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Voyage 117が出航しました!被爆者3名とウクライナの若者7名とともに

Voyage 117が出航しました!被爆者3名とウクライナの若者7名とともに
4月13日(土)13時、ピースボート地球一周の船旅 Voyage 117が横浜港を出航しました。105日間をかけてアジア、アフリカ、ヨーロッパ、中南米、北米をまわるこのクルーズでは、「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」と「ウクライナ・ユース・アンバサダー」というふたつのプロジェクトを実施します。出航に先立ち、記者会見を行いました。
4月13日(土)13時、ピースボート地球一周の船旅 Voyage 117が横浜港を出航しました。105日間をかけてアジア、アフリカ、ヨーロッパ、中南米、北米をまわるこのクルーズでは、「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」と「ウクライナ・ユース・アンバサダー」というふたつのプロジェクトを実施します。出航に先立ち、記者会見を行いました。

被爆者とユースが核のない世界を訴える

Voyage 117が出航しました!被爆者3名とウクライナの若者7名とともに
「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」では、これまで170名を超える広島・長崎の被爆者とともに、船旅を通じて世界各地で証言会を実施し、核廃絶のメッセージを世界に届けてきました。

今回は広島・長崎からの被爆者3名に加え、海外から選ばれたユース2名が非核特使として証言の航海を共にします。世代と国境を越えて核兵器禁止条約への参加を促し、核兵器をなくすための具体的な歩みを強めていきます。

広島で6歳の時に被爆した田中稔子さんは、「広島、長崎の後、核兵器は戦場で使われることはなかったが、いまロシアなどが核の使用を示唆している危機にある。核兵器が使われるとどんなに恐ろしいことになるのか、世界に愚直に訴えていく」と話しました。

また、ユース非核特使として乗船するジョエル・直樹・クリストフさんは、「世界の若者の多くは、使わないんだから核兵器は問題ないという立場。でも使うつもりがないのにどうして世界にこれほど核兵器があるのか。核兵器がある間は世界平和は困難ということを世界の若者たちに伝えていきたい」と語りました。

ウクライナに平和を!ピースボート初のプロジェクト

Voyage 117が出航しました!被爆者3名とウクライナの若者7名とともに
2つのプロジェクトのメンバー
もう一つのプロジェクトは、「ウクライナ・ユース・アンバサダー」です。駐日ウクライナ大使館の協力を得て、ピースボートとして初めて行うプロジェクトです。

当日は、コルスンスキー・セルギー駐日ウクライナ特命全権大使も同席いただきました。大使は、「いまウクライナ国民ほど平和を望んでいる人々はいないと思っています。そしてその平和を求めてウクライナの若者たちが世界中を巡るのには、これほど良いタイミングはないと思います。そしてウクライナの若者たちが、日本の被爆者の方たちと共に旅をするのも、光栄に思います」と語りました。

日本に暮らすウクライナ出身の若者が7名乗船し、ウクライナの現状を世界に伝え、将来の平和や復興のためにできることを国際社会に訴えます。参加する若者が世界各地で平和を希求する人たちと出会い、視野を広げ、ウクライナの未来をけん引していく存在となり、日本とウクライナの架け橋にもなることを願っています。

2020年から日本で生活してきたユリヤ・チェホフスカさんは、「世界を周りながら、ウクライナや日本での経験を共有したり、世界の人々にウクライナのことを知ってもらったりしたい。この無意味な暴力と命の喪失を止めるために、私たちの声を聞いてもらえればと思います」と言いました。

被爆者とウクライナの若者がともに旅をしながら、戦争と核兵器をなくすための訴えを行うことには、世界が危機にある今だからこそ意味があると考えます。ピースボートは世界中で、証言会や国際交流を通じて平和の実現をめざします。

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