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【支援物資活動レポート】第99回ピースボート地球一周の船旅

【支援物資活動レポート】第99回ピースボート地球一周の船旅
グアテマラのNGOに訪問し、子どもたちと文化交流をしました
ピースボートUPA国際協力プロジェクトでは、世界各地へ「支援物資」を届ける活動を通して、各国のNGOや市民団体とのネットワークづくりを行っています。第99回ピースボート地球一周の船旅(2018年9月1日~2018年12月18日)では、ジャマイカ、ペルー、グアテマラ、メキシコ、ハワイなどの寄港地で、現地の子どもたちに、文房具・ぬいぐるみ・衛生用品・スポーツ用品などを届け交流することができました。

物資をご提供いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
グアテマラのNGOに訪問し、子どもたちと文化交流をしました
ピースボートUPA国際協力プロジェクトでは、世界各地へ「支援物資」を届ける活動を通して、各国のNGOや市民団体とのネットワークづくりを行っています。第99回ピースボート地球一周の船旅(2018年9月1日~2018年12月18日)では、ジャマイカ、ペルー、グアテマラ、メキシコ、ハワイなどの寄港地で、現地の子どもたちに、文房具・ぬいぐるみ・衛生用品・スポーツ用品などを届け交流することができました。

物資をご提供いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。

グアテマラ:アンティグアの子どもたちを支援

【支援物資活動レポート】第99回ピースボート地球一周の船旅
アソシアシオン・ミンナサンにて、浴衣の着付け。
中米グアテマラのプエルトケツァルで活動しているNGO団体「アソシアシオン・ミンナサン」の施設を訪れ、ぬいぐるみなどの支援物資を届けました。

「アソシアシオン・ミンナサン」は貧困に苦しむ人々を援助している団体で、現在は、地域の子どもたち向けの補習授業と、2018年6月に噴火したフエゴ火山噴火被災者支援にも力を入れています。

訪問時は、フエゴ火山噴火被災者の仮設住宅を訪れ、被災者の体験談を聞き、生活の様子を拝見しました。再噴火に関しては、「すごく精神的に辛かった」、「木造の仮設住宅では火を使っての食事が作れない」など、厳しい状況の中での生活についてお聞きしました。

また、「アソシアシオン・ミンナサン」が運営している施設では、貧しい家庭で生活している子どもたちと出会いました。スタッフのアンヘリカさんは、いつも子どもたちを暖かい眼差しで見つめ、熱い思いをもって活動を続けていらっしゃいます。ピースボートではこの団体に約10年に渡り支援を続けており、継続的に繋がり続ける大切さを改めて感じました。

メキシコ:「小さな天使の家」の子どもたちと出会う

【支援物資活動レポート】第99回ピースボート地球一周の船旅
『小さな天使の家』にて。ダンスを披露してくれました。
メキシコのマンサニージョでは、児童養護施設「小さな天使の家」を訪れ、サッカーボール・文房具・石鹸・タオルなどの支援物資を届けました。

この施設では、母子家庭の子どもたちや障害を持った子どもたちなど、何らかの事情で親や家族と暮らすことができない様々な境遇の1~18歳の子どもたちが生活しています。

施設では、保護されてきた子どもたちのカウンセリングや学校の手続き、生活の保護などをして、自立支援をしています。中でもプロのダンサーを育成することに力を入れており、国内外で公演の依頼があるほど人気になっています。私たちが訪れた際もダンスを披露してくれました。自信に満ちた姿と質の高いパフォーマンスは、子どもたちの辛い背景を感じさせない生き生きとしたものでした。

学校で受ける教育だけでなく、別の形で表現力を身につけていくことで、自己肯定感や仲間との絆など、生きていく上で大切にすべきことを身につけている姿に心を打たれました。

ペルー:砂漠にできた住民自治の街を訪ねる

【支援物資活動レポート】第99回ピースボート地球一周の船旅
「アレナ・イ・エステラス」にて。ノートやクレヨンなどの文房具を届けました。
南米ペルーのカヤオでは、劇団「アレナ・イ・エステラス」を訪れ、ノートやクレヨンなどの文房具の支援物資を届けました。

劇団があるビジャ・エルサルバドルという地区は、現在50万人が住む街です。もともとは、砂漠に集まり住み始めた人々で出来たスラムでしたが、住民の意見を反映した都市計画によって、街へと成長しました。しかし、今でも貧困の中で暮らす人が多いのが現実です。

「アレナ・イ・エステラス」は、貧困や暴力に負けないよう、若者や子どもたちがアートや音楽、演劇などを通して自分に自信を持ってもらおう、と立ち上がった団体です。

若者たちに聞くと、学校とは違うことを学校とは違う教わり方で身につけられることが、この場所の魅力だと語ります。ある若者は「諦めずに自分の能力を信じて演じています」と力強く話してくれました。「将来も芸術を続けていけるように、勉強して職に就きたい」というはっきりとした未来のビジョンを持っている姿が印象的でした。

代表を務めるアナ・ソフィアさんは、「芸術は、ペルーの人からは低く評価されがちですが、芸術を通して、子どもたちに夢を与えることができます。この活動を次世代につなげていきたいと思います」と語ってくれました。

ジャマイカ:モンテゴベイの子どもたちと交流

【支援物資活動レポート】第99回ピースボート地球一周の船旅
「MBBGC」のみなさんと集合写真
カリブ海に浮かぶジャマイカのモンテゴベイで活動する「モンテゴベイ・ボーイズ・アンド・ガールズ・クラブ(以下MBBGC)」を訪れ、サッカーボールやラケットなどのスポーツ用具とノートなどの文房具を届けました。

ビーチリゾートとして観光客に人気のモンテゴベイですが、地域内での貧富の差が大きく、華やかな観光地の影にスラム街が広がっているという現状があります。その結果、子どもや若者が犯罪の道に進んだり、巻き込まれてしまうことが多くあります。

「MBBGC」は、そういった子どもたちを減らし、スラム街に住む子どもたちや若者に生きる目標を見出してもらおうと、1942年に設立されました。以来、音楽やスポーツを教える活動を行っています。その活動のひとつであるマーチングバンドは、国内大会で優勝するほどの腕前で、優秀なスポーツ選手やミュージシャンも輩出しています。現在は、6歳から21歳の約150名が参加しています。

ピースボートはモンテゴベイに寄港する度に「MBBGC」を訪問し、活動について学び、交流するプログラムを行っています。施設の中には、以前ピースボートが建てたコンピューター・ラボや訪問時に描いた壁画などがあります。

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