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核兵器のない世界へ――被爆77年の広島・長崎から発信しました

核兵器のない世界へ――被爆77年の広島・長崎から発信しました
広島・長崎に原爆が投下されてから、今年の8月6日、9日で77年を迎えました。世界は、核兵器禁止条約の成立と共に核兵器を禁止し使用しないための道を着実に歩み始めています。しかし、ロシアによるウクライナに対する戦争では核兵器の使用さえも示唆されています。また核不拡散条約(NPT)再検討会議は核兵器保有国と非保有国の間の溝が埋まらないまま、最終文書さえも採択されずに終わりました。ピースボートは核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の国際運営団体として、この夏、改めて核兵器の非人道性を日本と世界に伝え、核兵器廃絶を求める世論を高める様々な取り組みを行いました。
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広島・長崎に原爆が投下されてから、今年の8月6日、9日で77年を迎えました。世界は、核兵器禁止条約の成立と共に核兵器を禁止し使用しないための道を着実に歩み始めています。しかし、ロシアによるウクライナに対する戦争では核兵器の使用さえも示唆されています。また核不拡散条約(NPT)再検討会議は核兵器保有国と非保有国の間の溝が埋まらないまま、最終文書さえも採択されずに終わりました。ピースボートは核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の国際運営団体として、この夏、改めて核兵器の非人道性を日本と世界に伝え、核兵器廃絶を求める世論を高める様々な取り組みを行いました。

【8/5】国会議員による討論会「核兵器のない世界に向けた日本の役割」

核兵器のない世界へ――被爆77年の広島・長崎から発信しました
核兵器の非人道性を改めて想起すると共に、核兵器のない世界に向けた今日の課題を明らかにし、日本が果たすべき役割について議論しました。ピースボートも参加している核兵器廃絶日本NGO連絡会主催で行われたこの討論会には、国会より8政党の代表者、有識者として藤原帰一東京大学名誉教授、ユース代表の田中美穂カクワカ広島(核政策を知りたい広島若者有権者の会)共同代表、被爆者を代表して「原爆小頭症被爆者と家族の会(きのこ会)」の長岡義夫代表、川下ヒロエさんが参加しました。

ロシアによるウクライナ侵攻で「核の威嚇」を目の当たりにし、世界の平和が脅かされていること、核兵器使用の現実性と危機感を共有しました。来年には、広島でG7サミットも開催されます。核兵器に頼る安全保障から脱却し、外交重視へのシフトの必要性を訴え続けていきます。

【8/6】オンラインイベント「明子さんの被爆ピアノ~奏でる平和のしらべ~」

核兵器のない世界へ――被爆77年の広島・長崎から発信しました
ピースボートは、被爆して亡くなった河本明子さんのピアノを保管している「HOPEプロジェクト」と協力して、2019年から、明子さんのピアノを通じた平和教育プログラムを企画してきました。

今回は、パルシステム千葉が主催しピースボートが共催するイベントに、130人以上の方が参加し、お話と音楽を通じて平和を考えました。夏休みということもあり、親子で一緒に参加した小学生からは「前よりずっとずっと『せんそうするのはよくない』と思った」との感想が寄せられました。また別の参加者からのメッセージ「物言わずとも静かに語りかけ、かつて確かにそこに存在した人々の温もりや哀しみを、人々が過ごした時間を感じさせてくれます」には、「明子さんのピアノ」という存在の無限性、語り奏で続ける重要性を再認識させられました。

【8/6・9】広島と長崎から世界へ向けてオンライン生配信

核兵器のない世界へ――被爆77年の広島・長崎から発信しました
原爆が投下された8時15分を慰霊塔で迎える、被爆者の近藤紘子さん(前列右から2人目)と
原爆の日の当日は、ICANと協力して、世界に向けて英語でオンライン生配信をしました。広島では、ANT-Hiroshimaのボランティアが、原爆ドーム、供養塔と韓国人原爆犠牲者慰霊碑、被爆樹木、原爆の子の像から8月6日の朝を中継しました。また、NPT再検討会議が開かれていたニューヨークからカナダ在住の被爆者サーロー節子さんと川崎哲が参加し、核兵器廃絶に向けた議論の様子を伝えました。

長崎からは、多くのキリスト教徒が被害にあった浦上天主堂、平和祈念式典や爆心地公園の様子、子どもたちのアート作品も紹介しました。そして、平和式典のため登校する小学生など、原爆投下の日を迎える長崎の街の様子を伝えました。最後に、絵本「核兵器をなくすと世界が決めた日」を通して、核兵器の影響に苦しむ世界の人々の思いと、核兵器禁止条約への期待に心を寄せました。

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