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世界190カ国で被爆証言会:第46〜48回を開催しました(ヨーロッパ、フィンランド、米国)

世界190カ国で被爆証言会:第46〜48回を開催しました(ヨーロッパ、フィンランド、米国)
被爆者に残された時間は限られています。私たちは今、なるべく多くの被爆者の方々に世界に向けて語っていただきたいし、そのための場を1つでも多く作っていきたいと思い、「おりづるプロジェクト・オンライン」として、全世界190カ国でオンラインを中心にした被爆証言会を実施しています。

この記事は、2021年10月〜11月に実施したオンライン証言会の報告をまとめたものです。

2021年11月30日現在、52カ国で50回、累計3356人の方に証言を届けました。
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被爆者に残された時間は限られています。私たちは今、なるべく多くの被爆者の方々に世界に向けて語っていただきたいし、そのための場を1つでも多く作っていきたいと思い、「おりづるプロジェクト・オンライン」として、全世界190カ国でオンラインを中心にした被爆証言会を実施しています。

この記事は、2021年10月〜11月に実施したオンライン証言会の報告をまとめたものです。

2021年11月30日現在、52カ国で50回、累計3356人の方に証言を届けました。

被爆経験を起点に「核なき世界の構築」を考える

世界190カ国で被爆証言会:第46〜48回を開催しました(ヨーロッパ、フィンランド、米国)
第46回目のオンライン証言会は、2021年10月21日に「核なき世界の構築~核兵器禁止条約・締約国会議と都市・主要機関・市民社会の役割から~」というイベントの中で開催されました。

このイベントは、平和首長会議のヨーロッパ支部、イギリス・アイルランドの非核宣言自治体協議会とICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)が共催したもので、20ヵ国から170人以上が参加しました。

松井一實・広島市長の開会の挨拶から始まり、核兵器に巨額を投じることの不道徳性や、核兵器禁止条約を批判する国々がオブザーバーとして締約国会議に参加することの必要性などが指摘されました。

証言は、1歳のとき長崎で被爆された和田征子さんが英語で行い、被爆を生き抜いても放射能で人生が傷つけられることを語りました。

ヨーロッパの都市や国際機関、市民社会を代表する登壇者が、被爆者の声に耳を傾け、核兵器に対するそれぞれの課題や期待を共有し、翌年の締約国会議に向けた熱意と道筋が窺える会となりました。

核兵器・核エネルギーの脅威 ~フィンランド証言会~

世界190カ国で被爆証言会:第46〜48回を開催しました(ヨーロッパ、フィンランド、米国)
2021年10月31日、47回目の証言会がICANフィンランドのカティ・ジュバ(Kati Juva)さん主催のもと行われ、当日は8人が参加しました。

初めに主催者のカティさんからフィンランドにおける核兵器をめぐる状況が説明され、ピースボートからは、デンマーク出身のスタッフがピースボートおりづるプロジェクトと、オンラインでの証言会の活動の経緯を話しました。

今回証言を届けてくださったのは、1940年生まれ、5歳の時に被爆した堀江壮さんです。「なぜ私たちは戦争や紛争を止めなければならないのでしょうか。一緒に考えましょう」という問いかけから、証言は始まりました。

証言会後、フィンランドの国立防衛大学の教員の方から、「西ヨーロッパでは冷戦後、核兵器が遠い存在になったため核兵器禁止条約に批准をしなくても良いのではないかという考えもある。しかし、核エネルギーは私たちの日常に近いので、学生を含めた多くの人に聞いてほしい」という意見があり、次のアクションへと繋がっていく可能性が生まれました。

「アメリカを憎む」ことから解放されるまで

世界190カ国で被爆証言会:第46〜48回を開催しました(ヨーロッパ、フィンランド、米国)
2021年11月2日、米国ノースカロライナ大学の教授と学生を迎えて、第48回目のオンライン証言会を行いました。

同年4月24日の第22回証言会と同様、今回もレバノン出身の学生クリステル・バラカットさんが主催してくださり、マリア・アナスタシウ教授が始まりの言葉を添えてくださいました。

証言をしてくださったのは、4歳のとき広島で被爆した伊藤正雄さん。被爆当時の光景、青年期の生活苦、キリスト教との出会い、定年後に始めた平和資料館でのボランティア、そしてピースボートでの証言の船旅などのストーリーを話してくださいました。

伊藤さんは、「戦争をするときはみんな鬼になってしまうもので、若い人たちが自分たちは主人公だと思って、世界へ目を向けてほしい」と締め括りました。

【ご参加とご協力を歓迎します】

世界190カ国で被爆証言会:第46〜48回を開催しました(ヨーロッパ、フィンランド、米国)
このプロジェクトを実施し目標を達成するためには、多くの皆さんの力を合わせる必要があります。

各国での受け入れは、ピースボートが過去数十年にわたり各国で築いてきた幅広いパートナーや、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)その他の国際NGOネットワークを通じて行っています。

それ以外にも、(1)証言者になってくださる被爆者の方、(2)通訳や言語面でお手伝いしてくださる方、(3)諸外国で被爆証言会の受け入れ先を紹介していただける方、(4)その他の形でこのプロジェクトを支えてくださる方(財政的なご支援も歓迎です。以下の欄をご覧ください)がいらっしゃいましたら、どうぞピースボート事務局までご連絡ください。

◆ピースボート事務局(「おりづるプロジェクト担当」宛)
pbglobal◎peaceboat.gr.jp (◎を@にかえてメールしてください)
または「お問い合わせ」ボタンから

【支援金をお願いしています】

世界190カ国で被爆証言会:第46〜48回を開催しました(ヨーロッパ、フィンランド、米国)
このプロジェクトを成功させていくためには、企画、折衝、実施、通信などに多大な費用が必要です。皆さまからの支援金をお願いします。

◆支援金の送り先

郵便振替口座 00180-3-177458
加入者名 ピースボート
(通信欄に「ヒバクシャ」とお書きください)

ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店
当座 0177458
口座名義 ピースボート
(振込依頼人名の前に「ヒバクシャ」と入力してください)

クレジットカードでの支援金もうけたまわっています。以下のリンクをご覧ください。

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