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世界28カ国から50名の紛争予防・平和構築の専門家が来日

世界28カ国から50名の紛争予防・平和構築の専門家が来日
ロシアのウクライナへの軍事侵攻が長引き、中東ではガザ地区が人道危機に直面するなど、世界は深刻な平和の危機を迎えています。2024年1月22日から26日にかけて、設立20周年を迎える国際 NGO ネットワーク「武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ(GPPAC)」の世界各地で活動するメンバーが東京に集まり、この状況に対して、国際社会、とりわけNGOをはじめとする市民社会に何ができるかを話し合います。ピースボートは2002年以来、GPPAC東北アジア地域プロセスの事務局を担当しています。
INFO
ロシアのウクライナへの軍事侵攻が長引き、中東ではガザ地区が人道危機に直面するなど、世界は深刻な平和の危機を迎えています。2024年1月22日から26日にかけて、設立20周年を迎える国際 NGO ネットワーク「武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ(GPPAC)」の世界各地で活動するメンバーが東京に集まり、この状況に対して、国際社会、とりわけNGOをはじめとする市民社会に何ができるかを話し合います。ピースボートは2002年以来、GPPAC東北アジア地域プロセスの事務局を担当しています。

「武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ(GPPAC)」 国際運営会議

日程:2024年1月22日(月)~26日(金)
開催地:国立オリンピック記念青少年総合センター
主要議題:
・戦争下にある市民の声、紛争地における市民社会の取り組みについての意見交換
・草の根の紛争予防・平和構築の取り組み・手法についての評価
・平和構築の具体的な手法に関するピアラーニング
・今後の政策提言活動について
・GPPAC 内外の団体とのパートナーシップ

※期間中に会議参加者との面会や協議、取材を希望される方はご連絡ください。

公開イベント「ウクライナ、ガザ、そして世界の紛争に向き合う:地域に根差した平和構築の実践例から」

ウクライナやパレスチナ、ウガンダなど、紛争地域で活動を続けるGPPACメンバーの生の声をお伝えします。地域に根差した実践から浮き彫りになるのは、日本が国際協力や開発援助の中で掲げてきた紛争予防ならびに紛争助長の回避の原則、また人間の安全保障といった概念の重要性です。これらの原則や概念を今後も維持しながら戦略的に平和構築の分野で活躍していくために日本政府がとるべき政策はどのようなものか、活発な議論を展開します。

■日時:2024年1 月 25 日(木) 10:30~12:00 ※10:00から衆議院第一議員会館ロビーにて入館証を配布する予定です。
■場所:衆議院第一議員会館 国際会議室
■参加費:無料(要申込、先着申込30名まで)
■申込方法:電話あるいはメールにて、前日16時まで受け付けています。
      ご連絡いただくときには、お名前、ご所属、ご連絡先(電話番号、メールアドレス)をお知らせください。
      電話:03-3363-7561、メール:gppac@peaceboat.gr.jp

参加者予定一覧

※「名前 / 所属団体または職業 / 出身地または主な活動拠点 / 専門・活動分野」の順で表記しています。

【東・中央アフリカ地域】
■Rose Othieno (ローズ・オシエノ) / Center for Conflict Resolution (CECORE) / ウガンダ / ウガンダ政府と反政府勢力の間の和平交渉・ウガンダの水力発電所プロジェクトにおける仲介役・紛争の早期警戒・小型武器および軽火器の管理・紛争対応リソースパックの開発
■Patrick Bwire (パトリック・ブウィーレ) / Center for Conflict Resolution (CECORE) / ウガンダ / 平和構築・ユースエンパワメント・人権開発・コンサルティング・ウガンダ東部の農村部における社会経済変革・女性や青少年のコミュニティ支援

【南アフリカ地域】
■Chipo Simunchembu (チポ・シムンチェンブ) / Network of African Peacebuilders (NAPS) / ザンビア/ ザンビアの首都ルサカの大統領公式埋葬地の大使館公園に、故大統領の霊廟を設立する構想を実施・軍事史・紛争予防における南部アフリカ・パートナーシップ
■Cathy Musonda (キャシー・ムソンダ) / Network of African Peacebuilders (NAPS) / ザンビア /平和構築・紛争予防・イベント企画運営
■Nqobile Moyo (ノービレ・モヨ) / Voices In the Vision for Africa (VIVA) / ジンバブエ /紛争早期警戒・早期対応システム (CEWERS)・青少年の平和と安全・気候安全保障・政策開発の専門家・アフリカ連合委員会の南部アフリカ大陸早期警戒システムで16カ国を調整

【西アフリカ地域】
■Rafiu Adeniran Lawal (ラフィウ・アデニラン・ラワール) / Building Blocks for Peace / ナイジェリア / 西アフリカと中央アフリカのユース平和ネットワークの運営・若者と女性の平和と安全保障
■Efetobor Stephanie Effevottu (エフェトボール・ステファニー・エフェヴォットゥ) / Building Blocks for Peace / ナイジェリア /戦後のナイジェリアの宗教を中心とした平和、安全、平和開発研究・ユース教育

【ラテンアメリカ・カリブ地域】
■Andrei Serbin Pont (アンドレイ・セルビン・ポント) / Coordinadora Regional de Investigaciones Económicas y Sociales (CRIES) / アルゼンチン /ラテンアメリカとカリブ海地域における市民社会のセキュリティ強化・地政学的インテリジェンス・オープンソースのインテリジェンス分析・外交政策・セキュリティ・技術革新
■Fermin Selva (フェルミン・セルヴァ)/ Coordinadora Regional de Investigaciones Económicas y Sociales (CRIES)/ アルゼンチン / ラテンアメリカとカリブ海地域における市民社会のセキュリティ強化・技術主導の社会改革・テクノロジーイノベーション

【北米地域】
■Luis Gómez Chow (ルイス・ゴメズ・チャウ) / Partners Global / メキシコ /人権改革を目標とした市民社会における対話・天然資源のガバナンス、司法制度へのアクセス支援、人間の安全保障法と政策の改革
■Analucía Partida Borrego (アナルシア・パルティーダ・ボレーゴ) / Partners Global / メキシコ /ラテンアメリカと中東における地域の対話プロセス、脱二極化、紛争予防・中米における複数対話プロセスの支援・メキシコにおける人権保護・エジプトの紛争と抗議活動の研究

【南アジア地域】
■Suba Chandran (スバ・チャンドラン) / National Institute of Advanced Studies / インド /バンガロール国立高等研究所の紛争・安全保障研究部長・NIAS Conflict Weekly の編集者・国際平和研究イニシアチブ (IPRI) のコーディネーター
■Kabi Adhikari (カビ・アドヒカリ) / Purbanchal University / ネパール /社会科学研究・文化人類学・草の根コミュニティ支援

【太平洋地域】
■Sharon Bhagwan Rolls (シャロン・バグワン・ロールス) / Shift the Power Coalition / フィジー /女性主導のメディアをジェンダー、コミュニケーション、平和の観点から支援・気候危機対策・災害に対する女性の回復力・ジェンダー、平和、安全保障問題に関する地域政府間および多国間プロセス
■Adi Vasulevu(アディ・ヴァスレヴ)/ Transcend Pacific / フィジー / 太平洋地域での平和構築教育プログラムの運営・平和構築教育プロセス・政策調停介入・伝統的なコミュニティへの関与と平和構築・伝統的な知識を取り入れた社会調査
■Gary Shaw(ギャリー・ショー)/ 大学教師 / オーストラリア /平和教育、多民族共存
東南アジア地域
■Jai Estocapio (ジャイ・エストカピオ) / Initiatives for International Dialogue (IID) / フィリピン / 人間の安全保障・民主化プロセス
■Gus Miclat(ガス・ミクラット)/ Initiatives for International Dialogue (IID) / フィリピン/ 国際対話イニシアチブ(IID)事務局長兼東ティモール・アジア太平洋連合(APCET)コーディネーター・平和構築・元ジャーナリスト、編集者、大学教員、舞台芸術家

【東北アジア地域】
■Enkhsaikhan Jargalsaikhan (エンサイハン・ジャルガルサイハン) / Blue Banner / モンゴル / モンゴル初の民主的に選出された大統領P. オチルバト大統領の外交政策および法律顧問・モンゴルの非核兵器状態の促進に専念するモンゴルのNGOブルー・バナー会長・国際弁護士兼外交官・オーストリアおよび国連でモンゴル代表を務める
■黄琇暎 Hwang Sooyoung (ファン・スヨン) / 参与連帯 / 韓国 /「朝鮮戦争平和宣言」国際キャンペーン事務局長・済州海軍基地建設阻止運動・在米軍配備反対運動・武器貿易反対運動・平和・軍縮・国際紛争・アジアの人権問題・非核化
■李泰鎬 Lee Taeho (イ・テホ) / 参与連帯 / 韓国 /朝鮮戦争の終結活動・平和運動・紛争予防
■吉岡達也(ヨシオカ・タツヤ)/ ピースボート / 日本 / ピースボートの共同代表・GPPACの創設メンバー・著書に『殺しあう市民たち-旧ユーゴ内戦・決死体験ルポ』など

【中央アジア地域】
■Tazhykan Shabdanova (タジカン・シャブダーノワ) / Foundation for Tolerance International (FTI) / キルギス /平和構築・平和教育・武力過激主義の防止
■Nurgul Sultanova (ヌルグル・スルターノワ) / Foundation for Tolerance International (FTI) / キルギス /平和構築・国境を越えた協力体制開発・女性の起業家支援・地方自治体開発

【中東・北アフリカ地域】
■Fadi Abi Allam (ファディ・アビ・アラム) / Permanent Peace Movement (PPM) / レバノン /レバノン首相顧問(人間の安全保障分野、2017-2019)・レバノン避難民大臣(2009-2011)・レバノンの避難民のための包括的な社会復帰と開発
■Shirine Jurdi (シリン・ジュルディ) / Permanent Peace Movement (PPM) / レバノン /女性の権利・平和と安全・若者のエンパワメント・平和と安全のローカル化・気候変動・小型武器と軽兵器の軍縮

【東ヨーロッパ地域】
■Andre Kamenshikov (アンドレ・カメンシコフ) / Nonviolence International / ウクライナ /旧ソ連圏の紛争地における平和活動・2022年のロシア軍のウクライナ侵攻以降、ウクライナの首都キーウに残り、ウクライナ領土占領に対するさまざまな形の非暴力抵抗運動を実施

【コーカサス地域】
■Nina Tsikhistavi-Khutsishvili (ニーナ・ツィクヒスタヴィ=クツィシヴィリ) / International Center on Conflict and Negotiation (ICCN) / ジョージア /平和構築・紛争予防・社会政治史・ジェンダー問題・ジョージアにおける男女平等・女性の権利
■Ismayil Abdullayev (イスマイール・アブドラーエフ) / Crisis Management Initiative Peace Foundation (CMI) / アゼルバイジャン /若者の政治参加・メディエーション(紛争仲介)

【西バルカン地域】
■Elvir Duliman (エルヴィル・ジュリマン)/ Nansen Dialogue Centre / ボスニア /平和教育活動・自治体における持続可能な平和ダイアローグ・平和構築・地域の平和対話プロセス
■Dragana Šarengaća (ドラガーナ・サレンガーツァ) / Nansen Dialogue Centre / セルビア / 24年間にわたる西バルカン半島における平和構築活動・平和教育者・平和実践者のためのハンドブックの編集者・ジャーナリスト

2024年1月14日時点での参加予定者の情報です。この他、イエメン、インド、オランダ、スウェーデン、フランス、チュニジア、ロシア出身のGPPAC国際事務局スタッフと理事ら、合わせて11名も来日を予定しています。

GPPAC(Global Partnership for the Prevention of Armed Conflict)

日本語名称は「武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ」。2003年、コフィー・アナン国連元事務総長の発案により設立されたNGO中心の協議プロセスを通じて紛争予防や平和構築に関する国際的な世論形成と政策提言に取り組む世界的なNGOネットワーク。世界15の地域プロセスから成り、それぞれの地域で「アジェンダ(課題)」を設け、行動計画を立て、活動に取り組んでいる。

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