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カンボジアで地雷問題に取り組む人々に出会うツアーを開催しました

カンボジアで地雷問題に取り組む人々に出会うツアーを開催しました
第94回ピースボートで「カンボジア地雷問題検証ツアー」を開催しました。カンボジア内戦の歴史を伝える場所や地雷除去現場、被害者を支援する団体を訪問し、今も続く地雷被害について学びました。
第94回ピースボートで「カンボジア地雷問題検証ツアー」を開催しました。カンボジア内戦の歴史を伝える場所や地雷除去現場、被害者を支援する団体を訪問し、今も続く地雷被害について学びました。

地雷被害者への支援を続けるソワンタさん

カンボジアで地雷問題に取り組む人々に出会うツアーを開催しました
地雷被害者であるセム・ソワンタさんが立ち上げた「アンコール障がい者協会(AAD)」を訪問しました。ソワンタさんは内戦中に地雷被害に遭い、両脚を失いました。将来への希望を持てず自殺も考えましたが、周りの人々に支えられて立ち直ることができました。

そして、かつての自分のように希望を失った地雷被害者を支援するためにAADを立ち上げて、職業訓練や被害者の心のケアを続けています。

ソワンタさんは言います。

「自分だけが立ち直ったから良いと考えるのではなく、手足を失い、失望感でいっぱいの思いをしている仲間たちに光を与えたい。我々には足は無いができることはある。更にみなさんの役に立てるように頑張りたい」

一人でも多くの被害者に義足を

カンボジアで地雷問題に取り組む人々に出会うツアーを開催しました
多くの地雷被害者が四肢の一部を失うなどの大きな障がいを負います。被害者は貧しい生活をしていることが多く、自分で義足を購入したりリハビリのための料金を支払うことができません。

カンボジアではそのような人たちのために義足を無料で手に入れることができるセンターが全国にあります。その一つであるシェムリアップ州立リハビリセンターを訪れました。

障がい者はこのセンターで義足の作成と歩行訓練を受けることができます。また、遠方に暮らす障がい者のところにはスタッフが直接出向き、サービスを提供したり、センターに無料の宿泊施設も完備しています。

スタッフの方は、「義足作りの給料はとても安く、大変なことが多い。しかし義足を受け取り喜んでもらえることがうれしい」と話してくださいました。予算が決して充分でないなか、少しでも多くの人が義足を手に入れられるよう活動を続けています。

カンボジアの人々が幸せになるための地雷除去

カンボジアで地雷問題に取り組む人々に出会うツアーを開催しました
カンボジアでは長年の内戦のために多くの地雷が埋められました。和平合意が締結した直後の1992年以降、地雷除去活動がおこなわれていますが、紛争が長く続いたカンボジア北西部の農村地帯では今も多くの地雷が残っています。

カンボジア地雷対策センター(CMAC)が活動をおこなう地雷除去現場を見学しました。地雷除去は一歩間違えば自分も地雷被害にあうかもしれない危険な仕事です。作業中の事故によりけがをしたり、亡くなる人もいます。カンボジアの猛烈な暑さの中で危険な活動を続ける作業員の1人が言った言葉が印象的でした。

「カンボジアは農業国。安全な場所をつくらなければ、国は発展しない。私たちがしなければ変わらない。農業を安全に行えるようになり、人々が幸せになることが私たちの喜びです」



※2018年3月出航の第97回ピースボート「アジアグランドクルーズ」ではカンボジアに寄港し、カンボジアの地雷問題を学ぶ同様のツアーを予定しています。参加者を募集中ですので、詳しくはピースボート事務局までお問い合わせください。

ピースボート事務局 メール:info@peaceboat.gr.jp

詳しくは

ツアーの詳しい様子はピースボート地雷廃絶キャンペーンP-MACのブログをご覧ください。

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