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被爆78年の夏、広島・長崎・ウィーンから核兵器の非人道性を伝えました

被爆78年の夏、広島・長崎・ウィーンから核兵器の非人道性を伝えました
広島・長崎に原子爆弾が投下されてから、今年の8月6日、9日で78年が経ちました。昨年から続くロシアのウクライナ侵攻により、核の脅威が世界で増しています。2023年5月の広島G7サミットで発出された宣言も、核廃絶への言及よりも、核保有を容認する内容であったと言えます。

このような中、ピースボートは、今年も核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の国際運営団体として、日本、そして世界に「核兵器の非人道性」を改めて伝えました。
INFO
広島・長崎に原子爆弾が投下されてから、今年の8月6日、9日で78年が経ちました。昨年から続くロシアのウクライナ侵攻により、核の脅威が世界で増しています。2023年5月の広島G7サミットで発出された宣言も、核廃絶への言及よりも、核保有を容認する内容であったと言えます。

このような中、ピースボートは、今年も核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の国際運営団体として、日本、そして世界に「核兵器の非人道性」を改めて伝えました。

【7/31-8/9】世界中継2023夏 ~広島・長崎・ウィーン~

被爆78年の夏、広島・長崎・ウィーンから核兵器の非人道性を伝えました
ピースボートも参加している核兵器廃絶日本NGO連絡会が、広島・長崎・ウィーンをオンラインで繋ぎ、被爆者の方々からNGO関係者・大学教授などの専門家、若者までが登壇した世界中継を10日間配信しました。

NPT準備委員会が開催されているウィーンの会議場で、文化祭のように賑やかに盛り上がるサイドイベントの様子などが伝えられました。論点としては、近年の傾向でもあるジェンダー問題が多く語られていること、核軍縮や核兵器禁止条約などに対する各国の考えや意見が述べられたこと、合成画像が原爆投下を揶揄したとSNS上で話題世界各地で上映されている映画「バービー」と「オッペンハイマー」のことなどが紹介されました。

【8/5】国会議員討論会「核兵器廃絶へ 日本はいま何をすべきか」

被爆78年の夏、広島・長崎・ウィーンから核兵器の非人道性を伝えました
ピースボートも参画する「核兵器廃絶日本NGO連絡会」主催の本討論会では、核兵器廃絶に向けて、国内外で直面している課題を明らかにし、日本が今とるべき行動について議論しました。与野党から党首を含む国会議員、国連の中満泉事務次長、被爆者のサーロー節子さんが参加しました。

「核兵器を持つことが究極的な駆け引きの手段であるように語られる中、むしろ核リスクを抑え、その方法を実際に話し合うことが大切」だと中満泉・国連事務次長が語られました。被爆者のサーロー節子さんの「二度とああいうことが起きてはならない。核兵器廃絶のみが我々がとるべきオプション」という言葉からも、世界で核の脅威が日々高まる状況で、日本が被爆国として核廃絶に向けての役割が大きいことも改めて確認しました。

また、自民党以外の全政党の代表が、2023年11月に行われる核兵器禁止条約第2回締約国会議にて日本のオブザーバーとしての参加を強く求め、日本の国際的な立場についても議論されました。

【8/6,9】広島と長崎から世界へ向けてオンライン生配信

被爆78年の夏、広島・長崎・ウィーンから核兵器の非人道性を伝えました
ピースボートはICANと共に、8月6日の8時15分に広島から、8月9日の11時2分に長崎から追悼の祈りを捧げました。被爆ピアノの演奏、被爆前の人々の写真を紹介することで、多くの人々の日常が原爆によって奪われたことを改めて世界に発信するものでした。

広島では、被爆ピアノ演奏とともに、ピアノの持ち主だった河本明子さんの生い立ち、原爆投下の日の出来事、翌日に亡くなられたことなどを伝えました。このピアノを所有・管理するHOPEプロジェクト代表からの「明子さんのピアノの調べが途絶えることのない平和な世界でありますように」というメッセ―ジで締めくくりました。長崎からは、当日の長崎新聞に掲載された意見広告を紹介しました。これは、きのこ雲にも2人の人が対話する姿にも見えるイラストで「武力か対話か」と問いかけるものでした。また、被爆で枯れかけたものの再生した山王神社の被爆クスノキや、原爆投下で一瞬にして失われた人々の日常の姿を写真で紹介しました。

【8/9】長崎から「知る、忘れない、つなぐ」

被爆78年の夏、広島・長崎・ウィーンから核兵器の非人道性を伝えました
ピースボートは、生活協同組合パルシステム茨城 栃木、パルシステム福島、パルシステム千葉との共催で、被爆78年を迎えた長崎から中継しました。平和活動に取り組む学生が、爆心地公園や多くのキリスト教徒が犠牲になった浦上天主堂の様子を伝え、長崎市長の平和宣言の作成に加わったことを話しました。また、原爆で甚大な被害を受けた山王神社の被爆クスノキが、今では「生命の尊さと平和への願い」を伝えるシンボルとなっていることも紹介しました。また、被爆者・三田村シズ子さんが紙芝居で被爆の実相を伝え、被爆した城山小学校が平和祈念館になっていることや長崎の被爆を風化させないために始まった「忘れないプロジェクト」に世界から集まった写真も紹介しました。

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