今も続く原発事故の被害について話し合いました
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福島原発事故の被害者や支援団体などで作る「原発事故被害者の救済を求める全国ネットワーク」が、1月26日に福島県郡山市で原発事故後も続く社会課題について「原発事故被害は今どうなっているの?」と題して、報告しました。当日は50名ほどが会場に集まり、100名以上がオンラインで視聴しました。ピースボートは、同ネットワークに加わり、活動しています。
- プロジェクト: 脱原発
INFO
2025.1.29
2025.1.29
福島原発事故の被害者や支援団体などで作る「原発事故被害者の救済を求める全国ネットワーク」が、1月26日に福島県郡山市で原発事故後も続く社会課題について「原発事故被害は今どうなっているの?」と題して、報告しました。当日は50名ほどが会場に集まり、100名以上がオンラインで視聴しました。ピースボートは、同ネットワークに加わり、活動しています。
まず、原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)共同代表の武藤類子さんから、「問われぬ原発事故の責任」と題して、現在行われている原発避難者住宅追い出し裁判や子ども脱被ばく裁判、東電刑事裁判など、各裁判で争われている問題が報告されました。また、 ジャーナリストのまさのあつこさんからは、「廃炉は今どうなっている?」として、ウクライナでのチェルノブイリ原発の廃炉工程の比較や汚染水の処理過程で発生する二次廃棄物などの問題が報告されました。
放射能拡散に反対する会の和田央子さんからは、「汚染土のゆくえ」として、放射性物質に汚染された土壌を肥料やコンクリート骨材として再利用する研究が行われていることが報告されました。 飯舘村在住で、これまで土壌や栽培物などの測定を13年間行ってきている伊藤延由さんからは、「飯舘村の現状」として、同村の84%の山林が未除染のなか、半減期が約30年のセシウム137がまだ残っている現状が報告されました。
ジャーナリストの吉田千亜さんからは、「原発事故の避難と住まいの権利」として、2017年11月から避難者を「被告」とした追い出し裁判が始まった事例として、関東から大阪市に避難している新鍋さゆり(仮名)さんが大阪市から退去するように訴えられている裁判について、また政府から独立している「国内人権機関」の設立の必要性について報告されました。
最後にFoE Japanの矢野恵理子さんからは、「続く保養の役割」として、これまで続けてきている保養プロジェクト「福島ぽかぽかプロジェクト」に参加される子どもやその親御さんが、原発事故後から14年経つ中で、原発事故が世代が変わる中で経験、記憶から歴史として変化してきていることが報告されました。
本イベントのアーカイブ(Youtube)や講師資料は、以下のリンク先よりご覧いただけます。
放射能拡散に反対する会の和田央子さんからは、「汚染土のゆくえ」として、放射性物質に汚染された土壌を肥料やコンクリート骨材として再利用する研究が行われていることが報告されました。 飯舘村在住で、これまで土壌や栽培物などの測定を13年間行ってきている伊藤延由さんからは、「飯舘村の現状」として、同村の84%の山林が未除染のなか、半減期が約30年のセシウム137がまだ残っている現状が報告されました。
ジャーナリストの吉田千亜さんからは、「原発事故の避難と住まいの権利」として、2017年11月から避難者を「被告」とした追い出し裁判が始まった事例として、関東から大阪市に避難している新鍋さゆり(仮名)さんが大阪市から退去するように訴えられている裁判について、また政府から独立している「国内人権機関」の設立の必要性について報告されました。
最後にFoE Japanの矢野恵理子さんからは、「続く保養の役割」として、これまで続けてきている保養プロジェクト「福島ぽかぽかプロジェクト」に参加される子どもやその親御さんが、原発事故後から14年経つ中で、原発事故が世代が変わる中で経験、記憶から歴史として変化してきていることが報告されました。
本イベントのアーカイブ(Youtube)や講師資料は、以下のリンク先よりご覧いただけます。