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おりづるプロジェクト~世代と国境を越えて~、2024年春 再スタート

おりづるプロジェクト~世代と国境を越えて~、2024年春  再スタート
ピースボートは、被爆国・日本を本拠とする国際NGOとして、核兵器の非人道性を世界に訴え、核兵器を非合法化することに貢献することが世界的な使命だと考えています。その使命を実現するために、2008年から「ヒバクシャ地球一周 証言の航海(おりづるプロジェクト)」を続けてきました。

現在までに、170名以上の広島・長崎の被爆者や世界の核被害者とともに、世界各地で核被害の証言を実施し、核廃絶のメッセージを世界に届けてきました。また、30歳以下のユースや被爆二世の視点も加えながら、多角的な「被爆継承」の方法についても模索してきました。
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ピースボートは、被爆国・日本を本拠とする国際NGOとして、核兵器の非人道性を世界に訴え、核兵器を非合法化することに貢献することが世界的な使命だと考えています。その使命を実現するために、2008年から「ヒバクシャ地球一周 証言の航海(おりづるプロジェクト)」を続けてきました。

現在までに、170名以上の広島・長崎の被爆者や世界の核被害者とともに、世界各地で核被害の証言を実施し、核廃絶のメッセージを世界に届けてきました。また、30歳以下のユースや被爆二世の視点も加えながら、多角的な「被爆継承」の方法についても模索してきました。
おりづるプロジェクト~世代と国境を越えて~、2024年春  再スタート
訪問する寄港地での証言会だけでなく、核兵器禁止条約に関するセミナーや、洋上会議、グローバル・ヒバクシャを招いてのフォーラムなどを通して、核の恐ろしさを生身の人間の言葉として一人ひとりに伝えていくことが、核兵器の非人道性についての国際世論を高めることにつながってきました。

2017年に国連で採択され、2021年1月22日に発効した核兵器禁止条約は、被爆者や世界の核実験被害者の長年の訴えに、世界が応えたものだと言えます。

2020年からはコロナウィルスの世界的な拡大により、人と人が直接交流できる機会は減り、本プロジェクトも船旅を通して実施することはできず、「おりづるプロジェクト・オンライン」として、オンラインによる証言会を重ねてきました。

しかし、核兵器禁止条約のもと核兵器をなくそうという世界的な機運は高まっています。一方で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻によって、核の脅威が世界的に高まっていることも事実です。

だからこそ今、ピースボートは、船旅による「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」を再開し、核兵器の非人道性を国内外に対面で直接広く伝え、核兵器廃絶を求める世論を高めていきたいと思います。

2024年春の地球一周の船旅 Voyage117にて再開

おりづるプロジェクト~世代と国境を越えて~、2024年春  再スタート
2024年4月に出発するピースボート地球一周の船旅 Voyage117に被爆者および核被害者(若干名)と、核兵器・非核兵器国からの世界のユース(数名)を迎え、再開第1回となる「おりづるプロジェクト ~世代と国境を越えて~」を実施します。

ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の世界中のパートナー団体とも協力して、世代と国境のボーダーを越えた継承とアクションに繋げることを目指します。

世界から集まるユースについては、公募する予定です。2023年11月に募集要項にて公募を開始し、2024年初頭に選考発表を予定しています。応募内容や方法の詳細につきましては後日発表します。

新ディレクター就任

船上でのプロジェクトを再開するにあたり、おりづるプロジェクトの新しいディレクターに、渡辺里香が就任いたします。2008年の同プロジェクト開始以来この活動を牽引してきた川崎哲はディレクターから退き、これまでの実績の上に新たな形の発展が生まれるよう新ディレクターにバトンタッチします。
おりづるプロジェクト~世代と国境を越えて~、2024年春  再スタート
渡辺里香
<渡辺里香より一言>

これまで、おりづるプロジェクトで被爆者の証言通訳を担当しつつ、世界30カ国以上で証言会や政府高官との面会をコーディネートしてきました。また、ICANのノーベル平和賞授賞式にあわせて被爆者と家族をノルウェー・オスロに引率したり、広島県とICANの教育プログラム「核兵器と安全保障を学ぶ広島-ICANアカデミー」(2019年から現在)や「広島G7ユースサミット」(2023年4月)で世界の若者が被爆の実相を学ぶ機会を企画・運営してきました。これからは、プロジェクトの歴史を作ってきた川崎さんと多くの被爆者、世界中のパートナーの力を借りて、新たな段階のおりづるプロジェクトを作ってゆきたいと思います。
おりづるプロジェクト~世代と国境を越えて~、2024年春  再スタート
川崎哲
<川崎哲より一言>

2008年のプロジェクト開始以来、被爆者のお一人お一人から多くのことを学ばせていただきました。国内では、被爆者の高齢化と継承の課題が待ったなしです。一方で世界では、新たな形での核問題への関心が高まっています。こうした状況に対応してプロジェクトを進化させるために、ディレクターのバトンタッチが必要だと考えました。渡辺里香さんはこの間、さまざまな国際プログラムを一手に取り仕切ってきた力強いスタッフです。私は引き続き、ICANの国際運営委員として、ピースボートのおりづるプロジェクトと国内外のNGO活動を結びつける役割を果たしていく所存です。これからもどうぞよろしくお願いします。

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