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ピースボートが「戦争廃絶への功労賞」に選ばれました

ピースボートが「戦争廃絶への功労賞」に選ばれました
世界的な平和団体「ワールド・ビヨンド・ウォー」は、9月13日、「戦争廃絶への団体特別功労賞2021」をピースボートに授与することを発表しました。
INFO
世界的な平和団体「ワールド・ビヨンド・ウォー」は、9月13日、「戦争廃絶への団体特別功労賞2021」をピースボートに授与することを発表しました。
ワールド・ビヨンド・ウォーは、戦争と戦争のしくみそのものを世界からなくすために2014年から活動している米国を拠点とする世界的な平和団体です。デビッド・スワンソン氏が事務局長を務めるこの団体の諮問評議会には、ノーベル平和賞受賞者で北アイルランドの平和活動家マイレッド・マグワイア、平和学の世界的権威であるヨハン・ガルトゥング、非暴力平和隊の共同設立者であるデビッド・ハートソーの各氏らが名を連ねています。「戦争廃絶への功労賞」は、戦争廃絶をめざし活動している人々を表彰し支援するために今年から設立されました。戦争廃絶の目的を意図してそれを効果的に推進し、戦争の火種や戦備を減らし、戦争の文化を縮小させることに成功した教育者や活動家に贈られます。


ワールド・ビヨンド・ウォーの公式ウェブサイトでは、ピースボートの受賞理由をこのように説明しています。

「ピースボートは、世界的な平和文化の構築に長年携わり、非暴力での紛争解決や武装解除について世界各地で取り組んできました。ピースボートは、エコなクルーズ船の計画を進めるなど、平和と人権や環境の持続可能性とのつながりにも着目し取り組んできました。」

「戦争がなくなるとすれば、それはピースボートのような団体が、考え活動する人々を育て動かし、暴力に代わるものを見出し、戦争の正当化や許容から世界の意識を変えてきた活動が大きく寄与した結果でしょう。ワールド・ビヨンド・ウォーは、第一回目のこの賞をピースボートに贈ることを光栄に思います。」

今回の受賞では、ピースボートが海に浮かぶ学びの空間として育んできた独自の平和教育と平和構築活動が評価されました。

ピースボートは武力紛争予防のためのグローバル・パートナーシップ(GPPAC)のメンバーとして活動しており、船旅においてはドイツのチュービンゲン大学やイランのテヘラン平和博物館などの教育機関や市民団体とも提携した平和教育プログラムを行っています。国内外での災害支援活動や防災・減災の教育活動や、地雷撤去の支援活動も継続的に行っています。

また、ピースボート「おりづるプロジェクト」では、広島や長崎の被爆者と共に、船旅やオンライン証言会を通して、核兵器の非人道性を世界中の人々に届けています。ピースボートは、2017年ノーベル平和賞を受賞したICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の国際運営グループの一員でもあります。

ピースボートが平和の文化を構築するために実施してきたこれらの取り組みが評価され、今回の受賞に至ったことは非常に光栄です。


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このたび国際的な非暴力平和運動である「ワールド・ビヨンド・ウォー」からNGOピースボートに対して、第一回の賞となる「戦争廃絶への団体特別功労賞2021」の授与が発表されたことにつきまして、たいへん名誉なことと感謝しております。

くしくも、「テロへの報復」として始められたアフガニスタン戦争が、20年間にわたり膨大な数の人命を奪いながら終結しました。しかしその結果、アフガニスタンの政権は崩壊し、平和は実現しませんでした。本賞の授与は、私たちが長年にわたって訴え続けてきた「武力で平和は創れない」という日本国憲法9条の精神を、今こそ、世界中に向けてさらに多くの人々に広めよ、という応援と激励のメッセージであると受け止めております。

国境を越え、繋がり合ってコロナ禍を乗り越え、核兵器のない、戦争のない、軍隊のない、持続可能な地球社会をめざし、今後も活動を続けてまいります。

2021年9月14日
ピースボート共同代表
吉岡達也
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「戦争廃絶への功労賞2021」の授賞式は、2021年10月6日(水)午後9時から行われます。(米国西海岸時間午前5時、東海岸午前8時、中央欧州午後2時)

授賞式には一般の方も無料で参加可能です。音楽パフォーマンスや、ブレイクアウトルームに分かれて参加者と受賞者が直接会話できる時間も設けられます。英語で進行されますが、日本語への同時通訳も提供されます。

なお、授賞式は、「戦争廃絶への団体特別功労賞2021」、「デビッド・ハートソー戦争廃絶への個人特別功労賞2021」、及び「戦争廃絶への2021年功労賞」の3つの賞の授与が行われます。

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