パンフレットをでお届け
資料請求

Voyage 117で実施するプロジェクト「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」「ウクライナ・ユース・アンバサダー」について記者会見を実施しました

Voyage 117で実施するプロジェクト「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」「ウクライナ・ユース・アンバサダー」について記者会見を実施しました
会見に出席したメンバー(左からナターリヤ・マコホンさん、田中熙巳さん、渡辺里香、吉岡達也、畠山澄子)
4月13日に横浜港から出航するピースボート地球一周の船旅 Voyage 117では、「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」と「ウクライナ・ユース・アンバサダー」という2つのプロジェクトを実施します。この取り組みに関する事前の記者会見を3月27日(水)に行いました。ここでは、当日紹介された2つのプロジェクトについて取り上げます。
会見に出席したメンバー(左からナターリヤ・マコホンさん、田中熙巳さん、渡辺里香、吉岡達也、畠山澄子)
4月13日に横浜港から出航するピースボート地球一周の船旅 Voyage 117では、「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」と「ウクライナ・ユース・アンバサダー」という2つのプロジェクトを実施します。この取り組みに関する事前の記者会見を3月27日(水)に行いました。ここでは、当日紹介された2つのプロジェクトについて取り上げます。

ヒバクシャ地球一周 証言の航海

Voyage 117で実施するプロジェクト「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」「ウクライナ・ユース・アンバサダー」について記者会見を実施しました
田中熙巳さん(日本被団協代表委員)
2008年に始まった「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」では、これまで170名を超える広島・長崎の被爆者とともに、船旅を通じて世界各地で証言会を実施し、核廃絶のメッセージを世界に届けてきました。今回は、広島・長崎からの被爆者3名に加え、国外から選ばれたユース2名が非核特使として証言の航海を共にします。世代と国境を越えて核兵器禁止条約への参加を促し、核兵器をなくすための具体的な歩みを強めていきます。

長崎で被爆した田中熙巳さんは、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の事務局長を計20年務め、現在も代表委員として核兵器廃絶を訴えています。「被爆の実相を世界に知らせることが自分たちの役割」と言う田中さんは、「核兵器の非人道性という言葉が、中身が伝わらず一人歩きしている面があると思う。その中身を話していくのが大事だ」と語りました。田中さんは、横浜からケープタウンまで約1か月間乗船される予定です。

また、「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」ユース特使として乗船する、中国出身のロンユエン・フアンさんは、「残念ながら世界は平和ではないが、世界のどこにでも平和に旅が楽しめるように、今こそ平和のメッセージを世界中に届けていきたい」と語りました。

ウクライナ・ユース・アンバサダー

Voyage 117で実施するプロジェクト「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」「ウクライナ・ユース・アンバサダー」について記者会見を実施しました
ナターリヤ・マコホンさん(ピースボート「ウクライナ・ユース・アンバサダー)
もう一つのプロジェクトである「ウクライナ・ユース・アンバサダー」は駐日ウクライナ大使館の協力を得て、今回初めて行うプロジェクトです。日本に暮らすウクライナ出身の若者が7名乗船し、ウクライナの現状を世界に伝え、将来の平和や復興のためにできることを国際社会に訴えます。

会見に出席したのは、7名のアンバサダーのうちの一人、ナターリヤ・マコホンさんです。彼女はウクライナ東部のドネツク州で生まれ、キーウに移住しました。ロシアによる侵攻後の2022年から奨学金を得て日本に避難。ウクライナについての講演なども行なっています。ナターリヤさんは、「ピースボートに参加して、世界中の人々に発信ができるのは光栄なこと」「私の友人は2年間捕虜になったままです。戦争は最も悲惨な状態を作り出すもの。草の根の交流を通じて、平和をつくる大切さをアピールしていきたい」と語りました。

Voyage 117で実施するプロジェクト「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」「ウクライナ・ユース・アンバサダー」について記者会見を実施しました
ピースボートは、参加する若者が世界各地で平和を希求する人たちと出会い、視野を広げ、ウクライナの未来をけん引していく存在になれること、日本とウクライナの架け橋になれることも願っています。

核兵器の問題とウクライナで起きていることは深く結びついています。ピースボートはこのメンバーと共に、世界各地で具体的なアクションを起こしていきたいと考えています。なお、4月13日の出航当日にも、記者会見を行う予定です。

このレポートを読んだ方におすすめ