結果発表:感想文コンクール「光にむかって~核兵器のない未来へ」を視聴して
2022年12月3日、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)ノーベル平和賞授賞式から5年を記念し、オンラインイベント「光にむかって~核兵器のない未来へ」を行いました。
このイベントを視聴して、多くの感想文が寄せられました。
どの作品からも、核兵器の問題と向き合い、平和な未来について考える姿勢を感じることができました。
入賞作品が決まりましたので発表いたします。
このイベントを視聴して、多くの感想文が寄せられました。
どの作品からも、核兵器の問題と向き合い、平和な未来について考える姿勢を感じることができました。
入賞作品が決まりましたので発表いたします。
- プロジェクト: 核廃絶
INFO
2023.2.13
2023.2.14
2022年12月3日、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)ノーベル平和賞授賞式から5年を記念し、オンラインイベント「光にむかって~核兵器のない未来へ」を行いました。
このイベントを視聴して、多くの感想文が寄せられました。
どの作品からも、核兵器の問題と向き合い、平和な未来について考える姿勢を感じることができました。
入賞作品が決まりましたので発表いたします。
このイベントを視聴して、多くの感想文が寄せられました。
どの作品からも、核兵器の問題と向き合い、平和な未来について考える姿勢を感じることができました。
入賞作品が決まりましたので発表いたします。
【受賞者】
大賞:「わたしたちの光」前田実夏さん(16歳)
次点:「核を手放すために」染浦尭宜さん(16歳)
受賞された前田実夏さん、染浦尭宜さん、おめでとうございます。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
前田さんには「広島への旅」が、染浦さんには川崎哲監修『絵で見てわかる 核兵器禁止条約ってなんだろう?』(旬報社)が贈呈されます。
次点:「核を手放すために」染浦尭宜さん(16歳)
受賞された前田実夏さん、染浦尭宜さん、おめでとうございます。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
前田さんには「広島への旅」が、染浦さんには川崎哲監修『絵で見てわかる 核兵器禁止条約ってなんだろう?』(旬報社)が贈呈されます。
【感想文コンクール・選評】
くさばよしみ(『光にむかって サーロー節子 ノーベル平和賞のスピーチ』編者)
選考は実に悩みました。どの感想文にも光る言葉があり、いっしょうけんめい考えたことが伝わってきて、構成力のあるレベルの高い文章が並んでいました。
中でも前田実夏さんの感想は、自分が経験していない原爆や戦争について何とかして自分のこととする想像力を働かせ、簡単には答えが出ないもどかしさも含めて自分の言葉で表現して考えを深めようとしていることに打たれました。
染浦尭宜さんは、抑止力についての正直な思いをサーローさんのスピーチに照らし合わせながら見つめ直し、思考している姿勢に拍手を送りたいと思いました。おそらくこれは、抑止力がなぜ間違っているかを論理的、倫理的に普遍化しようとする態度であると思います。
書くということは、ただ頭に浮かんだことを記すだけでは済まないはずで、書くことで自分の内面をのぞき、気づかなかったことに気づき、自分の中に新たな視点や課題が生まれますよね。書くことは自分を磨く作業だと思います。このお二人をはじめとして、多くの感想文にそれを感じました。
選考は実に悩みました。どの感想文にも光る言葉があり、いっしょうけんめい考えたことが伝わってきて、構成力のあるレベルの高い文章が並んでいました。
中でも前田実夏さんの感想は、自分が経験していない原爆や戦争について何とかして自分のこととする想像力を働かせ、簡単には答えが出ないもどかしさも含めて自分の言葉で表現して考えを深めようとしていることに打たれました。
染浦尭宜さんは、抑止力についての正直な思いをサーローさんのスピーチに照らし合わせながら見つめ直し、思考している姿勢に拍手を送りたいと思いました。おそらくこれは、抑止力がなぜ間違っているかを論理的、倫理的に普遍化しようとする態度であると思います。
書くということは、ただ頭に浮かんだことを記すだけでは済まないはずで、書くことで自分の内面をのぞき、気づかなかったことに気づき、自分の中に新たな視点や課題が生まれますよね。書くことは自分を磨く作業だと思います。このお二人をはじめとして、多くの感想文にそれを感じました。
川崎哲(ピースボート共同代表/ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)国際運営員)
寄せられた感想文は、どれも心がこもった素晴らしいもので、一つを大賞に選ぶのはとても大変でした。それだけ、サーロー節子さんの言葉と斉藤とも子さんの朗読が力強かったのだと思います。
選考にあたっては、文章としてしっかりとしているかどうかということと、自分の問題として向き合おうとする姿勢があるかどうかに注目しました。
前田実夏さんの文章は、「どれほど怖かっただろう」という問いから始まり、「もし私が彼女の立場だったら」との思いを率直に綴っています。そして、自分には「戦争や核兵器の恐ろしさをさらに深く知っていく義務がある」と述べています。核兵器という大きな問題を自分の問題にしていこうとする姿勢に感銘を受けました。
染浦尭宜さんは、核兵器廃絶なんて「机上の理想論」であり現実には「抑止力」が必要なんだという身近にある議論をあえて取りあげて、自分の言葉でこれに応答してくれました。自分の考え方を問い直していこうとする姿勢がとても率直でよいと思いました。
その他にも、自分がこれからできる行動を具体的に考えて挙げてくれた文章など、素晴らしいものがたくさんありました。書いてくれた皆さんには、ぜひそれを行動に移してほしいと思います。
寄せられた感想文は、どれも心がこもった素晴らしいもので、一つを大賞に選ぶのはとても大変でした。それだけ、サーロー節子さんの言葉と斉藤とも子さんの朗読が力強かったのだと思います。
選考にあたっては、文章としてしっかりとしているかどうかということと、自分の問題として向き合おうとする姿勢があるかどうかに注目しました。
前田実夏さんの文章は、「どれほど怖かっただろう」という問いから始まり、「もし私が彼女の立場だったら」との思いを率直に綴っています。そして、自分には「戦争や核兵器の恐ろしさをさらに深く知っていく義務がある」と述べています。核兵器という大きな問題を自分の問題にしていこうとする姿勢に感銘を受けました。
染浦尭宜さんは、核兵器廃絶なんて「机上の理想論」であり現実には「抑止力」が必要なんだという身近にある議論をあえて取りあげて、自分の言葉でこれに応答してくれました。自分の考え方を問い直していこうとする姿勢がとても率直でよいと思いました。
その他にも、自分がこれからできる行動を具体的に考えて挙げてくれた文章など、素晴らしいものがたくさんありました。書いてくれた皆さんには、ぜひそれを行動に移してほしいと思います。
大賞作品、次点作品は、こちらのPDFファイルでお読みになれます。