パンフレットをでお届け
資料請求

イスラエル・パレスチナ情勢に関するピースボートの声明

イスラエル・パレスチナ情勢に関するピースボートの声明
複数のNGOとともに行ったパレスチナ自治区ガザへの空爆に反対する集会(2014年7月)
10月7日に始まったハマスによるイスラエル攻撃と、これに対するイスラエルによる応戦により、イスラエル・パレスチナ情勢は激化の一途をたどっています。これに対してピースボートは、以下の声明を発表しました。
INFO
複数のNGOとともに行ったパレスチナ自治区ガザへの空爆に反対する集会(2014年7月)
10月7日に始まったハマスによるイスラエル攻撃と、これに対するイスラエルによる応戦により、イスラエル・パレスチナ情勢は激化の一途をたどっています。これに対してピースボートは、以下の声明を発表しました。

イスラエル・パレスチナ情勢に関するピースボートの声明

ピースボートは、イスラエルとパレスチナにおける暴力の激化、そしてかつてない規模での人命の損失に慄然とし、心を痛めています。

私たちは、ハマスによるイスラエル市民への攻撃を無条件に非難し、イスラエルや世界中で愛する人を失った人びとに心を寄せています。私たちは、人質の拘束に恐怖を感じ、彼らの即時解放を求めます。

同時に、私たちは、世界最大級の軍事力による容赦ない爆撃に昼夜を問わず直面しているガザの人びとと共にあります。爆弾は、地球上で最も人口密度の高い地域の学校や病院、住宅に降り注いでいます。すでに16年間の封鎖に耐えてきたガザの人びとは、集団的懲罰として、水、食料、燃料、電力を拒絶されています。病院は限界に達しています。

ただちに必要な優先事項は、双方が即時かつ無条件に停戦して殺りくを終わらせること、そして、ガザに連れ去られた人質を無条件に解放し、人道支援機関のガザへの全面的なアクセスを許可することです。

ピースボートは長年にわたり、地元のパートナーとの対話に尽力してきました。ピースボートの船は、イスラエルのアシュドッドとハイファの港を何度も訪れ、エルサレム、ヨルダン川西岸、ガザでスタディツアーやホームステイプログラムを行ってきました。今日よりも希望に満ちた時代には、船上でイスラエルとパレスチナの若者の草の根対話を数多く開催しました。ピースボートは、中東地域のパートナーとの継続的な活動や「武力紛争予防のためのグローバル・パートナーシップ(GPPAC)」への参加を通じて、イスラエル人とパレスチナ人の双方が平和、安全、自由に暮らす権利を認める形で、この地域の紛争に非暴力的で公正な解決をもたらすことを支持しています。

これらの経験に基づき、私たちは、次のことを強調しなければなりません。すなわち、今日の暴力の根本的な原因は、パレスチナ人に対する長年にわたる継続的な抑圧と、何十年にもわたるイスラエル・パレスチナの紛争に対する公正な解決策を世界が実施できてこなかったことにあります。そのことを、国際社会は認識しなければなりません。国際社会は、パレスチナの人びとに背を向け、イスラエルがパレスチナの土地への違法な入植地拡大を平然と続け、ガザの人びとを耐え難い人道的状況に追いやることを許してきてしまったのです。

占領に終止符を打ち、イスラエル人とパレスチナ人双方の安全、自由、自決権を尊重する解決策なくして、イスラエルとパレスチナの人びとの永続的な平和と安全はありません。国際社会は、この地域のすべての人びとのために、緊急かつ創造的な対話への回帰を促進しなければなりません。

2023年10月13日
ピースボート

このレポートを読んだ方におすすめ