核兵器廃絶国際デーに合わせて、東京とニューヨークで核廃絶を訴える一連の活動を行いました

プロジェクト:核廃絶
核兵器廃絶国際デーに合わせて、東京とニューヨークで核廃絶を訴える一連の活動を行いました2019年核兵器廃絶国際デーの国連会合
9月26日は国連が定める「核兵器廃絶国際デー」でした。これに合わせてピースボートではさまざまな方面から核廃絶を訴える行動を起こしました。まず9月17日にはヒバクシャ国際署名の一環として、オランダのNGO・PAXと共に核兵器と気候変動という二つの視点から地球の未来を考えるイベントを開きました。そして23日には国連大学にて、核兵器廃絶日本NGO連絡会として国連広報センターとの共催イベントを実施しました。さらに26日当日には国連本部のハイレベル会合にて、ピースボートのメリ・ジョイスが 核兵器禁止条約の署名・批准を各国に訴えました。

核兵器と気候変動:人類が対峙する二つの脅威

核兵器廃絶国際デーに合わせて、東京とニューヨークで核廃絶を訴える一連の活動を行いました2019年9月17日に明治学院大学で行われたイベント「青い地球を未来に残す―人類最大の危機 核兵器と気候変動を考える―」
9月17日、ヒバクシャ国際署名連絡会は、明治学院大学白金校舎にて「青い地球を未来に残す―人類最大の危機 核兵器と気候変動を考える―」と題したイベントを開催しました。イベントは核兵器と気候変動という私たちが直面する二つの脅威について、別々に考えるのではなく、お互いについて学び共に解決策を模索しようという趣旨のもとで行われました。

イベントの第一部では、ヒバクシャ国際署名キャンペーンリーダーの林田光弘さんがまず会の趣旨を説明し、続いて日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)事務局次長の濱住治郎さんが自身の被爆証言や今年の5月にNPT準備委員会の場でヒバクシャ国際署名を提出した経験、そしてヒバクシャとして今何をすべきなのかについて話されました。その後に350.orgフィールドオーガナイザーの荒尾日南子さんが、気候変動のダイベストメント(投資をさせない)運動を紹介しました。第二部ではピースボートの川崎哲の司会のもと、350.org Japan代表の横山隆美さんと、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の国際運営団体であるオランダのNGO・PAXのスージー・スナイダーさんによるパネル・ディスカッションが行われました。スナイダーさんは、核兵器産業に対するダイベストメント運動を牽引している一人です。

フロアからはたくさんの質問が出て、活発に議論が行われました。気候変動と核兵器という二つの国際的問題は、その長い歴史と決して浅くはない繋がりにもかかわらず、同じ場所で議論される機会が今まであまりありませんでした。ダイベストメントという共通の取り組みを通じてこれらの問題が議論されたことで、銀行への働きかけや市民のアクションなど、今後の活動における新しい方向性が示されました。

核兵器の問題を「自分事」とする

核兵器廃絶国際デーに合わせて、東京とニューヨークで核廃絶を訴える一連の活動を行いました2019年9月23日に国連大学で行われたイベント「核なき世界へ向けて-それって他人事?自分事?-」
9月23日、同国際デー記念イベント「核なき世界へ向けて-それって他人事?自分事?-」が東京・渋谷の国連大学で開催されました。これは、ピースボート が参加している核兵器廃絶日本NGO連絡会が主催し、国連広報センターが共催したものです。国連広報センター共催のこのテーマのイベント開催は2015年から続いており、今年で5年目を迎えます。被爆者・政府関係者・学生・NGO関係者など、80名以上が参加しました。

パネル・ディスカッションでは、ピースボートの水先案内人もつとめるフォトジャーナリストの安田菜津紀さんによる司会のもと、外務省の久島直人部長、東京大学の渡邉英徳さん、元高校生平和大使の布川仁美さん、日本被団協の和田征子事務局次長、ヒバクシャ国際署名の林田光弘さんがそれぞれの視点を述べました。

そのスケールの大きさから、「他人事」として取られられがちな核兵器問題。このシンポジウムでは登壇者から「自分とは無関係、という意識をどう変えていくか」というテーマで活発な意見交換が行われました。

このイベントの様子は同日、NHKで「核兵器の廃絶を考えるシンポジウム /東京」として報道されました。

国連ハイレベル会合にて核兵器禁止条約の署名・批准を訴え

核兵器廃絶国際デーに合わせて、東京とニューヨークで核廃絶を訴える一連の活動を行いました2019年9月26日、核兵器廃絶国際デーの国連行事で発言するピースボートのメリ・ジョイス
同国際デー当日の9月26日には、国連本部で開催されたハイレベル会合に、NGOとしてピースボートとICANの2団体が招待され発言の機会を与えられました。ピースボートを代表してメリ・ジョイスが発言し、ICANを代表して米国在住の被爆2世竹内道さんが発言しました。両者とも、各国政府に対して核兵器禁止条約の早期発効とそのために必要な署名・批准を訴えました。

ピースボートのジョイスはとくに、若い世代による核軍縮への取り組みの重要性を強調しました。その具体例として、ピースボート が取り組んでいる若い世代が被爆者の記憶を受け継ぎ伝承する取り組みを紹介しました。ピースボートは国連軍縮部と協力して「若者による軍縮(Youth for Disarmament)」のプロジェクトを進めています。被爆者を受け継ぐことが核兵器のない世界を達成する力となることを強調しつつ、核兵器禁止条約の早期発効の必要性を改めて訴えました。

一人一人の問題として

原爆投下から74年が経った今年、核兵器廃絶国際デーの9月26日時点で70を超える国が核兵器禁止条約に署名しており、その数は着実に増え続けています。さまざまな角度から核兵器と向き合うイベントが世界で行われたこの週、ピースボート ではこれらのアクションを起こしました。今後も引き続き、一人一人が核問題を身近なものに感じられるよう、活動を継続していきます。

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