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世界190カ国で被爆証言会:第16〜18回を開催しました(日本、米国、オーストラリア)

世界190カ国で被爆証言会:第16〜18回を開催しました(日本、米国、オーストラリア)
2021年5月6日現在、20カ国で26回、累計2035人の方に証言を届けました。
被爆者に残された時間は限られています。私たちは今、なるべく多くの被爆者の方々に世界に向けて語っていただきたいし、そのための場を1つでも多く作っていきたいと思い、「おりづるプロジェクト・オンライン」として、全世界190カ国でオンラインを中心にした被爆証言会を実施しています。
INFO
2021年5月6日現在、20カ国で26回、累計2035人の方に証言を届けました。
被爆者に残された時間は限られています。私たちは今、なるべく多くの被爆者の方々に世界に向けて語っていただきたいし、そのための場を1つでも多く作っていきたいと思い、「おりづるプロジェクト・オンライン」として、全世界190カ国でオンラインを中心にした被爆証言会を実施しています。

日米の学生に向けて「放射能が原因で苦しむのは私たちで充分」

世界190カ国で被爆証言会:第16〜18回を開催しました(日本、米国、オーストラリア)
第16回目の証言会は、2021年3月13日に行いました。創価大学、福岡教育大学とアメリカのウィスコンシン大学の学生による共同開催でしたが、他の大学からも多数参加し、総勢90名が集いました。

今回話してくださったのは堀江壮さん。5歳の時、爆心地から3kmで被爆しました。50年が経ち、55歳で甲状腺異常が見つかり、さらに70歳で悪性リンパ腫と診断され、余命2週間とも言われたそうです。

「現在1万3千以上の核兵器が存在します。核がある限り、事故は起こり、被害は生じます。核兵器からの放射線はがんや先天性疾患などが、内部被ばくの影響が一般の人にも出てきます」と堀江さんは説明しました。

世界の経済や技術の発展と軍需産業や軍事費についても言及し、私たちのレベルで出来ることは、軍事産業に就職したいという友人がいたら、人間への潜在的な危険性を教え、平和につながる仕事や産業を作ってくれるよう伝えて欲しい、と切に唱えました。

参加した学生からは、堀江さんが証言を始めたきっかけなどについて質問がありました。学生たちはその後、核抑止論などをテーマとしたディスカッションを活発に行いました。

「いったん戦争が始まってしまうと、苦しむのは国民」

世界190カ国で被爆証言会:第16〜18回を開催しました(日本、米国、オーストラリア)
3月3日、第17回目のオンライン証言会では、米国のペンシルバニア大学の学生15人が笹森重子さんのお話を聞きました。

笹森さんは広島で被爆し、両親に認識してもらえないほど重度の火傷を全身に受けました。そして10年後にケロイド治療のために渡米した25人の「原爆乙女」の一人です。

学生は、被爆者の視点から放射能の歴史を考える「世界の放射能の歴史:1945年から続く核の時代に生きて」という授業の受講生。この講義はピースボートスタッフの畠山澄子さんが同大学で担当しています。

笹森さんは学生に向けて「一度戦争が始まってしまえば、被害にあうのは国民。だから戦争をしないように政府に訴えていかないといけない」と語り、問題を解決する手段として戦争を容認しないことが大切であると繰り返しました。

被爆者の記憶から学び、オーストラリアや日本が批准するよう声をあげましょう!

世界190カ国で被爆証言会:第16〜18回を開催しました(日本、米国、オーストラリア)
4月9日、第18回目のオンライン被爆者証言会は、オーストラリアのニューイングランド大学と共同で開催しました。主催のグウィン・マクレランド教授ほか、オーストラリアの学生や教授が約110名参加しました。

まず、日本原水爆被害者団体協議会代表委員である田中煕巳さんが、13歳の時長崎で被爆した経験を証言して下さいました。

「まさに地獄の有様でした。原爆投下直後は、地獄もこれほどではあるまいと思わせる惨状だったでしょう。これを語れる人は生きていません。」

田中さんは当時の爆心地付近の様子についてそう語り、想像力を使って人間が行った行為の非人道性に向き合って欲しいと訴えました。

続いて、口述歴史の歴史研究者であるグウィン教授が、長崎のカトリック信者を含む被爆者へのインタビュー調査について、その内容だけでなく調査にあたっての自身の葛藤も含めて話しました。

学生からは被爆後に受けたケア、生活再建、証言活動を始めたきっかけや、若い世代に求めることなどの質問が寄せられました。

【ご参加とご協力を歓迎します】

世界190カ国で被爆証言会:第16〜18回を開催しました(日本、米国、オーストラリア)
各国での受け入れは、ピースボートが過去数十年にわたり各国で築いてきた幅広いパートナーや、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)その他の国際NGOネットワークを通じて行なっています。

それ以外にも、(1)証言者になってくださる被爆者の方、(2)通訳や言語面でお手伝いしてくださる方、(3)諸外国で被爆証言会の受け入れ先を紹介していただける方、(4)その他の形でこのプロジェクトを支えてくださる方(財政的なご支援も歓迎です。以下の欄をご覧ください)がいらっしゃいましたら、どうぞピースボート事務局までご連絡ください。

◆ピースボート事務局(「おりづるプロジェクト担当」宛)
pbglobal◎peaceboat.gr.jp (◎を@にかえてメールしてください)
または「お問い合わせ」ボタンから

【支援金をお願いしています】

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このプロジェクトを成功させていくためには、企画、折衝、実施、通信などに多大な費用が必要です。皆さまからの支援金をお願いします。

◆支援金の送り先

郵便振替口座 00180-3-177458
加入者名 ピースボート
(通信欄に「ヒバクシャ」とお書きください)

ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店
当座 0177458
口座名義 ピースボート
(振込依頼人名の前に「ヒバクシャ」と入力してください)

クレジットカードでの支援金もうけたまわっています。以下のリンクをご覧ください。

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