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世界190カ国で被爆証言会:第19〜21回を開催しました(アルゼンチン、マレーシア、キルギス)

世界190カ国で被爆証言会:第19〜21回を開催しました(アルゼンチン、マレーシア、キルギス)
2021年6月24日現在、24カ国で32回、累計2276人の方に証言を届けました。
被爆者に残された時間は限られています。私たちは今、なるべく多くの被爆者の方々に世界に向けて語っていただきたいし、そのための場を1つでも多く作っていきたいと思い、「おりづるプロジェクト・オンライン」として、全世界190カ国でオンラインを中心にした被爆証言会を実施しています。
INFO
2021年6月24日現在、24カ国で32回、累計2276人の方に証言を届けました。
被爆者に残された時間は限られています。私たちは今、なるべく多くの被爆者の方々に世界に向けて語っていただきたいし、そのための場を1つでも多く作っていきたいと思い、「おりづるプロジェクト・オンライン」として、全世界190カ国でオンラインを中心にした被爆証言会を実施しています。

アルゼンチンで皆さんと語り合いたい。長崎、広島で亡くなった人たちの魂にも触れてほしい。

世界190カ国で被爆証言会:第19〜21回を開催しました(アルゼンチン、マレーシア、キルギス)
第19回目の証言会は、2021年4月12日アルゼンチンのNGO「Our Voice Movement」と開催しました。

アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、そしてイタリアから、115人の方が参加しました。

被爆証言をしたのは、宮田隆さんです。スペイン語圏に駐在していた経歴がある宮田さんは、流暢なスペイン語を交えた元気で力強いあいさつで話を始めました。

1945年8月9日の長崎。当時5歳だった宮田さんは、空襲警報の不気味なサイレンや飛行機の音に、当時5歳だった宮田さんはいつも怯えていたそうです。そして原爆が投下されました。「無実の市民を無差別大量虐殺するホロコーストだった」と宮田さんは強く非難します。

「核問題は世界で最大の問題です。いつか日本を訪問し、宮田さんたち被爆者の証言を映像に収め、そしてメディアや団体に対して声を上げていくことをここでお約束します。」という参加者もいました。

主催者のアグスティンさんは最後に、「人が愛を持って協力し合えば、私たちはこのようなかたちで時間を共にしながら、平和を共有できると信じています。」



マレーシアには核兵器はないが、反核活動は社会の責任

世界190カ国で被爆証言会:第19〜21回を開催しました(アルゼンチン、マレーシア、キルギス)
2021年4月14日、マレーシアのトゥンク・アブドゥル・ラーマン大学(Tunku Abdul Rahman University College)で、「核兵器に反対する若者」を特集したNuke-Clearキャンペーンの一環として、第20回証言会を開催しました。

冒頭、リー・シュー・ウェイ(Dr. Lee Sze Wei)同大学学長が、「マレーシアには核兵器はないが、すべての教育者、学生、社会は、若者や未来の世代に反核活動の重要性を教育する責任がある」と語りました。

証言をしたのは、6歳の時に広島で被爆した小谷孝子さん。幼稚園教諭時代に培った腹話術を駆使して語り部活動を行っています。

「もう生きていたくないと思ったことはありますか」、「マレーシアの若者に何を期待していますか」など、多くの質問が参加者から投げかけられました。

このセッションを受け、Nuke-Clearキャンペーンのアドバイザーであるイーオウ・ライ・チー(Yeow Lai Chee)さんは、「多くの若者が協力して核兵器に反対していることを知り、次世代のために核兵器を廃絶し、核のない世界を築くためにこの運動をさらに進めようと思った」と決意を新たにしました。

非核地帯となった中央アジア

世界190カ国で被爆証言会:第19〜21回を開催しました(アルゼンチン、マレーシア、キルギス)
2021年4月14日には、第21回オンライン証言会も開催しました。

まずFoundation for Tolerance International(日本語仮訳「寛容のための国際財団」)のベギマイ・ベクボロトワ(Begimai Bekbolotova)さんが、中央アジアにおける核の状況を説明しました。

中央アジアは2016年から非核地帯となり、協定により核兵器や核爆発装置の製造・取得、領土内での配備が禁止されているものの、原子力の平和利用は禁止されていないそうです。

続いて、和田征子さんが被爆当時24歳だったお母様について話しました。また、後々まで広島・長崎の被爆者が受けた差別や被害についても言及しました。終わりに、惨劇に対する復讐ではなく核兵器の廃絶を望んでいることを伝えました。

参加者からは、差別や補償、日本政府が認めた福島原発の汚染水の海への流出について質問が出ました。

和田さんと参加者は、核兵器廃絶のためには多くの人の協力が重要であることを互いに確認しました。

【ご参加とご協力を歓迎します】

世界190カ国で被爆証言会:第19〜21回を開催しました(アルゼンチン、マレーシア、キルギス)
各国での受け入れは、ピースボートが過去数十年にわたり各国で築いてきた幅広いパートナーや、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)その他の国際NGOネットワークを通じて行っています。

それ以外にも、(1)証言者になってくださる被爆者の方、(2)通訳や言語面でお手伝いしてくださる方、(3)諸外国で被爆証言会の受け入れ先を紹介していただける方、(4)その他の形でこのプロジェクトを支えてくださる方(財政的なご支援も歓迎です。以下の欄をご覧ください)がいらっしゃいましたら、どうぞピースボート事務局までご連絡ください。

◆ピースボート事務局(「おりづるプロジェクト担当」宛)
pbglobal◎peaceboat.gr.jp (◎を@にかえてメールしてください)
または「お問い合わせ」ボタンから

【支援金をお願いしています】

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このプロジェクトを成功させていくためには、企画、折衝、実施、通信などに多大な費用が必要です。皆さまからの支援金をお願いします。

◆支援金の送り先

郵便振替口座 00180-3-177458
加入者名 ピースボート
(通信欄に「ヒバクシャ」とお書きください)

ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店
当座 0177458
口座名義 ピースボート
(振込依頼人名の前に「ヒバクシャ」と入力してください)

クレジットカードでの支援金もうけたまわっています。以下のリンクをご覧ください。

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