核兵器禁止条約を今こそ! ナガサキから世界へ

プロジェクト:PEACE&GREEN BOAT 寄港地エリア:アジア クルーズ: 第9回 日韓クルーズ
核兵器禁止条約を今こそ! ナガサキから世界へピースボート船内に集まった日韓の参加者とともに(2016年8月5日、長崎)
71年目の広島原爆投下の日を翌日に控えた2016年8月5日、「PEACE&GREEN BOAT 2016」が寄港した長崎にてイベント「核のない世界へ ナガサキから」を行い、日韓の市民を中心に核兵器禁止条約の即時交渉開始を求める「ナガサキ声明」を発表しました。

この日は折しもスイス・ジュネーブで進められている核兵器の禁止に向けた国連作業部会が最終セッションを始めた日でもあります。核兵器禁止条約を求める市民の声を長崎からジュネーブ、世界に届けました。

「日韓で力を合わせ東アジアに平和を」

核兵器禁止条約を今こそ! ナガサキから世界へ日韓市民の連帯を呼びかける環境財団のチェ・ヨルさん
「PEACE&GREEN BOAT 2016」をピースボートと共にコーディネートしている韓国の環境財団代表のチェ・ヨルさんから、最初の挨拶がありました。
「21世紀をふり返ると、最大の事件は広島と長崎への原爆投下でした。瞬時に韓国人も含めた20万人以上の人々が犠牲となりました。今でも苦痛を受けている当事者のみなさまと苦痛をともにしたいと思います。この原爆投下後、核の平和利用ということで原発の建設が続き、チェルノブイリ、福島で原発が爆発しました。北朝鮮は核武装をしており、日本では憲法9条改憲の動きがあります。東アジアは再び世界の火薬庫になる恐れがあります。核のない世界のために全人類が力を合わせなければなりません。ノーモア広島、ノーモア長崎、ノーモアチェルノブイリ、ノーモア福島!」

非人道的な核兵器のない世界に向けて

核兵器禁止条約を今こそ! ナガサキから世界へ被曝の体験を訴える長崎原爆被災者協議会の横山照子さん
続いて、長崎原爆被災者協議会副会長の横山照子さんから自身の被爆体験をもとにした平和へのメッセージが伝えられました。
「幼い頃、長崎に帰った時には焼野原でした。祖母のモンペをしっかりつかんで、ここどこ?と言いながら歩いた記憶があります。父は1.2㎞で被爆し、右目を失明しました。また、妹は喉の手術でかすれ声しか出なくなり、44歳で亡くなるまで病院生活でした。亡くなる前は妹に両目とも失明し、私何重苦?と言われ、何も言えませんでした。原爆はあの時も、今も非人道的な兵器です。現在世界には1万5000発以上の核兵器が存在し、そのために多くのお金が費やされています。私たちの経験を通して、核兵器のない世界に向けて力を合わせましょう」

核兵器禁止条約はもうそこまで来ている

核兵器禁止条約を今こそ! ナガサキから世界へ国連に対して国際的な市民の声を届けようと訴えるピースボートの川崎哲
続いて講演したピースボートの川崎哲は、ジュネーブの国連欧州本部で開かれている作業部会の様子を報告し、核兵器禁止条約の交渉開始は現実的に可能であると強調しました。
「今日はみなさんに核のない世界ができるところまで来ているということを伝えたい。2012年から核兵器は非人道兵器であるということで真剣に動き始めた国々の数は、その後3年間で159か国に上っています。国連作業部会では、2017年に核兵器を禁止する条約の交渉を始めること支持する国々が過半数であるという議長案が国連で出されています。ただ、この動きに対して、日本や韓国など米国の核の傘の下で守られている国々は反対しています。私たち市民が声を上げることが必要となります。ぜひこの場で市民が核兵器の禁止と廃絶を求めているということを明確なメッセージとして発しましょう。」

「もう二度と作らないで 私たち被爆者を」

核兵器禁止条約を今こそ! ナガサキから世界へ被爆の体験を踏まえて歌うひまわりの方々
最後に、被爆者歌う会「ひまわり」の方々が、作詞・作曲をされている寺井一通さんの指揮のもとで「もう二度と」「浦上」などを歌いました。歌っている方は全員被爆者です。歌の中で「もう二度と作らないで 私たち被爆者を」という歌詞がありました。なぜあのような戦争が起こり、原爆が投下されたのかと、私たちが問いかけられている気持ちになります。

メディア掲載

ピースボートの長崎寄港は、以下のメディアで報道されました。
2016年8月6日 「長崎にピースボートが寄港 船内で平和イベント」 長崎新聞
2016年8月6日 「原爆模型で核廃絶訴え ピースボートの韓国人らに 雲仙の被爆者、語り部の宮田さん」 西日本新聞(長崎版)
2016年8月10日 「『ナガサキ声明』発表 核兵器禁止条約の交渉開始求める」 毎日新聞(長崎版)

「ナガサキ声明」はこちらからご覧ください

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