ヒロシマ・ナガサキ75年~核の非人道性を伝え、すべての国に核兵器禁止条約に加わるよう求めます

プロジェクト:核廃絶
ヒロシマ・ナガサキ75年~核の非人道性を伝え、すべての国に核兵器禁止条約に加わるよう求めます
人類史上初めて核兵器が都市に使用されてからまもなく75年を迎えます。広島と長崎に落とされた1発ずつの原爆で、20万人以上が命を奪われました。第二次大戦後世界は核の時代に突入し、今日いまだに1万3000発以上の核兵器が存在します。新たな核軍拡競争が懸念される今、被爆者が訴えてきた核の非人道性を改めて世界に伝え、長崎を最後の被爆地にしなければなりません。

3年前に国連で採択された核兵器禁止条約を早期に発効させ、日本を含むすべての国にこの条約に加わるよう迫っていく。ピースボートは、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の国際運営団体として、この夏にさまざまな取り組みを行っています。

原爆資料館オンラインツアー

ヒロシマ・ナガサキ75年~核の非人道性を伝え、すべての国に核兵器禁止条約に加わるよう求めます長崎の原爆資料館オンラインツアー。ガイドは山口響さん
7月22日に広島で、24日に長崎で、原爆資料館オンラインツアーを実施しました。ICANによるこの企画は、両市の原爆資料館の協力をえて、資料館の中のツアーをインスタグラムを使って世界にライブ配信するという初の試みでした。この実施をピースボートが担いました。本来この夏には世界から多くの人たちが両被爆地を訪れるはずでしたが、新型コロナウイルスの影響で海外の人たちが直接訪れる機会はほとんどなくなってしまいました。そこで今回、このような取り組みを行いました。

広島では、NPO法人PCV(ピース・カルチャー・ビレッジ)のメアリー・ポピオさんがガイドとなり、河口悠介さん、瀬戸麻由さんのお2人(両名とも「カクワカ広島」メンバー)が撮影と配信を担ってくれました。ライブ配信で最大時358名、その後の24時間で3,555名が動画を視聴しました。

長崎では、長崎の証言の会の山口響さんがガイドとなり、川村和輝さん、筬島葵さんのお2人(両名とも「ナガサキ・ユース代表団」8期生)が撮影と配信を担ってくれました。ライブ配信で最大時151名、その後約1日で2,367名が動画を視聴しました。合計して6,000名を超える人たちが全世界から被爆の実相に触れたことになります。

ツアー中、インスタグラムの画面には多くのコメントが寄せられました。広島で被爆した 鉄谷伸一ちゃん(3歳)の三輪車や、長崎の被爆者谷口稜曄さんや山口仙二さんの写真にとくに多くの反応がありました。このようなSNSを使った発信は今後も続けていきたいと思います。

ICANのメダル、サイト、アカデミー

ヒロシマ・ナガサキ75年~核の非人道性を伝え、すべての国に核兵器禁止条約に加わるよう求めます2017年ICANノーベル平和賞のメダルと賞状の公式レプリカ。2020年8月6日まで広島平和記念資料館に展示中。
2017年7月に核兵器禁止条約が国連で採択され、ICANは同年ノーベル平和賞を受賞しました。このときのノーベル平和賞のメダルおよび賞状の公式レプリカが7月23日から8月6日まで広島の平和記念資料館に展示されています。その横には核兵器禁止条約に署名・批准した国を示す地図が貼られており、条約に加わる国が世界に広がっている様子が分かります。長崎の原爆資料館には、8月8日から22日まで展示されます。機会のある方はどうぞご覧ください。

ICANでは、ヒロシマ・ナガサキ75年特設サイトを開設しています。リンクは下にある通りです。多くの被爆者の方々の体験やメッセージを紹介しています。英語ですが、ご覧になって広めていただければと思います。

ICANと広島県による「2020年度 核兵器と安全保障を学ぶ広島-アカデミー」は、110名を超える応募者の中から31名が選ばれ、7月13日よりオンライン学習のプログラムを開始しました。31名の約半数が米ロ英仏中の「核兵器国」からの参加者。もう半数は日本を含むアジア、アフリカ、ヨーロッパ、ラテンアメリカなど15カ国からの多様な参加者たちです。現在、オンライン学習教材とウェブセミナーによるプログラムが続いています。最終日となる8月6日(木)の夜19時からは、ウェブセミナーの様子がライブ配信で一般公開されます。詳しくはICANまた広島県のウェブサイトにてお知らせします。これらの参加者は今後、広島市内でのプログラムに参加する予定です(時期未定)。

核なき世界基金

ヒロシマ・ナガサキ75年~核の非人道性を伝え、すべての国に核兵器禁止条約に加わるよう求めます
昨年11月に被爆地を訪問されたローマ教皇フランシスコの呼びかけに応えて、「核なき世界」を推進する活動を支援するための民間の基金「核なき世界基金」が設立され、7月7日に記者会見が広島の世界平和記念聖堂で行われました。教皇フランシスコは被爆地で、「原子力の戦争目的の使用は、倫理に反します。核兵器の保有は、それ自体が倫理に反します」(広島)…「武器は膨大な出費を要し、連帯を推し進める企画や有益な作業計画を滞らせ」てしまいます(長崎)と訴えました。

これを受け、カトリック広島司教区の白浜満司教が中心となって作られたこの基金は、(1) 核兵器禁止条約の批准・発効を後押しする活動、(2) 世界の核実験被害者らを支援する活動、(3) 核兵器廃棄のための活動を支援するために使用されます。この基金の運営には、ピースボートの川崎哲がICAN国際運営委員の立場で加わっています。核なき世界のために「ワンコインで連帯」という形で、1口500円の一般寄付、あるいは年に一度の定額寄付(個人会員、学生会員、団体・法人会員)を募集しています。「核なき世界基金」のウェブサイトは以下にある通りです。

8月5日、与野党国会議員らによる討論会を開催

ヒロシマ・ナガサキ75年~核の非人道性を伝え、すべての国に核兵器禁止条約に加わるよう求めますICANのフィン事務局長を迎えて国会で開かれた討論集会「核兵器禁止条約と日本の役割」(2018年1月16日)
広島原爆の日の前日である8月5日(水)、核兵器廃絶日本NGO連絡会は、日本の与野党の国会議員を集めて「核兵器廃絶へ日本はいま何をすべきか」をテーマに討論会を行います。国連の中満泉事務次長(軍縮担当上級代表)、日本政府からは尾身朝子外務大臣政務官、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)からはベアトリス・フィン事務局長が参加し、与野党から党首レベルを多く含む国会議員の代表者が参加します。被爆者として田中煕巳日本被団協代表委員が発言します。ピースボートは、この討論会の準備に中心的な役割を果たしており、全体の司会を川崎哲がつとめます。

8月5日(水)16:30~18:00に開かれるこの討論会は、広島の会場からオンラインでライブ配信されます。誰でも無料でインターネットで視聴できます。詳しくは、核兵器廃絶日本NGO連絡会のウェブサイトをご覧ください。リンクは以下にあるとおりです。来年へ延期された核不拡散条約(NPT)再検討会議への対応、核兵器禁止条約の署名・批准に向けた条件、核兵器をめぐる東アジアの地域情勢、被爆体験の継承のあり方などが主なテーマとなります。

オンラインやテレビで視聴できるプログラムがあります

ヒロシマ・ナガサキ75年~核の非人道性を伝え、すべての国に核兵器禁止条約に加わるよう求めますサーロー節子さん。隔壁禁止条約の交渉会議にて
コロナウイルスの影響でこの8月に行われるはずだったさまざまな平和行事が規模縮小となったりオンラインに移行したりしています。しかしその分、どこにいても気軽にオンラインで参加できるイベントも増えています。核兵器廃絶日本NGO連絡会のウェブサイト(以下にリンク)に、8月6、9日前後の主要な行事を一覧にまとめていますので、ぜひ参考になさってください。とくに以下のものはおすすめです。

◆8月6日(木)19:30- WOWOW
映画「ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに」
※広島の被爆者サーロー節子さんの半生をニューヨーク在住の被爆2世竹内道さんが追った記録映画です。

◆8月9日(日)18:00-20:00 オンラインインベト
「核兵器が存在することは人類にとって何を意味するのか ~コロナ危機の最中に考える」
主催:長崎県、長崎市、赤十字国際委員会(ICRC)
※ICANのベアトリス・フィン事務局長が登壇します。

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