世界190カ国で被爆証言会:第55〜56回を開催しました(米国、ギリシャ)・まとめ動画もできました
被爆者に残された時間は限られています。私たちは今、なるべく多くの被爆者の方々に世界に向けて語っていただきたいし、そのための場を1つでも多く作っていきたいと思い、「おりづるプロジェクト・オンライン」として、全世界190カ国でオンラインを中心にした被爆証言会を実施しています。
この記事は、2022年4月〜5月に実施したオンライン証言会の報告をまとめたものです。
2022年5月24日現在、55カ国で56回、累計3609人の方に証言を届けました。
この記事は、2022年4月〜5月に実施したオンライン証言会の報告をまとめたものです。
2022年5月24日現在、55カ国で56回、累計3609人の方に証言を届けました。
- プロジェクト: おりづるプロジェクト
INFO
2023.3.12
2024.3.29
被爆者に残された時間は限られています。私たちは今、なるべく多くの被爆者の方々に世界に向けて語っていただきたいし、そのための場を1つでも多く作っていきたいと思い、「おりづるプロジェクト・オンライン」として、全世界190カ国でオンラインを中心にした被爆証言会を実施しています。
この記事は、2022年4月〜5月に実施したオンライン証言会の報告をまとめたものです。
2022年5月24日現在、55カ国で56回、累計3609人の方に証言を届けました。
この記事は、2022年4月〜5月に実施したオンライン証言会の報告をまとめたものです。
2022年5月24日現在、55カ国で56回、累計3609人の方に証言を届けました。
核軍縮と被爆者の話を若い世代に伝えることの大切さ
2022年4月11日、第55回目のオンライン証言会を開催しました。
ピースボートUSインターンのネイサン・ライヒェルトさんが呼びかけ、タフツ大学のアムネスティ・インターナショナルと日本文化クラブ、そしてピースボートが共同して開催しました。
今回は、被爆2世の東野真理子さんが登壇し、広島の原爆を生き抜いた母親と祖母の体験談を共有しました。
また、麻酔もなく手術をうけ、最終的には片目を失ったおばあさんは片目の代わりに孫である東野さんを頼ったことや、原爆による火傷箇所を守るために夏場でも長袖を着なければいけなかったことなど、原爆の被害を直接受けた人々の子や孫として近くで見てきたことを話しました。
参加した学生にとっては、広島の被爆二世との交流は貴重な学びの機会となりました。
核を巡る国際政治に影響を与えるためには、若者も活発に動いて国際世論に貢献する必要があることなどを確認しました。
ピースボートUSインターンのネイサン・ライヒェルトさんが呼びかけ、タフツ大学のアムネスティ・インターナショナルと日本文化クラブ、そしてピースボートが共同して開催しました。
今回は、被爆2世の東野真理子さんが登壇し、広島の原爆を生き抜いた母親と祖母の体験談を共有しました。
また、麻酔もなく手術をうけ、最終的には片目を失ったおばあさんは片目の代わりに孫である東野さんを頼ったことや、原爆による火傷箇所を守るために夏場でも長袖を着なければいけなかったことなど、原爆の被害を直接受けた人々の子や孫として近くで見てきたことを話しました。
参加した学生にとっては、広島の被爆二世との交流は貴重な学びの機会となりました。
核を巡る国際政治に影響を与えるためには、若者も活発に動いて国際世論に貢献する必要があることなどを確認しました。
被爆者の経験は忘れられないだろうか?
2022年5月24日、ギリシャのパンテイオン大学の学生約20名を迎えて、第56回目のオンライン証言会を開催しました。
ピースボートスタッフでギリシャ在住のカレン・ハローズが、ピースボートとおりづるプロジェクトの紹介や核兵器禁止条約の歩みとギリシャとの関係などを冒頭に説明しました。
今回証言をしたのは、広島で4歳の時に被爆した伊藤正雄さん。2015年にピースボートでギリシャを訪れ、当時の大統領に面会し、国会で被爆証言をさせてもらったというギリシャとの繋がりも紹介しました。
同大学で国際人道法を教えているダニエラ・マリア・マロウダ教授からは、「国際法はニューヨークやジュネーブの国際会議で決められるものではなく、我々の日常生活、夢や将来を変えるもの。そして国際法の知識をもって政府に訴えていくことが重要」と熱意のあるメッセージが送られ、「ギリシャもまだ核兵器禁止条約に署名していません。これはとても残念なことです」とも強調されました。
また伊藤さんは、「無関心が世界を、民主主義を滅ぼします。そして戦争に向かわせます。若い人たちに、世界のことや政治に関心を持っていてほしいです」と締めくくりました。
ピースボートスタッフでギリシャ在住のカレン・ハローズが、ピースボートとおりづるプロジェクトの紹介や核兵器禁止条約の歩みとギリシャとの関係などを冒頭に説明しました。
今回証言をしたのは、広島で4歳の時に被爆した伊藤正雄さん。2015年にピースボートでギリシャを訪れ、当時の大統領に面会し、国会で被爆証言をさせてもらったというギリシャとの繋がりも紹介しました。
同大学で国際人道法を教えているダニエラ・マリア・マロウダ教授からは、「国際法はニューヨークやジュネーブの国際会議で決められるものではなく、我々の日常生活、夢や将来を変えるもの。そして国際法の知識をもって政府に訴えていくことが重要」と熱意のあるメッセージが送られ、「ギリシャもまだ核兵器禁止条約に署名していません。これはとても残念なことです」とも強調されました。
また伊藤さんは、「無関心が世界を、民主主義を滅ぼします。そして戦争に向かわせます。若い人たちに、世界のことや政治に関心を持っていてほしいです」と締めくくりました。
「おりづるプロジェクト・オンライン」のまとめ動画が英語・ロシア語の字幕で完成
2020年10月から続けてきた「おりづるプロジェクト・オンライン」では、2022年5月までに、55の国や地域で、3609人の参加者と共に56回の証言会を開催しました。
核兵器の脅威がこれまで以上に高まる今こそ、世界の人々に改めて核兵器廃絶を願う声に耳を傾けてもらえるよう、英語字幕版と、ロシア語字幕版の動画をつくりました。ぜひご活用ください。
核兵器の脅威がこれまで以上に高まる今こそ、世界の人々に改めて核兵器廃絶を願う声に耳を傾けてもらえるよう、英語字幕版と、ロシア語字幕版の動画をつくりました。ぜひご活用ください。
- 【英語字幕版】Voices from Online Hibakusha Testimony Sessions, October 2020 - May 2022
- 【ロシア語字幕版】Голоса с онлайн-сессий по свидетельствам хибакуся, октябрь 2020 - май 2022 гг.
【ご参加とご協力を歓迎します】
各国での受け入れは、ピースボートが過去数十年にわたり各国で築いてきた幅広いパートナーや、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)その他の国際NGOネットワークを通じて行っています。
それ以外にも、(1)証言者になってくださる被爆者の方、(2)通訳や言語面でお手伝いしてくださる方、(3)諸外国で被爆証言会の受け入れ先を紹介していただける方、(4)その他の形でこのプロジェクトを支えてくださる方(財政的なご支援も歓迎です。以下の欄をご覧ください)がいらっしゃいましたら、どうぞピースボート事務局までご連絡ください。
◆ピースボート事務局(「おりづるプロジェクト担当」宛)
pbglobal◎peaceboat.gr.jp (◎を@にかえてメールしてください)
または「お問い合わせ」ボタンから
それ以外にも、(1)証言者になってくださる被爆者の方、(2)通訳や言語面でお手伝いしてくださる方、(3)諸外国で被爆証言会の受け入れ先を紹介していただける方、(4)その他の形でこのプロジェクトを支えてくださる方(財政的なご支援も歓迎です。以下の欄をご覧ください)がいらっしゃいましたら、どうぞピースボート事務局までご連絡ください。
◆ピースボート事務局(「おりづるプロジェクト担当」宛)
pbglobal◎peaceboat.gr.jp (◎を@にかえてメールしてください)
または「お問い合わせ」ボタンから
【支援金をお願いしています】
このプロジェクトを成功させていくためには、企画、折衝、実施、通信などに多大な費用が必要です。皆さまからの支援金をお願いします。
◆支援金の送り先
郵便振替口座 00180-3-177458
加入者名 ピースボート
(通信欄に「ヒバクシャ」とお書きください)
ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店
当座 0177458
口座名義 ピースボート
(振込依頼人名の前に「ヒバクシャ」と入力してください)
クレジットカードでの支援金もうけたまわっています。以下のリンクをご覧ください。
◆支援金の送り先
郵便振替口座 00180-3-177458
加入者名 ピースボート
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ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店
当座 0177458
口座名義 ピースボート
(振込依頼人名の前に「ヒバクシャ」と入力してください)
クレジットカードでの支援金もうけたまわっています。以下のリンクをご覧ください。