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世界190カ国で被爆証言会:第10〜12回を開催しました(米国、オーストラリア、ブラジル)

世界190カ国で被爆証言会:第10〜12回を開催しました(米国、オーストラリア、ブラジル)
2021年1月23日時点で、9か国で12回、累計880名の方に証言を届けました。
被爆者に残された時間は限られています。私たちは今、なるべく多くの被爆者の方々に世界に向けて語っていただきたいし、そのための場を1つでも多く作っていきたいと思い、「おりづるプロジェクト・オンライン」として、全世界190カ国でオンラインを中心にした被爆証言会を実施しています。
INFO
2021年1月23日時点で、9か国で12回、累計880名の方に証言を届けました。
被爆者に残された時間は限られています。私たちは今、なるべく多くの被爆者の方々に世界に向けて語っていただきたいし、そのための場を1つでも多く作っていきたいと思い、「おりづるプロジェクト・オンライン」として、全世界190カ国でオンラインを中心にした被爆証言会を実施しています。

アートの力で核兵器と気候変動に挑む!

世界190カ国で被爆証言会:第10〜12回を開催しました(米国、オーストラリア、ブラジル)
核兵器禁止条約が発効した2021年1月22日の早朝(日本時間)、第10回目となる証言会を開催しました。米国の若者を中心とした新規プロジェクトの立ち上げ記念を兼ねたイベントとして、80名が参加しました。

新規プロジェクトの名前は「Reverse The Trend(世界の流れを逆転させよう)」。核兵器と気候変動という2つの大問題に直面しているコミュニティの若者の声を聞き、アートを通して解決への道を探ろうとするものです。設立を記念して、核時代平和財団、ピースボートUS、ウィニペグ・ロータリークラブなどの多くのグループがこのイベントを共催しました。

基調講演として、コスタリカの国連次席大使、カザフスタンの国連代表部の方、キリバスの国連大使のお話をいただきました。平和や人権を政策の礎として核兵器禁止条約に加盟しているコスタリカの視点、核実験場をかかえ核被害者のいるカザフスタン、そして51か国の加盟国の抱える責任の重さと課題をキリバス大使が共有してくださいました。

今回被爆証言をしたのは、広島で6歳の時に被爆し、七宝作家として活躍する田中稔子さん。被爆証言とアートが人を力づけ、強い表現方法であることを話した上で、核兵器禁止条約の発効を参加者と共に祝いました。

「核兵器禁止条約が発効し、今日が始まり」

世界190カ国で被爆証言会:第10〜12回を開催しました(米国、オーストラリア、ブラジル)
2021年1月22日(日本およびオーストラリア時間)。第11回目の証言会を西オーストラリアのフリーマントル市にて開催しました。フリーマントル市長ならびに副市長、平和首長会議加盟都市・コックバーン市長、在パース日本領事館の領事代理、国連人権委員会の関係者、元市議会議員、学校の先生を含む、約30名が参加しました。

話してくださった伊藤正雄さんは被爆時4歳で当時の状況をあまり覚えていません。今回は、被爆当時12歳だった松原美代子さんの経験を中心に伝えてくださいました。

証言会に参加したフリーマントル市のペティット市長は『被爆証言を(核兵器禁止条約発効という)大切な日に聞けたことは大きな意義があります。条約が発効し、今日からが始まりです。』と声を上げました。

広島で被爆し、ブラジルに移住した渡辺淳子さん

世界190カ国で被爆証言会:第10〜12回を開催しました(米国、オーストラリア、ブラジル)
2021年1月23日(日本時間)。第12回目のオンライン証言会では、ブラジルから100人を超える参加がありました。

今回、ポルトガル語で証言をしてくださったのは、ブラジル在住の渡辺淳子さん。2歳の時、広島の爆心地から18㎞にある祖母の家に疎開していた時に被爆されました。

渡辺さんは、1967年、24歳のとき結婚を機にブラジルに移住。在外・国内被爆者と差別の無い援助を求め、政府との交渉や現地での被爆証言・放射能被害者との交流をしてきました。ピースボートの「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」には過去3回参加し、世界各地でも被爆証言をされています。

ブラジル時間で1月22日、つまり核兵器禁止条約の発効当日により多くの人々と語り合うことができ、とても嬉しく、また意義深いことでした。ブラジルの皆さんとのセッションは、たくさんの拍手とありがとうの言葉があふれました。

※下記リンクのブログ記事にて、ポルトガル語での証言会の様子を動画でご覧いただけます。

【ご参加とご協力を歓迎します】

世界190カ国で被爆証言会:第10〜12回を開催しました(米国、オーストラリア、ブラジル)
各国での受け入れは、ピースボートが過去数十年にわたり各国で築いてきた幅広いパートナーや、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)その他の国際NGOネットワークを通じて行っています。

それ以外にも、(1)証言者になってくださる被爆者の方、(2)通訳や言語面でお手伝いしてくださる方、(3)諸外国で被爆証言会の受け入れ先を紹介していただける方、(4)その他の形でこのプロジェクトを支えてくださる方(財政的なご支援も歓迎です。以下の欄をご覧ください)がいらっしゃいましたら、どうぞピースボート事務局までご連絡ください。

◆ピースボート事務局(「おりづるプロジェクト担当」宛)
pbglobal◎peaceboat.gr.jp (◎を@にかえてメールしてください)
または「お問い合わせ」ボタンから

【支援金をお願いしています】

世界190カ国で被爆証言会:第10〜12回を開催しました(米国、オーストラリア、ブラジル)
このプロジェクトを成功させていくためには、企画、折衝、実施、通信などに多大な費用が必要です。皆さまからの支援金をお願いします。

◆支援金の送り先

郵便振替口座 00180-3-177458
加入者名 ピースボート
(通信欄に「ヒバクシャ」とお書きください)

ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店
当座 0177458
口座名義 ピースボート
(振込依頼人名の前に「ヒバクシャ」と入力してください)

クレジットカードでの支援金もうけたまわっています。以下のリンクをご覧ください。

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