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ウクライナ・ユース・アンバサダー『1日で、すべてが変わった』

ウクライナ・ユース・アンバサダー『1日で、すべてが変わった』
ピースボート地球一周の船旅Voyage117に乗船した7名のウクライナ・ユース・アンバサダー・プロジェクトのメンバーは、母国の現状やそれぞれの体験を語り、クルーズ参加者と交流しながら、ウクライナの文化や伝統を伝えています。

船旅の序盤、ユース・アンバサダーのメンバーが、プロジェクトを紹介する船内企画を行いました。2022年2月24日に始まったロシアによる侵攻にまつわる自らの体験や家族や故郷の様子も、船に乗り合わせた人々に向けて語りました。

彼らの生活は、たった1日ですべてが変わってしまったのです。
ピースボート地球一周の船旅Voyage117に乗船した7名のウクライナ・ユース・アンバサダー・プロジェクトのメンバーは、母国の現状やそれぞれの体験を語り、クルーズ参加者と交流しながら、ウクライナの文化や伝統を伝えています。

船旅の序盤、ユース・アンバサダーのメンバーが、プロジェクトを紹介する船内企画を行いました。2022年2月24日に始まったロシアによる侵攻にまつわる自らの体験や家族や故郷の様子も、船に乗り合わせた人々に向けて語りました。

彼らの生活は、たった1日ですべてが変わってしまったのです。
ウクライナ・ユース・アンバサダー『1日で、すべてが変わった』
ドネツク地方出身のナターリヤ・マコホン (Natalia MAKOHON) さんは、戦争が始まった日のことを話しました。

「朝4時30分、大きな爆発音が遠くから聞こえ、その後、車の警報が一つ、二つ、三つ、鳴りました。すべての音がとても大きく、普通ではありませんでした。もう一度爆発があり、家が大きく揺れました。そして母が言いました。『戦争が始まった』と。私は、その言葉を一生忘れないでしょう」
ウクライナ・ユース・アンバサダー『1日で、すべてが変わった』
ウクライナ西部リヴネ出身のユリヤ・チェホフスカ (Yuliia CHEKHOVSKA) さんは、ロシアの国家プロパガンダによって、ロシア国民が侵略を受け入れ、ウクライナに対する戦争を正当化している状況を、自身の家族を例に説明しました。

「私は毎日、ウクライナでのロシア兵によるひどい暴力を目の当たりにしていますが、ロシアにいる家族は信じてくれません。彼らが見ているニュースは、すべてを伝えていないからです」

ロシアにいる彼女の親族は、ウクライナにはナチスが存在しており、ウクライナ全土を支配してロシア人を危険にさらすと信じていると語りました。
ウクライナ・ユース・アンバサダー『1日で、すべてが変わった』
アントニナ・コロテンコ (Antonina KOROTENKO) さんとアデリーナ・リセンコ (Adelina LYSENKO) さんは、侵攻の初期から人道支援に携わりました。

舞台俳優であるアントニナさんは、仲間達と、劇場の施設を支援物資の倉庫に、地下室を避難所として提供しました。食料や医療品、暖かい衣類や毛布を集めたり、爆撃の際には高齢者の避難を手伝いました。
ウクライナ・ユース・アンバサダー『1日で、すべてが変わった』
アデリーナさんは家族と日本に住んでいました。自分の国のために何ができるか考え、母や祖母と一緒に、人道支援や救急車の輸送、医療用義肢の提供を行い、現地を支えました。

同時に日本では、ロシアによる侵略の現実について人々に知ってもらうための企画を数多く開催しました。
ウクライナ・ユース・アンバサダー『1日で、すべてが変わった』
ウクライナ・ユース・アンバサダーのうち、3人はハルキウ出身です。

ウクライナ第二の都市であり、教育の中心でもあるハルキウは、ロシアとの国境に近い東ウクライナに位置しています。

多くの趣味を楽しみ運動が好きで、友人や家族にも恵まれてきたソフィア・デミデンコ (Sofiia DEMYDENKO) さんにとって、すべてが一日で変わりました。

「何が起こっているのか理解しようと努めました。毎晩、地平線が炎に包まれていました。すべてがとても奇妙で理解しがたいものでした。」
ウクライナ・ユース・アンバサダー『1日で、すべてが変わった』
グラフィックデザイナーのタチァーナ・ヴァージンスカ (Tetiana VAZHYNSKA) さんは、文化的な手段で抵抗活動を行ったことを話しました。

「私たちは反戦メッセージを掲げた多くのアートやポスター展を開催しました。芸術は悲しみの中で私たちを支え、戦い続ける力と生き続ける希望を与えてくれます」

両親と画面越しに話したとき「これが最後の会話になるかもしれない」という恐怖に駆られながら撮ったスクリーンショットも共有されました。
ウクライナ・ユース・アンバサダー『1日で、すべてが変わった』
マリヤ・ボルジク (Mariia BORZYKH) さんは、ハルキウでの戦前と戦中の生活をプライベートのビデオや写真を使って話しました。

学生として法律を学んでいる視点から、ウクライナへの軍事侵攻でロシアが違反した国際法や、ウクライナ領土内で犯された戦争犯罪についても強調しました。

また、占領軍による自然環境への行いを戦争犯罪として初めて調査しているのがウクライナであることも説明しました。
最後に、ナターリヤさんが、ユース・アンバサダーを代表して訴えました。

「私たちは全員、他の国でゼロから生活を始め、違う言語と新しい文化を学びました。
でも、私たちの心は今もウクライナに、私たちの故郷にあります。
そして、帰りたいと願っています」
◆この記事は、英語のレポートを和訳・編集したものです。原文はこちらからご覧ください。

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