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【報告】福島子どもプロジェクト2017夏:南相馬から世界へ~海でつながるロシア・韓国・日本~

【報告】福島子どもプロジェクト2017夏:南相馬から世界へ~海でつながるロシア・韓国・日本~
航行中のピースボート(オーシャンドリーム号)前方デッキにて、青空のもと集合写真。
ピースボートは、一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンターとともに、2011年から「福島こどもプロジェクト」を実施してきました。プロジェクトの目的は、震災の影響が続く福島の子どもたちに、保養と国際交流の体験を通して夢と健康を届けることです。

今回参加した福島県南相馬市からの中高生11名は、「思い切り遊び、思い切り学び、平和を作る担い手の1人になってもらいたい」というコンセプトのもと、多くの異文化交流を経験しました。

船内では韓国の学生との交流やソーラン節の練習と発表を通して、クルーズ生活を満喫したり、ロシアや韓国、日本国内の寄港地で見聞を広めたり、充実した12日間を過ごしました。
航行中のピースボート(オーシャンドリーム号)前方デッキにて、青空のもと集合写真。
ピースボートは、一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンターとともに、2011年から「福島こどもプロジェクト」を実施してきました。プロジェクトの目的は、震災の影響が続く福島の子どもたちに、保養と国際交流の体験を通して夢と健康を届けることです。

今回参加した福島県南相馬市からの中高生11名は、「思い切り遊び、思い切り学び、平和を作る担い手の1人になってもらいたい」というコンセプトのもと、多くの異文化交流を経験しました。

船内では韓国の学生との交流やソーラン節の練習と発表を通して、クルーズ生活を満喫したり、ロシアや韓国、日本国内の寄港地で見聞を広めたり、充実した12日間を過ごしました。

大海原を眺めながらさまざまな体験

【報告】福島子どもプロジェクト2017夏:南相馬から世界へ~海でつながるロシア・韓国・日本~
クルーズ船ならでは!正装をして船長と記念写真を撮りました。
福島から空路で移動し、神戸港から乗り込んだオーシャンドリーム号では、避難訓練や出港式など次々と始まったイベントに参加。また、たくさんの人と出会う準備のために、みんなで名札をつくりました。2日目には、本州と九州の間にある関門海峡を通過、そして3日目には韓国の若者が乗船して、船内はさらににぎやかになりました。

船内では、世代も地域も超えて船内限定の疑似家族「船内家族」をつくり一緒に食事を楽しみました。また、洋上大運動会や夏祭りといった大きなイベントに参加したり、そのイベントに向けてソーラン節を連日猛練習したり…と大忙しの日々でした。

さらに、南相馬のことを他の乗船者の方に知ってもらうため、「相馬の野馬追い」をクイズにして発表しました。また、韓国人の高校生たちと生物の絶滅危惧種について学び、エコバッグにその姿を描くワークショップも体験。そんな日々を送る中で、国籍を超えてたくさん友だちができました。

海でつながる街並みをたどって

【報告】福島子どもプロジェクト2017夏:南相馬から世界へ~海でつながるロシア・韓国・日本~
最初の寄港地・麗水(ヨス)にて。みんなで食卓を囲み韓国料理を楽しみました。
クルーズでは、麗水(ヨス・韓国)、ウラジオストック(ロシア)、函館、境港、最後に釜山(韓国)という5つの寄港地を訪れました。

最初の麗水(ヨス)では、歴史を学びながら、人と物で溢れる市場をたくさん散策しました。

2番目のロシアのウラジオストックでは、地元のボーイスカウトのサマーキャンプに参加して、体を動かしました。アジアに近いけれど、美しいヨーロッパの街並みに目を奪われました。

3番目は、北海道の函館です。函館山を歩いて登り、たくさん汗をかきました。五角形の五稜郭も見学しました。

4番目は鳥取県の境港。足を伸ばしてお隣の島根県にある出雲大社へ。大きなしめ縄を眺め、お守りを買いました。

最後の寄港地は、韓国の釜山(プサン)。台風が近づいたことで滞在時間は短くなりましたが、地元の食事を楽しみ、市場でお買い物をしました。また近代歴史館で釜山の歴史についても学び、たっぷり韓国を楽しみました。

「楽しかったことが多すぎて選べない」

【報告】福島子どもプロジェクト2017夏:南相馬から世界へ~海でつながるロシア・韓国・日本~
ウラジオストックでは、ボーイスカウトキャンプに参加しました。
参加した子どもたちの声をいくつか紹介します

『初日やその前は不安も期待も五分五分だったけど、来てみてからの12日間、とても楽しい事ばかりで、ブラジルユースや、福島プロジェクトで来ているみんなと、毎日をとても楽しく過ごす事ができました。韓国の友だちもつくることができました。』

『「一番楽しかったことはなにか」と聞かれても、楽しかったことが多すぎて選べません(笑)。福島から来て感動することがたくさんありました。ソーラン節、かっこよくできてよかったし、南相馬についても、色んな人たちに言えてよかった!』

『ちいさい子どもたちとジャグジーやプールに入って仲良くなったり、朝ご飯でお年寄りの方たちと話して交流したり、老若男女問わず、いろんな人と交流できたと思う。地球一周にも乗ってみたいです。』

『この船旅で学んだことはたくさんあります。通訳の人をみて、私もたくさんの言語を話せるようになりたいと思いました。』

『この船にのり初めての体験をたくさんしました。何も知らなかった人とも友だちになれたし、仲良くなったスタッフからはいろんな話を聞くことができました。この経験を生かして今迷ってる進路を決めたり、将来に役立てたいです。』

「子どもたちを成長させてくれた旅」

【報告】福島子どもプロジェクト2017夏:南相馬から世界へ~海でつながるロシア・韓国・日本~
海から山へ。函館山をハイキング!
その後、親御さんからはこのような感想をいただきました

『帰ってから、次の日もずっとしゃべりっぱなしで、話しきれないようでした。ただ総括して、様々な国へ訪れ、人と交流し、充実した毎日だったということ。韓国の歴史や、日本との関係を良く学んできたと思いました。韓国の子どもさんと仲良くなれ、同世代の外国事情も沢山聞けたようで、世界は広くて文化ってすごい、と言っていました。最近のニュースを見てると不安さえ感じますが、体験してきたことはこれからを生きるこども世代にとって必要なことと改めて感じました。』

『東日本大震災の津波で自宅が全壊し、海の怖さなど震災以来海に近づく事さえなかったので、話を頂いてから出発まで、不安で「大丈夫かな…」と親子で話していました。しかしながら帰宅後、知らない子どもさんと同室だったこと、関西の子と友だちになれた事、小さな子どもにプレゼントをもらった事、自分では簡単に乗れる船ではないんだと肌で感じてきた事、次は自分が何かあった時にしてあげる番なんだと感じて来たようです。心も成長させてくれた素敵な旅だったようです。』

『出発の朝は緊張して、仲良し同士固まって話したりしていたようですが、旅行から帰ってくると、一緒に行ったお友だち全員と仲良くなり、ネットで楽しくやり取りしていました。また、学校のお友だちに旅の写真を見せたり、家族にも海外での話を聞かせてくれました!すこし自信をつけて帰ってきたのか、覚えたての韓国語や、ロシアのお金の数え方など、私が知らない事を沢山教えてくれました。船内プログラムも沢山あり、いろいろな出会い、経験をすることができ、一回り大きくなって帰宅したように感じました。私はこの旅が、子どもたちの価値観や、将来の人生をも大きく左右するのではないかと、とても期待しています。世界に羽ばたきたいとそんな大きな心を持ってくれたら嬉しいです。』

プロジェクトご支援のお願い

【報告】福島子どもプロジェクト2017夏:南相馬から世界へ~海でつながるロシア・韓国・日本~
夜の夏祭り。練習を重ねたソーラン節を海に浮かぶ船の上で披露!
福島子どもプロジェクトでは、プロジェクトの継続のため募金の呼びかけを行っています。皆様のご協力をお願い申し上げます。

◇郵便振替
郵便振替口座 : 00120-9-488841  ※下6桁は右ツメ
口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター
※通信欄に「フクシマ」とご記入ください

◇銀行口座
ゆうちょ銀行 ゼロイチキュウ店(019店) : 当座0488841
口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター
※振込依頼人の前に「フクシマ」とお書きください ⇒ 例)「フクシマ ヤマダタロウ」
※三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行についてはお問い合わせください

◇クレジットカード
以下のURLよりお願いします。
http://pbv.or.jp/donate/fukushima.html 

※「福島子どもプロジェクト」は、国際NGOピースボートと一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンターが共同で実施しています。ピースボート災害救援ボランティアセンターの活動については以下のリンクを参照してください。

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