2025年新年のご挨拶：第二次世界大戦から80年、戦争も核もない世界へ近づけるために、ピースボートは今年も船を出します

世界は、二つの世界大戦への反省から、国際連合を設立し、国連憲章では武力行使を違法と定めました。しかしその理念は、大国の都合で踏みにじられてきました。

今この瞬間も、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は行われ、アメリカが支援するイスラエルによるガザでの虐殺と、未曽有の人道危機が起こされています。また、世界中で軍備が増強されています。核保有国は核軍備の拡大や近代化を進め、核兵器使用の危機は、歴史上かつてないほどに高まっています。

2024年は、日本被団協がノーベル平和賞を受賞しましたが、核兵器や戦争の恐ろしさを、実体験をもって語れる人がいなくなりつつあります。私たちは、そんな時代だからこそ、ピースボートの活動がより重要になってきていると考えています。

求められているのは、分断ではなく共存を、戦争ではなく人々の尊厳ある平和を選び取るために、世界中の戦争被害者、紛争当事者とつながり、平和のために行動することです。

戦争と不条理の絶えないこの世界を一歩でも二歩でも戦争も核もない世界へ近づけるため、 ピースボートは、2025年も船を出します。