福島子どもプロジェクト2024~海でつながるアジア 自然と歴史を学び平和を育む船旅~

2024年7月30日から8月10日に、福島子どもプロジェクトを「ピースボート ショートクルーズ 2024年夏」にて実施しました。このプロジェクトは、福島原発事故の影響を受けた子どもたちの「夢と健康」をテーマに、ピースボート、一般社団法人ピースボート災害支援センターが、NPO法人南相馬こどものつばさとともに2011年夏から始め、11回目となります。
福島の子どもたちが置かれた状況は時間と共に変化し、当時の記憶を持つ子も少なくなっていますが、ピースボートは子どもたちのさまざまなニーズを聞き取りながら、今後も支援活動を続けていきます。本年は、ラッシュジャパン合同会社様の助成を受け、実施しました。
福島の子どもたちが置かれた状況は時間と共に変化し、当時の記憶を持つ子も少なくなっていますが、ピースボートは子どもたちのさまざまなニーズを聞き取りながら、今後も支援活動を続けていきます。本年は、ラッシュジャパン合同会社様の助成を受け、実施しました。
- プロジェクト: 福島子どもプロジェクト
- 寄港地エリア: アジア
- 関連キーワード: 国際協力 / 多様性 / 教育
INFO
2025.3.12
2025.3.14
2024年7月30日から8月10日に、福島子どもプロジェクトを「ピースボート ショートクルーズ 2024年夏」にて実施しました。このプロジェクトは、福島原発事故の影響を受けた子どもたちの「夢と健康」をテーマに、ピースボート、一般社団法人ピースボート災害支援センターが、NPO法人南相馬こどものつばさとともに2011年夏から始め、11回目となります。
福島の子どもたちが置かれた状況は時間と共に変化し、当時の記憶を持つ子も少なくなっていますが、ピースボートは子どもたちのさまざまなニーズを聞き取りながら、今後も支援活動を続けていきます。本年は、ラッシュジャパン合同会社様の助成を受け、実施しました。
福島の子どもたちが置かれた状況は時間と共に変化し、当時の記憶を持つ子も少なくなっていますが、ピースボートは子どもたちのさまざまなニーズを聞き取りながら、今後も支援活動を続けていきます。本年は、ラッシュジャパン合同会社様の助成を受け、実施しました。
船内で国境・世代を超えた交流を楽しむ

ジェスチャーで他の参加者と卓球大会を楽しむ様子
今年は南相馬市から中学生7名が参加しました。「海でつながるアジア 自然と歴史を学び平和を育む船旅」をテーマに、済州島(韓国)、舞鶴、金沢、小樽、函館を巡り、各地域の自然と歴史を学び、平和について考えるプロジェクトを実施しました。
7月30日の早朝に南相馬を出発し、神戸から乗船しました。子どもたちは出航式に参加した後、初対面のクルーズ参加者とさっそく交流し、外国人クルーとジェスチャーを交えたコミュニケーションをとるなど、1日目の船内生活を過ごしました。2日目の洋上では、関門海峡を通過する景色を楽しみ、卓球大会や英語、韓国語講座などに参加し、他の参加者と言葉を超えたコミュニケーションを体験しました。
また、船内では水先案内人である権容奭さん(一橋大学准教授)の企画「BTSの音楽から韓国を伝える」で、韓国の若者の声とその背景にある社会的な課題について考え、アイヌの島田あけみさんの企画「今を生きるアイヌ」では、アイヌの歴史と文化を学ぶとともに、ニュージーランドのマオリの言語復興の成功例なども学びました。
7月30日の早朝に南相馬を出発し、神戸から乗船しました。子どもたちは出航式に参加した後、初対面のクルーズ参加者とさっそく交流し、外国人クルーとジェスチャーを交えたコミュニケーションをとるなど、1日目の船内生活を過ごしました。2日目の洋上では、関門海峡を通過する景色を楽しみ、卓球大会や英語、韓国語講座などに参加し、他の参加者と言葉を超えたコミュニケーションを体験しました。
また、船内では水先案内人である権容奭さん(一橋大学准教授)の企画「BTSの音楽から韓国を伝える」で、韓国の若者の声とその背景にある社会的な課題について考え、アイヌの島田あけみさんの企画「今を生きるアイヌ」では、アイヌの歴史と文化を学ぶとともに、ニュージーランドのマオリの言語復興の成功例なども学びました。
韓国の済州島で自然と文化を学ぶ

世界遺産・城山日出峰にて
3日目は韓国の済州島に寄港しました。この日はオプショナルツアーに参加し、世界自然遺産の城山日出峰、ユネスコ無形文化遺産に登録されている済州の海女文化について展示している済州海女博物館、韓国の食文化を体感できる済州東門市場などを訪れ、済州独特の歴史や文化を学びました。
4日目の洋上では、けん玉パフォーマンスコンビ「ず~まだんけ」のショーと、けん玉を教えてもらうワークショップに参加しました。また、船長主催のウェルカムセレモニーに参加し、ミュージシャンによる生演奏を聞き、ドレスアップした参加者らとともにフォーマルな雰囲気を体験しました。
4日目の洋上では、けん玉パフォーマンスコンビ「ず~まだんけ」のショーと、けん玉を教えてもらうワークショップに参加しました。また、船長主催のウェルカムセレモニーに参加し、ミュージシャンによる生演奏を聞き、ドレスアップした参加者らとともにフォーマルな雰囲気を体験しました。
能登半島地震の被災地を訪れ、現状を知る

ピースボート災害支援センターの上島安裕に案内をしてもらいました
5日目は京都の舞鶴に寄港し、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている美山かやぶきの里を訪れ、かやぶき屋根の家屋の仕組みなどを学ぶとともに、組子コースター作りを体験し、舞鶴の伝統文化に触れました。
6日目は石川の金沢に寄港し、ピースボート災害支援センター(PBV)が行っている能登半島地震で被害を受けた輪島市内での支援先を訪れました。訪れた場所は、大屋小学校(避難所・仮設住宅)、輪島朝市、名舟港などです。市外へ避難した方も多く、子どもの声もなかなか聞こえない静かな輪島市で、復興を目指す街や人と真剣に向き合いました。
7日目となる金沢寄港の2日目には、子どもたち自身が立てた自主研修の計画で、兼六園、金沢城公園、ひがし茶屋街、泉鏡花記念館などを巡りました。寄港地での初めての自由行動でしたが、仲間と協力し合い、金沢の伝統、文化を学ぶことができました。
6日目は石川の金沢に寄港し、ピースボート災害支援センター(PBV)が行っている能登半島地震で被害を受けた輪島市内での支援先を訪れました。訪れた場所は、大屋小学校(避難所・仮設住宅)、輪島朝市、名舟港などです。市外へ避難した方も多く、子どもの声もなかなか聞こえない静かな輪島市で、復興を目指す街や人と真剣に向き合いました。
7日目となる金沢寄港の2日目には、子どもたち自身が立てた自主研修の計画で、兼六園、金沢城公園、ひがし茶屋街、泉鏡花記念館などを巡りました。寄港地での初めての自由行動でしたが、仲間と協力し合い、金沢の伝統、文化を学ぶことができました。
洋上夏祭りに参加し、舞台にも立ちました

浴衣などを着て、洋上夏祭りに参加
8日目の洋上では、ピースボート災害支援センターの企画「自分や大切な家族を災害から守るには?」に参加し、金沢で視察した能登半島地震の現状と自分たちの手でできる防災について考えました。また、映画プロデューサーの関根健次さんによるドキュメンタリー映画「医学生 ガザへ行く」上映とアフタートーク企画に参加し、中東で起きている紛争について考える機会となりました。
また、その日の夜は「洋上夏祭り」に参加し、浴衣や甚平姿の参加者とともに盆踊りを踊りました。また、参加した子どもの一人はフルート奏者としても演奏し、特別な舞台に立つ経験を積みました。
9日目は北海道の小樽に寄港しました。子どもたちは札幌市を巡るオプショナルツアーに参加し、大倉山展望台や札幌市中央卸売市場、札幌市時計台、札幌大通公園など、札幌の名所や名物を楽しみました。
10日目は北海道の函館に寄港し、市内を自由行動で散策し、函館山ロープウェー、五稜郭、金森赤レンガ倉庫、元町地区(八幡坂)などを訪れ、函館の歴史、文化を自分たちの足で歩きながら、学びました。
また、その日の夜は「洋上夏祭り」に参加し、浴衣や甚平姿の参加者とともに盆踊りを踊りました。また、参加した子どもの一人はフルート奏者としても演奏し、特別な舞台に立つ経験を積みました。
9日目は北海道の小樽に寄港しました。子どもたちは札幌市を巡るオプショナルツアーに参加し、大倉山展望台や札幌市中央卸売市場、札幌市時計台、札幌大通公園など、札幌の名所や名物を楽しみました。
10日目は北海道の函館に寄港し、市内を自由行動で散策し、函館山ロープウェー、五稜郭、金森赤レンガ倉庫、元町地区(八幡坂)などを訪れ、函館の歴史、文化を自分たちの足で歩きながら、学びました。
南相馬の伝統文化、その魅力を伝える

みんな笑顔で帰国しました
11日目は最後の洋上でした。その中で、企画「旅の報告会と南相馬市の魅力発信」を行い、重要無形民俗文化財に指定されている福島県・相馬地方の伝統の祭典「相馬野馬追」や、全国でも有数のサーフスポット「北泉海水浴場」、福島南相馬市のソウルフード「手造りアイスまんじゅう」などを紹介しました。
その後、夕方にはフェアウェルのマスカレードパーティーに参加し、華やかな衣装やマスカレードマスクで仮装した方々と楽しみました。また、最後の企画「エンターテイメントショー」では、本格的なマジックや太鼓の演奏、日本舞踊、アイヌの輪唱など見て、楽しみました。
12日目となる最終日は、午前中に横浜へ帰港し、横浜中華街を散策した後、夕方南相馬へ帰りました。
その後、9月4日に南相馬子どものつばさが本プロジェクトに参加した子どもたちとともに、南相馬市役所を訪問し、南相馬市長に報告を行い、その報告が福島民報と南相馬市役所のホームページに掲載されました。
その後、夕方にはフェアウェルのマスカレードパーティーに参加し、華やかな衣装やマスカレードマスクで仮装した方々と楽しみました。また、最後の企画「エンターテイメントショー」では、本格的なマジックや太鼓の演奏、日本舞踊、アイヌの輪唱など見て、楽しみました。
12日目となる最終日は、午前中に横浜へ帰港し、横浜中華街を散策した後、夕方南相馬へ帰りました。
その後、9月4日に南相馬子どものつばさが本プロジェクトに参加した子どもたちとともに、南相馬市役所を訪問し、南相馬市長に報告を行い、その報告が福島民報と南相馬市役所のホームページに掲載されました。