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キャンパスは地球!ピースボート地球大学とは

キャンパスは地球!ピースボート地球大学とは
2000年より開始したピースボート地球大学は、「地球一周の船旅」で開講する、ピースボート独自の洋上の教育プログラムです。
INFO
2000年より開始したピースボート地球大学は、「地球一周の船旅」で開講する、ピースボート独自の洋上の教育プログラムです。

世界と自分はつながっている、を実感し、「平和の創り手」になる

キャンパスは地球!ピースボート地球大学とは
インターネットを開けば毎日たくさんのニュースと情報が入ってきます。ですがあなたが目にする情報は、誰かに意図的に切り取られた世界の一部かもしれません。私たちは今どんな世界に生きているのでしょうか?

戦争って過去のことではないの?貧困はどうしてなくならないの?気候変動は本当に起こっているの?日本は外から見るとどんな国?社会はどうしたら変えられるの?私はどう関係あるの?
地球一周での出会いからわき起こってくるさまざまな疑問に、地球大学ではとことん向き合います。

ピースボートで旅するからこそ見えてくる、人びとの多様な営みや抱える問題、そして解決への糸口。地球大学では、五感をフルに使って学びながら、「地球規模で考え、自分の身近なところから行動する」視点と力を身につけます。

【知る】【出会う】【実践する】を組み合わせたカリキュラム

キャンパスは地球!ピースボート地球大学とは
地球大学のカリキュラムは3つの柱で成り立っています。

◆洋上講座【知る】
地球一周のクルーズには、「水先案内人」として国内外で活躍する各界の専門家が20〜30名乗船します。洋上講座は、船内の誰もが参加することができ、世界の歴史や文化、さまざまな国際問題を多面的に学びます。
(1講座70〜75分、総合講座時間60時間以上)

◆洋上ゼミ【深く知る・実践する】
ゼミは地球大学の参加者が集まって過ごす、プログラムの核となる部分です。対話と議論をベースにじっくりと考えることで、講座で得た知識が自分のものとなり、自分の意見を形成します。時には水先案内人を招き、講座で聞いた話をさらに掘り下げます。また、学んだことを報告会やワークショップで船内の他の参加者と共有し、アウトプットすることで、伝え方やチームワークのスキルを磨きます。
(1ゼミ60〜90分、総合ゼミ時間 35時間以上)

◆寄港地プログラム【出会う】
環境、平和、教育、貧困問題などに取り組む現地のNGOや学校を訪問し、現地の方とのコミュニケーションを通じて見聞を広げます。講座やゼミで得た知識を経験に変えていきます。
(推奨オプショナルツアー20〜30個から自由選択)


【キーワード】持続可能な開発目標(SDGs)
 SDGsとは、2015年、世界193か国の指導者が国連に集まり採択された開発目標です。「誰一人取り残さない」という理念のもと、全ての人々が、貧困や社会的排除に苦しむことなく、人間として尊厳をもって生きることのできる、そして環境に配慮した、より良い世界の実現を目指しています。17ある目標の達成に向け、日本を含む全ての国が取り組むことが求められています。
地球大学ではさまざまなテーマをSDGsと結びつけながら、SDGsの理念についても理解を深めます。

海に浮かぶ学びのコミュニティ

キャンパスは地球!ピースボート地球大学とは
洋上のプログラムの様子。様々なトピックで議論します。
地球大学には、学生から社会人まで、様々なバックグラウンドを持つ人たちが全国から集まります。ここでは、年齢や職業に関係なく、全員が生徒で、同時に「先生」でもあります。地球大学に教科書はなく、先生はいません。当事者の話に耳を傾け、様々な体験を共有しながら、簡単な答えのない問いに皆で向き合います。海外の若者やスタッフとの交流も数多く行い多様な考えに触れ合います。

お互いから学び合い、とことん話し合える場であるために、地球大学では違いを認め合い生かし合うための「多様性」と、受け身にならず積極的に参加する、参加者の「主体性」を大切にしています。自分とは異なる文化や価値観を持った他者を尊重できるようになること。世界とのつながりを見いだし、世界へはたらきかけていく手段を身につけること。それらは、持続可能な世界をつくっていくことに直結しています。


●○●地球大学プログラムで身につけたい、3つの視点と4つのチカラ○●○

●持続可能性:自然と共存した、7世代先まで残せる「地球1個分」のくらしを想像する
●多様性:差別や偏見に気づき、多様ないのちを大切にできる
●グローバル&ローカル:世界の状況の中で自分の立ち位置を知り、足元の暮らしを変えていく

○対話するチカラ:質問する、当事者に寄り添う、共感する
○つながる・つなげるチカラ:チームビルディングやファシリテーション
○見抜くチカラ:観察する、構造を見抜く、俯瞰してふりかえる
○行動するチカラ:課題解決、情報発信、伝える

学んだことを実践へ!船内・下船後のアクション

キャンパスは地球!ピースボート地球大学とは
「教育の最大の目標は知識ではなくて行動である」とは、イギリスの哲学者の言葉です。
多国籍の約1000名の参加者が集い、毎日たくさんの企画が行われる船内は、「誰かに何かを伝える」「表現する」ということに挑戦するのに最適の場所です。

自分が気になるテーマでプレゼンテーションをしてみる。インタビューで当事者の話を聞く。アンケートを行いその成果を展示する。ワークショップを考案し実施してみる。テーマを設けたカフェを開く。ミュージカルや劇、歌で表現する。寄港地で訪れた団体への、募金活動を行う。地球大学の参加者全員で、ひとつの報告会を作り上げる。

帰国後も、全国のピースボートセンターで報告会を実施したり、在籍中の大学で学んだことを報告する、もう一度現地を訪れてみる、NGO・NPOでインターンを行うなど、積極的に活動しています。

参加者の声

キャンパスは地球!ピースボート地球大学とは
■学ぶことの大切さを学んだ
「地球大学は学びたい自分を大事にできる場所。”学ぶことの大切さ”を学び、地球で起こる様々な社会問題や環境問題への焦りを感じるようになり、今まで生活していた環境へのありがたさに改めて気づいた。パブロ(水先案内人)の”批判的な目で物事をみてほしい”という言葉が印象に残っているので、今後も現状の裏側を見つめるような生き方をしていきたいと思います。」(2016年夏期、福岡県から参加、21歳)

■世界の問題は、私たちの生活にも繋がっていると体感
「私は大学で国際関係を学びましたが、他の国で起きている問題は日本と関係のないものと思っていました。しかし、地球大学を受講し、世界の問題はすべて繋がっており、それは私たちの生活にも根付いていることを痛感しました。南米ブラジルの貧困をテーマにしたワークショップなどを通して、格差の実態は日本や他国でも同じような構造が当てはまるということを学びました。頭で分かったというより、”体で体感した”学びの体験ができました」(2016年冬期、埼玉県から参加、24歳)

■人前で話すのが大の苦手だったけど…
「地球大学に参加して、成長したことは、自分の気持ちを人前で伝えるようになった事。今までの私は、みんなの前で何か発言するのは、大の苦手。そんな私が自分の気持ちを言葉にするようになったのは、周りの自分の気持ちをきちんと言葉にしている地球大学生に憧れ、彼らの言葉によって、新たな物の考え方を得たり、より深く考えることができたから。これからも、いろいろな人の声に耳を傾け、現場に行って自分が何を感じたかを伝え続けたいと思う」(2016年冬期、岡山県より参加、26歳)

■問題解決に向けての一歩を、ともに考えることができた
「ただ世界一周しただけでなく、様々な国にある歴史、実情に触れることができたのは他で得られない価値観だと思う。特に印象的だったのは、南米における独裁政治の歴史と、それらに立ち向かう市民の活動について直接触れることができたこと。そこから日本の問題を考えたりと、地球大学生とはいつもお互いの意見を伝え合いながら、問題解決に向けての一歩を考えることができてよかったと思う」(2016年冬期、群馬県より参加、29歳)

■自分をステップアップさせる機会に
地球大学生は人一倍世界に関心を持つ個性的な乗船者が多く、彼らとの関わりの中で新しい価値観や視野を得ることが多かった。世界は思っている以上に理不尽で不平等で偏在的である。地球大学生として地球一周したことによって、世界の広さも深さも、同時に日本に対して無知であることもより一層感じられた。この目で見た世界と地球大学での活動を通して、これからの生き方を見つめ直し、自分をもう1段階ステップアップさせる良い機会になった。(2017年夏期、神奈川県から参加、26歳)


※これまでの各プログラムの報告書は、下記おすすめ記事からご覧ください。

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