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広島G7サミットに向けた取り組みーーC7サミット、みんなの市民サミット2023参加報告

広島G7サミットに向けた取り組みーーC7サミット、みんなの市民サミット2023参加報告
世界の市民社会の集まりであるC7では、これまでG7首脳に働きかけるための政策提言書の作成に取り組んできました。

この政策提言書(C7コミュニケ)は核兵器廃絶、気候と環境正義、公正な経済への移行、国際保健、人道支援と紛争、しなやかで開かれた社会の6つのワーキンググループにより作成され、4月12日に首相官邸を訪れたC7代表団により岸田首相に手渡されました。
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世界の市民社会の集まりであるC7では、これまでG7首脳に働きかけるための政策提言書の作成に取り組んできました。

この政策提言書(C7コミュニケ)は核兵器廃絶、気候と環境正義、公正な経済への移行、国際保健、人道支援と紛争、しなやかで開かれた社会の6つのワーキンググループにより作成され、4月12日に首相官邸を訪れたC7代表団により岸田首相に手渡されました。

東京で行われた「C7サミット」

広島G7サミットに向けた取り組みーーC7サミット、みんなの市民サミット2023参加報告
岸田首相にC7政策提言書を手渡した日の翌日から、4月13〜14日にかけて東京でC7サミットが開催されました。

ピースボートは核兵器廃絶ワーキンググループの国内コーディネーターとして、国際コーディネーターを務める核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)とともに核兵器廃絶に関連する政策提言作りに携わりました。

今回のC7サミットで、ピースボートは「核兵器のない世界に向けた対話ー私たちの現在地と未来に向けて」と題して、分科会を一つ担当しました。

この分科会では、作成された政策提言書の解説を行った後、被爆者、科学者、核実験の被害にあった太平洋諸島のユースからそれぞれの立場で核兵器の実相について話してもらい、日本のユースからは、日本での政治への働きかけについて話していただきました。

分野横断的課題「世界の食料システムの変革」

広島G7サミットに向けた取り組みーーC7サミット、みんなの市民サミット2023参加報告
2日目に開催された分科会では、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のスージー・スナイダーさんが登壇し、核兵器と食糧危機の関係性について話しました。

その他にも、国際保健や気候変動の観点から今後食の安全管理やシステムがどのように変化していくのか、現在起きているロシアによるウクライナ侵略が、食糧システムにもたらす影響などについても議論がなされました。

C7核兵器廃絶ワーキンググループ公式プログラム「1945年の広島を振り返る:原子爆弾がもたらしたもの」

広島G7サミットに向けた取り組みーーC7サミット、みんなの市民サミット2023参加報告
またC7サミットが開催されていた2日間限定で、「1945年の広島を振り返る:原子爆弾がもたらしたもの」と題した配信番組が放映されました。

この番組では、広島へ原爆が投下されていたその日に新聞が発行されていたらという想定のもとで作られた「ひろしま平和新聞・The Hiroshima Peace Times」という新聞と、1945年に撮影された広島原爆直後の映像を撮したドキュメンタリー映画「広島・⻑崎における原子爆弾の影響/Effects of the Atomic Bomb on Hiroshima and Nagasaki」という2つの貴重な資料を紹介し、当時の広島の実相を全世界に発信しました。

番組は、ピースプラットホームや新聞労連、日映映像株式会社の協力のもと作成され、48時間限定の配信で計570回再生されました。

広島で開催「みんなの市民サミット2023」

広島G7サミットに向けた取り組みーーC7サミット、みんなの市民サミット2023参加報告
4月15~17日は会場を広島に移し、「みんなの市民サミット2023」が開催されました。

この市民サミットでは「核のない、誰ひとり取り残さない、持続可能な社会づくり」をテーマに掲げ、G7サミットや社会課題に対する理解、市民の参加、NPO/NGO等のアクション、ステークホルダーとの連携、政府への提言等を促すために、立場や世代の垣根をこえて情報交流や学びあいを行いました。

4月15日にはそのプレイベントとして、被爆者の証言会が開催されています。

4月16日にはオープニングセッションにて、開会宣言、広島県知事と市長による挨拶、広島出身のアーティストHippyによる音楽パフォーマンスの他、ピースボートの畠山澄子が核兵器廃絶ワーキンググループの報告を行いました。

地球一周の旅から見えてくるSDGs 〜ミツバチワークショップ〜

広島G7サミットに向けた取り組みーーC7サミット、みんなの市民サミット2023参加報告
午後にはピースボート主催の分科会、「地球一周の旅から見えてくるSDGs 〜ミツバチワークショップ〜」を行いました。

この分科会では、地球一周で訪れる地域のさまざまな課題をテーマに、SDGsを通してこれからの自分たちにできることを考え、日々の生活の中でできることから、より大きなアクションまで、活動のアイディアを話し合いました。参加者がミツバチが花を渡るようにグループを行き交いより多くの方と交流できるように「ミツバチワークショップ」と名付けました。

当日は小学4年生からバングラデシュ出身の方まで、さまざまなバックグラウンドの方が参加しました。そして、アイスランド、オーストラリア、カンボジア、マダガスカルの4カ国で実際に行われているピースボートのツアーを事例に、2グループに分かれ意見交換を行いました。

参加者からは「自分は途上国を見てきたが、先進国といわれる国にも社会課題が多くあることに驚いた」「オーストラリアでウラン採掘が行われていることを初めて知った。なぜ公に報道されないのだろう」などの声がきかれ、モヤモヤした思いを残しつつも自分がいる場所でできることを考える機会となりました。

どうやってつくったの C7「核兵器廃絶」WGの政策提言

広島G7サミットに向けた取り組みーーC7サミット、みんなの市民サミット2023参加報告
また、ピースボートの主催する分科会と同じ時間帯に、C7核兵器廃絶ワーキンググループのコーディネーターとして活動した畠山澄子とスージー・スナイダーさんが、ゲストスピーカーとして現地広島の市民団体が主催した分科会で登壇しました。

そこではC7の政策提言書を作るまでの過程を解説しました。その後、ICANが行なっている核兵器企業への投資引き揚げの話をスージー・スナイダーさんが行いました。

会場には100人ほどの方が参加し、企画終了後には崇徳高校新聞部による取材などもありました。

現地から生配信!G7サミット速報

広島G7サミットに向けた取り組みーーC7サミット、みんなの市民サミット2023参加報告
各サミットの分科会主催と並行して、C7サミット及びみんなの市民サミット2023の開催期間中、夕方18時からの30分間で当日の様子や次の日の見どころを伝える速報番組を現場から配信しました。

C7サミット期間中には各ワーキンググループのコーディネーターを務めた方からの報告や、C7サミットを運営していた事務局の方からの声など、さまざまな取り組みを紹介し、みんなの市民サミット2023期間中には、各分科会の担当者や海外から招聘されていた方の声などを届けました。

このサミット速報は、G7開催期間中にも開催予定です。これまでの速報番組も下記URLから視聴が可能です。

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