場近く、大阪港に停泊中のピースボートの7万8千トンの客船「パシフィック・ワールド号」の船内。平和、人間の安全保障、および尊厳の促進に取り組む国内外の関係者が集い、対話と交流を深める貴重な機会となりました。
INFO
8月10日、ピースボートは2025年大阪・関西万博の国連パビリオンの共催で「TIME FOR PEACE」 レセプションを開催しました。この特別イベントは、第二次世界大戦の終結および国際連合創設から80年という節目を記念するものであり、また万博の「平和と人権テーマウィーク」の一環として行われました。

会場は、夢洲の万博会場近く、大阪港に停泊中のピースボートの7万8千トンの客船「パシフィック・ワールド号」の船内。平和、人間の安全保障、および尊厳の促進に取り組む国内外の関係者が集い、対話と交流を深める貴重な機会となりました。

平和のためのグローバルなイベント

TIME FOR PEACE:人類は団結したとき最も強くなる
60を超える国と地域から650名以上が参加し、国連機関、市民社会団体、地域コミュニティ、そして国際的なパートナーの代表者も多数出席しました。共に声を上げ、人々をつなぎ、平和構築と持続可能性への共通のコミットメントを強化すること。それを目的とした場が提供されました。

参加者たちは力強い証言に耳を傾け、対話に参加し、平和への想いがこもった芸術的なパフォーマンスも楽しみました。人と人のつながりを祝う一方で、世界中の何百万もの人々が、我々の多くにとって当たり前になっているもの —すなわち「平和」— をいまだに享受できていないという厳しい現実にも目を向けました。

ウクライナ、ガザ、スーダン、そして他の報道されていない紛争地域からのメッセージは明確です。それは、すべての人に平和、安全、尊厳、そして人権が保障されるべきである、ということです。

連帯の意を込めて

TIME FOR PEACE:人類は団結したとき最も強くなる
吉岡達也(ピースボート)
すべてを失ったガザの人々。彼らを支援するための寄付が参加者たちから寄せられました。この緊急支援は、食料、医薬品、安全な飲料水、基本的な衛生用品などの必需品を対象としており、万博の国連パビリオンにも参加している国連機関「UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)」を通じて届けられます。会場に来訪されなかった方々も、以下のオンラインページからご支援いただけます。

心を打つ声が響くステージ 

TIME FOR PEACE:人類は団結したとき最も強くなる
マーヘル・ナセルさん
ステージには、平和な未来への願いを込め、それぞれの専門分野からの視点と真心のこもったメッセージを届けるスピーカーたちが登壇しました。

イベントの冒頭には、共催者であるピースボートの共同代表の吉岡達也と、マーヘル・ナセル国連事務次長補 兼 2025年大阪・関西万博国連陳列区域代表が挨拶を行い、来場者に歓迎の言葉を送りました。
TIME FOR PEACE:人類は団結したとき最も強くなる
ウスビ・サコさん
続いて登壇したのは、2025年日本国際博覧会協会副会長のウスビ・サコさん。万博を代表してスピーチをし、2025年大阪・関西万博が、世界がつながり協力し合うためのプラットフォームとして果たす重要な役割について語りました。
TIME FOR PEACE:人類は団結したとき最も強くなる
中満泉さん
国連事務次長 兼 軍縮担当上級代表の中満泉さんは、世界の安全保障の現状について思いを述べ、今こそ軍縮の取り組みがこれまで以上に求められていると強調しました。
TIME FOR PEACE:人類は団結したとき最も強くなる
左から芳原みなみさん、メリッサ・パークさん、田中煕巳さん。
ウクライナにおける日本赤十字社の代表を務める芳原みなみさんは、現地での支援活動を通じて見えてきた、紛争の影響を受ける人々の姿を、胸に迫る言葉で語りました。

核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の事務局長メリッサ・パークさんは、核軍縮がもつ倫理的・実際的な必然性について語り、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)代表委員の田中煕巳さんは、長崎で被爆した自身の体験を語りました。

昨年12月、田中さんはノルウェー・オスロで開催されたノーベル平和賞授賞式にて、日本被団協を代表して講演を行いました。ノルウェー・ノーベル委員会委員長は、被爆者を「戦争の被害者であるだけでなく、証言者であり教師でもある」と紹介し、「遺灰を証言へ、証言を世界的な気づきへと変革させてきた存在」と称えました。講演中、田中さんはその言葉通り、痛みと希望のこもったメッセージを届けました。

芸術とパフォーマンスの力

TIME FOR PEACE:人類は団結したとき最も強くなる
二村英仁さん
文化の架け橋となり、共感を生み出す芸術の力を実感できるパフォーマンスも披露され、会場を彩りました。

ユネスコ平和芸術家であり、世界的に活躍するバイオリニストの二村英仁さんは、息をのむような演奏を披露。

観客の心と耳を魅了し、音楽が単なる娯楽を超えて、我々全員の心と心をつなぎ、より平和な世界へのインスピレーションを生む共通言語であることを改めて示してくれました。
TIME FOR PEACE:人類は団結したとき最も強くなる
與那城奨さん
グローバルボーイズグループ・JO1も登場。

リーダーの與那城奨(よなしろ しょう)さんは、「音楽を通じたつながりが、戦争も核兵器もない、誰もが手を取り合い、笑顔を分かち合える平和な未来へとつながっていく」と、心のこもったスピーチをしました。
TIME FOR PEACE:人類は団結したとき最も強くなる
JO1
その後に披露されたJO1のエネルギッシュなパフォーマンスは、会場の雰囲気を一気に高揚させ、船内が歓声と感動で溢れかえりました。
TIME FOR PEACE:人類は団結したとき最も強くなる
フェリペ・ポーリエさん
一部のイベント終了後には、ネットワーキング・レセプションが開催され、国連ユース担当事務次長補のフェリペ・ポーリエさんが参加者に向けてメッセージを送りました。

そして、大阪港の夜空を彩ったのは、REDCLIFFによる圧巻のドローンショー。「Time for Peace(今こそ平和を)」をテーマに、光と動作で時の流れ、人間の精神の忍耐強さ、そしてより良い未来へ向けて共に歩む希望を表現しました。

ピースボートは、国連パビリオンをはじめ、この特別なイベントに関わってくださったすべての皆さま、そして参加してくださった方々に、心より感謝を申し上げます。

私たちは改めて確信しました。平和は単なる理想ではなく、すべての人にとっての権利であり、それは毎日、守り、育み、築いていくべきものであるということを。

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