ウクライナ・ユース・アンバサダー:ウクライナと日本の架け橋
2024年4月~7月のピースボートVoyage117では、7名のウクライナ・ユース・アンバサダーが、ウクライナで人気の日本文化や、ウクライナの見どころを紹介しました。
「日本とウクライナの意外な共通点」と題した企画で、ユース・アンバサダーのタチァーナ・ヴァージンスカさん、アントニナ・コロテンコさん、アデリーナ・リセンコさんの3名が登壇し、独自の視点で見つけた両国の共通点や、ウクライナで活躍する日本人と日本で活躍するウクライナ人など、互いの繋がりを感じさせてくれました。
「日本とウクライナの意外な共通点」と題した企画で、ユース・アンバサダーのタチァーナ・ヴァージンスカさん、アントニナ・コロテンコさん、アデリーナ・リセンコさんの3名が登壇し、独自の視点で見つけた両国の共通点や、ウクライナで活躍する日本人と日本で活躍するウクライナ人など、互いの繋がりを感じさせてくれました。
- プロジェクト: 紛争予防(GPPAC)
- クルーズ: 地球一周の船旅 Voyage117
船
2024.11.25
2024.11.25
2024年4月~7月のピースボートVoyage117では、7名のウクライナ・ユース・アンバサダーが、ウクライナで人気の日本文化や、ウクライナの見どころを紹介しました。
「日本とウクライナの意外な共通点」と題した企画で、ユース・アンバサダーのタチァーナ・ヴァージンスカさん、アントニナ・コロテンコさん、アデリーナ・リセンコさんの3名が登壇し、独自の視点で見つけた両国の共通点や、ウクライナで活躍する日本人と日本で活躍するウクライナ人など、互いの繋がりを感じさせてくれました。
「日本とウクライナの意外な共通点」と題した企画で、ユース・アンバサダーのタチァーナ・ヴァージンスカさん、アントニナ・コロテンコさん、アデリーナ・リセンコさんの3名が登壇し、独自の視点で見つけた両国の共通点や、ウクライナで活躍する日本人と日本で活躍するウクライナ人など、互いの繋がりを感じさせてくれました。
寿司、桜、アニメ
タチァーナさんは、ウクライナでは、どの町にも寿司屋や日本食レストランが複数あると言って参加者を驚かせました。『シェフズ・ペンシル』という国際的な料理雑誌(ウェブサイト)では、「寿司を愛する国」ランキングの上位にランクインしたといいます。
東京でUXデザイナーとして活動しているタチァーナさんは、ウクライナにいる頃から漫画やアニメに魅了されており、戦争による影響にも言及しました。
「日本の漫画やアニメは、ウクライナの若者たちの間で、とても人気があります。戦争が始まる前は『キーウ・コミコン』が毎年開催されていて、アニメファンがコスプレを楽しむために集まるウクライナでの最大級のイベントでしたが、ロシアの侵攻以来中止されてしまいました。戦争は、多くのものを破壊しますが、若者の文化もそのひとつです。」
日本の演劇や芸術の大ファンであるアントニナ・コロテンコさんも、「私が幼い頃から日本語や日本文化に興味を持ったきっかけは、日本のアニメです」と明言します。
アントニナさんは、ウクライナ西部の都市ウジホロドには桜がたくさん生えていて、毎年桜祭りが開催されることや、首都キーウには、1972年にウクライナと日本の友情の印として広大な日本庭園『京都公園』が造られらたことを説明しました。
東京でUXデザイナーとして活動しているタチァーナさんは、ウクライナにいる頃から漫画やアニメに魅了されており、戦争による影響にも言及しました。
「日本の漫画やアニメは、ウクライナの若者たちの間で、とても人気があります。戦争が始まる前は『キーウ・コミコン』が毎年開催されていて、アニメファンがコスプレを楽しむために集まるウクライナでの最大級のイベントでしたが、ロシアの侵攻以来中止されてしまいました。戦争は、多くのものを破壊しますが、若者の文化もそのひとつです。」
日本の演劇や芸術の大ファンであるアントニナ・コロテンコさんも、「私が幼い頃から日本語や日本文化に興味を持ったきっかけは、日本のアニメです」と明言します。
アントニナさんは、ウクライナ西部の都市ウジホロドには桜がたくさん生えていて、毎年桜祭りが開催されることや、首都キーウには、1972年にウクライナと日本の友情の印として広大な日本庭園『京都公園』が造られらたことを説明しました。
ウクライナで活躍する日本人、日本で活躍するウクライナ人
ロシアとの国境に近い東ウクライナのハルキウは、ウクライナ・ユースのタチァーナさん、ソフィアさん、マリヤさんの故郷ですが、絶えずロシア軍の攻撃を受けています。
この町で、無料で食事を提供するフミ・カフェ(FuMi Cafe)を運営する土子文則(つちこふみのり)さんという日本人がいることを、ユースは感謝を込めて紹介しました。ロシアによる軍事侵攻開始後に現地に赴き、この活動をしているそうです。
また、ウクライナで知られる日本人として、ウクライナの人や文化をテーマに漫画風の絵を描くアーティストの作品も紹介しました。
ユースのアデリーナさんは、昭和の大横綱として知られる大鵬の父親がウクライナ人だったことや、ウクライナ伝統楽器バンドゥーラ奏者のナターシャ・グジーさんも長年日本に住み歌手として活動していることを伝えました。
さらに、ウクライナから戦火を逃れてきた避難民や留学生といった人々も、人道支援や文化交流といった様々な面において、日本で活動をしていることにも言及しました。
ウクライナ・ユースのメンバーも、日本に滞在する間、ウクライナ支援デモや募金活動、医薬品や機材の輸送手配に参加してきました。
この町で、無料で食事を提供するフミ・カフェ(FuMi Cafe)を運営する土子文則(つちこふみのり)さんという日本人がいることを、ユースは感謝を込めて紹介しました。ロシアによる軍事侵攻開始後に現地に赴き、この活動をしているそうです。
また、ウクライナで知られる日本人として、ウクライナの人や文化をテーマに漫画風の絵を描くアーティストの作品も紹介しました。
ユースのアデリーナさんは、昭和の大横綱として知られる大鵬の父親がウクライナ人だったことや、ウクライナ伝統楽器バンドゥーラ奏者のナターシャ・グジーさんも長年日本に住み歌手として活動していることを伝えました。
さらに、ウクライナから戦火を逃れてきた避難民や留学生といった人々も、人道支援や文化交流といった様々な面において、日本で活動をしていることにも言及しました。
ウクライナ・ユースのメンバーも、日本に滞在する間、ウクライナ支援デモや募金活動、医薬品や機材の輸送手配に参加してきました。
「ウクライナ観光のいろは」
アントニナ・コロテンコさんとユリヤ・チェホフスカさんは、長引く戦争が終わった暁にはぜひウクライナを訪れてほしい、という気持ちを込めて、祖国の観光地を紹介しました。
アントニナさんは、ウクライナには、オレシキ砂漠(Oleshky Sands)という広大な半砂漠や、アスカニア・ノヴァ(Askania Nova)と呼ばれる野生動物保護区など、おすすめの観光スポットが多数あることを、写真を見せながら説明しました。
また、ピースボートがこれまで何度か寄港したことがある港町オデーサが、美しいビーチと、料理や文化を誇る町であることに触れ、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督の映画『戦艦ポチョムキン』のワンシーンが撮影された「ポチョムキンの階段」があることも紹介しました。
続いて、「ウクライナ西部のクレーヴェンにある恋のトンネルも見逃せません」と、青葉のアーチに覆われた美しい鉄道の写真を見せながら、ユリヤさんは話しました。2015年に公開された日本映画『クレヴァニ、愛のトンネル』が撮影されたことで、日本人に人気の観光地になったそうです。
アントニナさんとユリヤさんは、戦争のイメージではなく、ウクライナのたくさんの魅力を紹介したうえで、「戦争が終わったら、ぜひウクライナに遊びに来てください!」と呼びかけました。
アントニナさんは、ウクライナには、オレシキ砂漠(Oleshky Sands)という広大な半砂漠や、アスカニア・ノヴァ(Askania Nova)と呼ばれる野生動物保護区など、おすすめの観光スポットが多数あることを、写真を見せながら説明しました。
また、ピースボートがこれまで何度か寄港したことがある港町オデーサが、美しいビーチと、料理や文化を誇る町であることに触れ、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督の映画『戦艦ポチョムキン』のワンシーンが撮影された「ポチョムキンの階段」があることも紹介しました。
続いて、「ウクライナ西部のクレーヴェンにある恋のトンネルも見逃せません」と、青葉のアーチに覆われた美しい鉄道の写真を見せながら、ユリヤさんは話しました。2015年に公開された日本映画『クレヴァニ、愛のトンネル』が撮影されたことで、日本人に人気の観光地になったそうです。
アントニナさんとユリヤさんは、戦争のイメージではなく、ウクライナのたくさんの魅力を紹介したうえで、「戦争が終わったら、ぜひウクライナに遊びに来てください!」と呼びかけました。
発行されなかった卒業証書展
船旅の途中、船内では「発行されなかった卒業証書展」も開催しました。
この展示は、ロシア軍の侵攻によって命を落とし、卒業証書を受け取ることができなかった40人のウクライナ人学生の写真とプロフィールを紹介するもので、世界各地で反響を呼びました。ピースボート船内では、ナターリヤ・マコホンさんが実施しました。
通りかかった船内の参加者の多くは足を止め、学生一人ひとりの写真とプロフィールに目を通し、涙ぐみながら、突然の侵略によって将来を失った無垢な若者たちの悲劇に心を寄せました。
ウクライナ・ユースによる今回の取り組みは、船内の日本コミュニティとウクライナとの心の距離を縮める一歩となり、国際協力、平和構築の取り組み、そしてウクライナへの継続的な支援の重要性を強調しました。
この展示は、ロシア軍の侵攻によって命を落とし、卒業証書を受け取ることができなかった40人のウクライナ人学生の写真とプロフィールを紹介するもので、世界各地で反響を呼びました。ピースボート船内では、ナターリヤ・マコホンさんが実施しました。
通りかかった船内の参加者の多くは足を止め、学生一人ひとりの写真とプロフィールに目を通し、涙ぐみながら、突然の侵略によって将来を失った無垢な若者たちの悲劇に心を寄せました。
ウクライナ・ユースによる今回の取り組みは、船内の日本コミュニティとウクライナとの心の距離を縮める一歩となり、国際協力、平和構築の取り組み、そしてウクライナへの継続的な支援の重要性を強調しました。
※この記事は、英語の記事をもとに作成されました。