ピースボートVoyage114で「ガラパゴスの森再生プロジェクト」植林ツアーを実施しました
ピースボート地球一周の船旅Voyage114では、2023年6月にガラパゴス諸島を訪れるツアーを開催しました。参加者19名はクリストバル(パナマ)で一時船を離れ、エクアドルから西におよそ1,000km離れた赤道直下にあるガラパゴス諸島を訪問し、地元の高校生と植林を行ないました。
- プロジェクト: ガラパゴスの森再生プロジェクト
- 寄港地エリア: 南北アメリカ&カリブ
- クルーズ: 地球一周の船旅 Voyage114
- 関連キーワード: 環境・エコ
船
2023.7.14
2023.7.14
ピースボート地球一周の船旅Voyage114では、2023年6月にガラパゴス諸島を訪れるツアーを開催しました。参加者19名はクリストバル(パナマ)で一時船を離れ、エクアドルから西におよそ1,000km離れた赤道直下にあるガラパゴス諸島を訪問し、地元の高校生と植林を行ないました。
危機に直面したガラパゴスの自然
「進化の小宇宙」と形容され、固有種も多いガラパゴス諸島は1978年、ユネスコ世界自然遺産第一号に登録されました。また、2001年には海洋保護区も世界自然遺産に追加登録されました。
陸地の97%が保護区に制定されており、残りの3%のみが居住地と農地、さらに訪問者が上陸出来る場所は全体の1%という、まさに自然の宝庫です。
しかし2007年6月には危機遺産リストに登録されてしまいます。観光客や島民の急激な増加にともなう開発や、移住者によって持ち込まれた外来種の動植物などがその原因です。
エクアドル政府は対応策として、観光客の入島数や滞在期間の制限、外来種の持ち込みを防ぐための取り締まり強化などの改革を行いました。
その取り組みが評価され2010年にガラパゴス諸島は危機遺産リストから除外されることになりましたが、今も予断は許されません。
陸地の97%が保護区に制定されており、残りの3%のみが居住地と農地、さらに訪問者が上陸出来る場所は全体の1%という、まさに自然の宝庫です。
しかし2007年6月には危機遺産リストに登録されてしまいます。観光客や島民の急激な増加にともなう開発や、移住者によって持ち込まれた外来種の動植物などがその原因です。
エクアドル政府は対応策として、観光客の入島数や滞在期間の制限、外来種の持ち込みを防ぐための取り締まり強化などの改革を行いました。
その取り組みが評価され2010年にガラパゴス諸島は危機遺産リストから除外されることになりましたが、今も予断は許されません。
ピースボートの「ガラパゴスの森再生プロジェクト」
危機遺産リストに登録される前から、ガラパゴスの状況に危機感を抱いていたピースボートは、2007年5月に「ガラパゴスの森再生プロジェクト」を立ち上げました。
このプロジェクトはガラパゴス自然保護基金代表のフォトジャーナリスト・藤原幸一さん、そして現地チャールズ・ダーウィン財団と共同で行なっているものです。
ピースボートは年に2~3回、ガラパゴス諸島を訪れています。ガラパゴス諸島で2番目に大きく、観光の中心地でもあるサンタクルス島に「森」を再生させようと、訪問時に外来種の植物を駆除した土地に、固有植物の苗を植えています。
このプロジェクトはガラパゴス自然保護基金代表のフォトジャーナリスト・藤原幸一さん、そして現地チャールズ・ダーウィン財団と共同で行なっているものです。
ピースボートは年に2~3回、ガラパゴス諸島を訪れています。ガラパゴス諸島で2番目に大きく、観光の中心地でもあるサンタクルス島に「森」を再生させようと、訪問時に外来種の植物を駆除した土地に、固有植物の苗を植えています。
地元の高校生たちと植林活動
Voyage114で開催した「進化の小宇宙・ガラパゴス諸島6日間」オーバーランドツアーには19名が参加し、ガラパゴスの自然を楽しみました。
そしてサンタクルス島中央部に位置する「ロス・へメロス(Los Gemelos。マグマ溜りの崩壊によって形成された巨大な陥没穴)」の近くの森で植林を行ないました。
滞在先の島南部プエルトアヨラからバスで約45分、ハイランドと呼ばれる高地で現地の高校生と合流しました。この植林活動は毎回、高校生たちと一緒に行なっています。
「将来のガラパゴスを担う高校生たちに自然を保護する気持ちを大切にして欲しい。それを日本から来た観光客と一緒に学んで欲しい」という高校の先生達の想いがあります。
ピースボート参加者2名と高校生1名で1チームを作り、スコップと軍手を持って森の中へ入っていきました。
地面に等間隔に掘られた穴に、ガラパゴスの固有種であるスカレシア、カフェティーユ、グワヤビユの三種の苗木を植えました。
固い土を掘り返して、苗木を立てて周囲を土で固める作業はやってみるとかなり大変です。三種の苗木をバランスよく植えることも考えなくてはならないので、お互いに片言でコミュニケーションをとりながら協力して植えました。
植林を行った場所の周囲には、以前のピースボートツアーの時に植えられたスカレシアが大きく成長して森を作っていました。
そしてサンタクルス島中央部に位置する「ロス・へメロス(Los Gemelos。マグマ溜りの崩壊によって形成された巨大な陥没穴)」の近くの森で植林を行ないました。
滞在先の島南部プエルトアヨラからバスで約45分、ハイランドと呼ばれる高地で現地の高校生と合流しました。この植林活動は毎回、高校生たちと一緒に行なっています。
「将来のガラパゴスを担う高校生たちに自然を保護する気持ちを大切にして欲しい。それを日本から来た観光客と一緒に学んで欲しい」という高校の先生達の想いがあります。
ピースボート参加者2名と高校生1名で1チームを作り、スコップと軍手を持って森の中へ入っていきました。
地面に等間隔に掘られた穴に、ガラパゴスの固有種であるスカレシア、カフェティーユ、グワヤビユの三種の苗木を植えました。
固い土を掘り返して、苗木を立てて周囲を土で固める作業はやってみるとかなり大変です。三種の苗木をバランスよく植えることも考えなくてはならないので、お互いに片言でコミュニケーションをとりながら協力して植えました。
植林を行った場所の周囲には、以前のピースボートツアーの時に植えられたスカレシアが大きく成長して森を作っていました。
ガラパゴス諸島固有の植物は、繁殖力の強いキナの木(マラリアの特効薬の原料)やブラックベリーなどの外来種によって脅威にさらされています。スカレシア等の成長の速い固有種を増やすことが、外来種が増えることを防ぎガラパゴスの環境を守ることにつながります。
2ヶ所で植林を行なった後、高校生たちと一緒に昼食を取りました。手品等の交流グッズを持ってきている参加者もいて、高校生と楽しい時間を過ごしました。
過去にピースボートとの植林に参加した高校生たちの中には、卒業後に植林活動に携わる人もいるとのうれしい報告も聞くことができました。
1日という短い時間でしたが、有意義な植林活動と交流のひとときとなりました。
2ヶ所で植林を行なった後、高校生たちと一緒に昼食を取りました。手品等の交流グッズを持ってきている参加者もいて、高校生と楽しい時間を過ごしました。
過去にピースボートとの植林に参加した高校生たちの中には、卒業後に植林活動に携わる人もいるとのうれしい報告も聞くことができました。
1日という短い時間でしたが、有意義な植林活動と交流のひとときとなりました。