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セイシェルの若者とビーチクリーン活動

セイシェルの若者とビーチクリーン活動
ピースボート地球一周の船旅Voyage117は、2024年4月13日に横浜、翌日に神戸を出航し、深圳、シンガポール、クアラルンプールを経て、5月1日、セーシェルのポートビクトリアに寄港しました。

環境省およびNGOによる環境保全や気候変動への取り組みに加え、当日のビーチクリーン活動の様子をお伝えします。
ピースボート地球一周の船旅Voyage117は、2024年4月13日に横浜、翌日に神戸を出航し、深圳、シンガポール、クアラルンプールを経て、5月1日、セーシェルのポートビクトリアに寄港しました。

環境省およびNGOによる環境保全や気候変動への取り組みに加え、当日のビーチクリーン活動の様子をお伝えします。
セイシェルの若者とビーチクリーン活動
当日は労働祭の祝日でしたが、セーシェルの農業・気候変動・環境省とNGO団体「Parley for the Ocean(パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ)」が、ピースボート参加者のために特別にプログラムを開催してくれました。

現地では、政府や市民団体による、気候変動や海洋汚染から自然環境を守るための取り組みを学び、また、積極的に取り組んでいる地元の若者たちと交流する機会となりました。

気候変動と海洋環境問題への姿勢

セイシェルの若者とビーチクリーン活動
セーシェルは115以上の島々からなる群島ですが、そのうち人が住んでいるのは4つの島だけです。残りの島々は保護区や、主に観光客向けのホテルとして利用されています。これらの島々は、海面上昇や海洋酸性化が沿岸地域のコミュニティや海洋の生態系を脅かし続けており、気候変動の影響を受けやすい状況になっています。

このような理由から、セーシェル政府は、「国連海洋科学の10年」の後援など、海洋と気候に関する国際的な取り組みを主導する国のひとつとなっています。

ピースボートとセーシェル政府は、ピースボートの「海洋と気候ユース・アンバサダー・プロジェクト」や、国連気候変動会議などの国際フォーラムを通じて協力をしてきました。今回のプログラムは、その積み重ねから実現したものです。

プラスチックゴミの現状と取り組み

セイシェルの若者とビーチクリーン活動
セーシェルは、2017年に法律で、ビニール袋や使い捨てプラスチック製カトラリー、プラスチック製ストロー、プラスチック製持ち帰り容器の使用を全面的に禁止しました。

きっかけとなったのは若者によるキャンペーンで、教育と法整備による変化をもたらすための複合的なアプローチとして、政府も支持しました。

オックスフォード大学が昨年行った調査によると、セーシェルやインド洋の他の島々の海岸に漂着するプラスチックごみのほとんどは、東アジアを含む遠方の地域から流れてきていることが分かっています。

現地の若者との交流

セイシェルの若者とビーチクリーン活動
ピースボート参加者は、現地の若者たちが取り組んでいる環境問題への対策について、環境省の教育部門が休暇中の学生を対象に実施している「エコ・ウォリアーズ(環境戦士)」プログラムや、現地NGOの活動などの説明を聞きました。

そして、ピースボートと地元コミュニティ、NGO「Ocean Project」などから約70名が参加して、ビーチクリーン活動を行いました。用具は、海洋ゴミの清掃や海洋プラスチックに関する啓発活動を行う国際的な団体「Parley for the Ocean」のセーシェル支部から提供されました。

美しい自然の中に身を置き、若者たちと会話をして交流を深めながら、ビーチクリーンアップを行う楽しい時間を過ごしました。この日に集められたゴミの総量は115.5kgで、そのうち40kgがプラスチックゴミでした。

ピースボートの若い参加者からは、美しいビーチからたった1時間でたくさんのゴミが集まったことに驚きの声があがりました。

大きくても小さくても

セイシェルの若者とビーチクリーン活動
環境省公教育・地域社会支援部門のジェネット・ラルー部長は、プログラムの有意義な成果を称えました。

「Parley for the Oceans」現地コーディネーターであるジェシカ・ローウェン氏は、「水なくして生命は存在せず、私たちは海に囲まれているという恵まれた環境にあります。 海の破壊を食い止めるために行動すれば、大きくても小さくても、効果があります」と述べました。

ビーチクリーンの後、参加者は島の北部を訪れ、島の美しさをさらに満喫して、一日を終えました。
※この記事は、英語の記事をもとに作成されました。

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