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被爆79年の夏、広島・長崎の様子、被爆を生き抜いた2つの楽器の演奏を届けました

被爆79年の夏、広島・長崎の様子、被爆を生き抜いた2つの楽器の演奏を届けました
ウクライナ、ガザ、東アジアでも核の脅威が高まる中で、広島・長崎に原爆が投下されてから79年目の8月を迎えました。ピースボートは、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の国際運営団体として、被爆者のみなさんと共に核兵器の禁止と廃絶を訴えました。原爆投下の時間に合わせた世界への生配信と被爆ピアノ・被爆ヴァイオリンのコンサートで、国内外に強くメッセージを発信しました。
INFO
ウクライナ、ガザ、東アジアでも核の脅威が高まる中で、広島・長崎に原爆が投下されてから79年目の8月を迎えました。ピースボートは、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の国際運営団体として、被爆者のみなさんと共に核兵器の禁止と廃絶を訴えました。原爆投下の時間に合わせた世界への生配信と被爆ピアノ・被爆ヴァイオリンのコンサートで、国内外に強くメッセージを発信しました。

【8/6】広島から世界へ生配信

被爆79年の夏、広島・長崎の様子、被爆を生き抜いた2つの楽器の演奏を届けました
8月6日(火)、広島にある国連機関であるUNITAR(国連訓練調査研究所)の協力のもと、原爆投下の目標地点となった相生橋から世界に向けて、慰霊の黙とうを捧げました。

4歳で被爆した伊藤正雄さんは、広島市立基町高校の生徒さんによる「原爆の絵」を見て、「原爆直後に遺体がまるでごみのように火葬されたという、忘れられない記憶を見事に再現してくれた」と紹介しました。

それを受けて、UNITARユース・アンバサダーの高校生3名は、日本と米国の原爆への理解の違いや、原爆や核兵器に関して意識を高めていきたいという強い思いを語りました。

最後に、広島のNPOピース・カルチュラル・ビレッジの代表は、若者が研修などを通して広島のことを学び、生業として平和公園周辺をガイドしている仕組みなどを紹介しました。

【8/7】奏で 語り継ぐヒロシマ 明子さんのピアノとパルチコフさんのヴァイオリン 朗読コンサート

被爆79年の夏、広島・長崎の様子、被爆を生き抜いた2つの楽器の演奏を届けました
8月7日(水)、広島市平和記念公園レストハウス2階ピアノカフェにて、「奏で 語り継ぐヒロシマ 明子さんのピアノとパルチコフさんのヴァイオリン 朗読コンサート」を行いました。

「明子さんのピアノ」を管理する一般社団法人 HOPEプロジェクトとの共催で、広島市立牛田中学校放送部の4人による朗読と、エリザベト音楽大学生3人による演奏でした。参加した約50名の方たちは、楽器の持ち主2人の物語と、被爆を生き抜いた2つの楽器の演奏により、心に残る1時間を共有することができました。

朗読では、日記に残された明子さんの日常、家族とのやりとり、ピアノレッスンに明るく通う様子が語られ、夢ふくらませた少女時代を思わせる軽快な音楽がそれに続きました。また、明子さんが友人と歌ったという「早春賦」には、会場のみなさんも自身の幼少期を思い出しているようでした。

パルチコフさんの場面は、ロシア人教師らしい厳しい口調の中にクラシック音楽へのひたむきさが伝わり、劇的なヴァイオリンの演奏が響き渡りました。物語は進み、戦争の影が押し寄せ、8月6日、2人にも悲劇が襲い掛かります。

そして残された楽器は、しばらくの沈黙を経て、修復され、演奏されるようになりました。今回のコンサートでは、言葉と歌で、現代に生きる私たちに向けた平和へのメッセージが届けられたような気がします。

【8/9】長崎から世界へ生配信

被爆79年の夏、広島・長崎の様子、被爆を生き抜いた2つの楽器の演奏を届けました
8月9日(金)、長崎のキリスト教文化を象徴するような浦上天主堂、爆心地公園、そして長崎で一番賑やかな商店街の3か所をつないで、慰霊の黙とうを捧げました。長崎にはキリスト教徒が沢山いること、その信徒や宣教師たちも多く犠牲になったことも世界に伝えたい点でした。

1歳で被爆した小川忠義さんは、長崎への原爆投下が忘れられそうだという危機感から、2009年以来、浜町商店街で原爆投下の8月9日11:02の様子を写真に納めています。その様子も今回世界に発信しました。

爆心地公園では、川沿いに展示されているキッズゲルニカ(ピカソの『ゲルニカ』と同じ大きさのキャンバス -3.5m ×7.8m- に子どもたちが平和の絵を描くという国際的なアートプロジェクト)を紹介しました。

そして、爆心地公園のレポーターは次のように訴えました。「(イスラエルの駐日大使を招待しなかったことで)平和祈念式典が政治的なやり取りのツールに使われてしまうことは本望ではありません。式典は平和のために、核兵器の廃絶のために祈り行われるものだから、全ての国や地域の代表に出席してもらいたいです。」
8月5日の「核兵器をなくす日本キャンペーン」主催の国会議員討論会にも協力しました。

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