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ONE LOVEとアフロ・フューチャリズム

ONE LOVEとアフロ・フューチャリズム
ピースボート地球一周の船旅 Voyage115は、2023年8月23日に神戸を出航、翌24日には横浜から、約1800人を乗せて出航しました。

太平洋を渡り、パナマ運河を経て、カリブ海に浮かぶジャマイカに向かう船内の様子をお伝えします。
ピースボート地球一周の船旅 Voyage115は、2023年8月23日に神戸を出航、翌24日には横浜から、約1800人を乗せて出航しました。

太平洋を渡り、パナマ運河を経て、カリブ海に浮かぶジャマイカに向かう船内の様子をお伝えします。

ONE LOVEを伝える水先案内人

ONE LOVEとアフロ・フューチャリズム
メキシコのマンサニージョから、パナマ運河を通って、カリブ海に浮かぶジャマイカのオーチョリオスまで、Voyage 115ではONE LOVEを伝える2人の水先案内人をお招きしました。

ドニーシャ・プレンダーガストさんは、ジャマイカ出身の俳優、作家、活動家であり、ラスタファリ運動の継承を行っています。ボブ・マーリーの孫であり、ピースボートの船旅には水先案内人としてこれまでもご乗船いただいています。

コミ・オラフィミハンさんは、ナイジェリア生まれでカナダ出身のビジュアルアーティスト。アフロフューチャリズム(アフリカ文化と未来を探究する文化芸術的ムーブメント)の視点から立つ植民地化を伝える作品を手がけてきました。今回が初めての乗船です。

船内では、ドニーシャさんの講座や、コミさんのライブペインティングに加え、ボブ・マーリーの曲で参加者が踊り歌うレゲエ・ナイトも開催され、学びと交流が溢れる時間となりました。

One Love

ONE LOVEとアフロ・フューチャリズム
俳優や映画監督、社会活動かやアーティストなど多岐にわたる分野で活動するドニーシャさんが今回話したのは、「One Love Is Action」

「One Love」は、ジャマイカの社会活動家であり音楽家であった亡き祖父ボブ・マーリーが最初に作ったフレーズです。

One(ひとつ)は、いくつもの部分が集まってできた集合であり、Love(愛)は集合としての安全と安心が力となるプロセスである、つまり「共に在ることで強くなれる」ということだとドニーシャさんは説明します。

また、前向きな社会変革を起こす個人の熱意や行動からONE LOVEは生まれ、生活に取り入れ育むコンセプトであるとも語りました。

映画『Black Bodies』

ONE LOVEとアフロ・フューチャリズム
ドニーシャさんは、パートナーであるコミさんと共同で映画を製作し、主演もしています。

その一つに、2020年トロント国際映画祭でプレミア上映された『Black Bodies(黒い体)』があります。

実際に2人の身に起きた事件を基にした映画で、Voyage115の船内でも上映されました。

事件は、別の知人も含め3人が、Airbnb(貸切型宿泊施設)に強盗に入ったと誤解され警察の取り調べを受けたというものです。

事件が起きたのがカリフォルニアの白人が多い地域だったことから、人種差別的な動機があったと強く感じています。

この映画は、被害者のトラウマを伝え、黒人に対する人種差別を根絶するよう訴えています。

アフロ・フューチャリズム:アフリカ系黒人の歴史と未来主義の融合

ONE LOVEとアフロ・フューチャリズム
カナダのビジュアル・アーティストであるコミさんは、アフロ・フューチャリズムに関して発表しました。

アフロ・フューチャリズムとは、アフリカの黒人の歴史や文化と、SFや未来的なテーマとの交わりを、芸術的な視点で探求するムーブメントで、黒人の解放された未来を思い描くことで、黒人の歴史とアイデンティティを紡いでいます。

コミさん自身も、ペインティング、デジタル・イラストレーション、壁画などの領域で表現してきました。

コミさんは船内でライブペインティングを行い製作段階を公開していました。最終的な作品は船内でオークションにかけられ、収益はピースボートが今後行うアドボカシーへの取り組みのために寄付してくださいました。
このレポートは、英語の報告記事を訳して編集したものです。

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