世界190カ国で被爆証言会:第22〜24回を開催しました(米国、オランダ、スペイン)

プロジェクト:おりづるプロジェクト
世界190カ国で被爆証言会:第22〜24回を開催しました(米国、オランダ、スペイン)
2021年6月24日現在、24カ国で32回、累計2276人の方に証言を届けました。
被爆者に残された時間は限られています。私たちは今、なるべく多くの被爆者の方々に世界に向けて語っていただきたいし、そのための場を1つでも多く作っていきたいと思い、「おりづるプロジェクト・オンライン」として、全世界190カ国でオンラインを中心にした被爆証言会を実施しています。

「昔よりはるかに威力を増した原子爆弾が存在しています。」

世界190カ国で被爆証言会:第22〜24回を開催しました(米国、オランダ、スペイン)
4月15日、第22回目のオンライン証言会を行いました。参加したのは米国ノースカロライナ大学の皆さん約40名。国連軍縮のためのユースとしても活動するクリステル・バラカットさんの司会進行で証言会は始まりました。

証言をしてくださったのは、ブラジルにお住まいの渡辺淳子さんです。ご自身が被爆体験や証言会などの活動を始めた理由や、その経緯を、詳しくありのままの感情で語って下さいました。

淳子さんは、2歳のとき広島で被爆し、24歳で結婚してブラジルに移住しました。その後、38歳で両親を訪ね帰国した時、被爆していたという事実を初めて知らされました。

60歳の時、ブラジル被爆者協会を手伝い始めましたが、当初は被爆した記憶が無いために証言する資格はないと思っていたといいます。しかし、段々と被爆者の方が亡くなっていき、その人たちが語ってきた証言を心で受け止め、これからは自分も証言していかなければならないと思い、証言活動を始めました。

「被爆者が見たものは言葉を超えており、核兵器や放射線の脅威は現在も増すばかりです。広島・長崎の原爆投下後の荒廃した街の景色や、被爆者たちがどんな痛みや苦しみを抱えて生きているのか忘れないで下さい。私たちの世界には、昔よりはるかに威力を増した原子爆弾が存在しています。」

淳子さんからの強いメッセージが届けられました。

「心こそ大切」との強い思い

世界190カ国で被爆証言会:第22〜24回を開催しました(米国、オランダ、スペイン)
4月15日は、第23回証言会も行いました。広島の被爆二世である東野真里子さんによる証言に、オランダのライデン大学の熱心な学生たち25名が耳を傾けました。

1952年に生まれた真里子さんは被爆体験伝承者として、母・智佐子さんとお祖母さんの被爆体験を、情景が目に浮かぶような細かい描写で語ってくださいました。

真里子さんは、2016年、ピースボート主催の「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」に参加しました。オランダの国会議員の女性から「広島平和祈念資料館に行って感じた恐怖を忘れていた。これからは核兵器禁止条約へ尽力する。」と告げられたそうです。

世界平和はどこか遠いところにあるのではなく、どんな立場であれ私たち一人一人の心が創っていくもので、「心こそ大切」だということを、真理子さんが強く感じた体験でした。

証言の後には、被爆地の復興や、被爆者への差別、米国への感情などについて参加者から質問があり、丁寧に回答してくださいました。

母は認知症になって、やっとあの「原爆の日」から解放された

世界190カ国で被爆証言会:第22〜24回を開催しました(米国、オランダ、スペイン)
第24回目のオンライン証言会は、スペインの人道研究世界センターが企画した「人権に関するオンライン国際シンポジウム」の一環として行いました。

NGO「戦争と暴力のない世界(World Without War and Violence)」が担当したセッション「ヒバクシャの声」に21人の参加者が集まり、証言者・坂下紀子さんによる証言ムービーを見て、原爆の恐ろしさと非核の重要性について考えました。

2歳の時に広島で被爆された坂下さんは、母や祖母の苦難や葛藤を見聞きしながら育ちました。その中で、原爆は身体的な影響だけでなく、生き残った人々の心にも癒えない深い傷跡を残してゆくことを痛感しました。

原爆が投下された日、庭にたくさん咲いていた真っ赤なカンナの花。その花を見るたびに坂下さんのお母さんは当時を思い出して震えたそうです。しかし認知症になり、カンナの花を怖がらずに見ることができるようになり、「やっとあの『原爆の日』から解放された」と感じたことを語ってくださいました。

【ご参加とご協力を歓迎します】

世界190カ国で被爆証言会:第22〜24回を開催しました(米国、オランダ、スペイン)
このプロジェクトを実施し目標を達成するためには、多くの皆さんの力を合わせる必要があります。証言者としてはこれまでにピースボートに乗船された被爆者の方々を、また、企画や通訳としてはピースボートのスタッフやボランティアを想定しています。各国での受け入れは、ピースボートが過去数十年にわたり各国で築いてきた幅広いパートナーや、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)その他の国際NGOネットワークを通じて行う予定です。

それ以外にも、(1)証言者になってくださる被爆者の方、(2)通訳や言語面でお手伝いしてくださる方、(3)諸外国で被爆証言会の受け入れ先を紹介していただける方、(4)その他の形でこのプロジェクトを支えてくださる方(財政的なご支援も歓迎です。以下の欄をご覧ください)がいらっしゃいましたら、どうぞピースボート事務局までご連絡ください。

◆ピースボート事務局(「おりづるプロジェクト担当」宛)
pbglobal◎peaceboat.gr.jp (◎を@にかえてメールしてください)
または「お問い合わせ」ボタンから

【支援金をお願いしています】

世界190カ国で被爆証言会:第22〜24回を開催しました(米国、オランダ、スペイン)
このプロジェクトを成功させていくためには、企画、折衝、実施、通信などに多大な費用が必要です。皆さまからの支援金をお願いします。

◆支援金の送り先

郵便振替口座 00180-3-177458
加入者名 ピースボート
(通信欄に「ヒバクシャ」とお書きください)

ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店
当座 0177458
口座名義 ピースボート
(振込依頼人名の前に「ヒバクシャ」と入力してください)

クレジットカードでの支援金もうけたまわっています。以下のリンクをご覧ください。

詳しくは

おりづるプロジェクトのブログで、詳しい報告をご覧いただけます。

インフォメーション

活動について
PROJECTS