ガザに住むザヘルさんの家の再建からパレスチナの平和を目指して 募金にご協力ください
「ザヘルさんの家が空爆された。」5月12日、東エルサレムのNGO活動家でピースボートのパートナーでもあるラミ・ナセルディンさんからの電話でした。ガザ在住で人道支援活動家のザヘル・サビーハさん家族が暮らす集合住宅が、イスラエル軍の爆撃で完全に破壊されたという連絡でした。ザヘルさんはこれまでにも、ピースボートの船にゲストスピーカーとして乗船してくれたり、ガザの子どもたちへの教育支援や病院への支援活動を一緒に行っている仲間です。
- プロジェクト: パレスチナ・中東
募集
2021.6.20
2021.6.24
「ザヘルさんの家が空爆された。」5月12日、東エルサレムのNGO活動家でピースボートのパートナーでもあるラミ・ナセルディンさんからの電話でした。ガザ在住で人道支援活動家のザヘル・サビーハさん家族が暮らす集合住宅が、イスラエル軍の爆撃で完全に破壊されたという連絡でした。ザヘルさんはこれまでにも、ピースボートの船にゲストスピーカーとして乗船してくれたり、ガザの子どもたちへの教育支援や病院への支援活動を一緒に行っている仲間です。
国際法を無視し、国連や国際世論をも無視したイスラエル軍によるガザの一般市民に対する爆撃は、これまでも何度も繰り返されてきました。その度に、血まみれの子どもたち、その横で泣き叫ぶ、母親、父親の姿がテレビに映し出されます。そんな時、心配になっていつもザヘルさんに電話をしました。たいがいはつながって、怒りを抑制した声で現状を伝えてくれました。
しかし、今回は違いました。彼の家族が長年暮らした家が跡形もなく破壊されたのです。もちろん、ガザに暮らす限り、こんな日がくるかもしれないことは彼も覚悟していたはずです。しかし、それが現実となった今、そのショックは彼にとっても私たちにとっても予想以上でした。
「とりあえず、大丈夫、、、子どもたちと一緒に妻の実家に避難してるから」。でも、声にいつもの落ち着きはありませんでした。「家を破壊された家族の支援を何年もやってきたけど、今度は自分がその立場だ、、、」同じガザに住んでいても、いわゆるイスラエル軍によるコレクティブ・パニッシュメント=集団的懲罰の犠牲となった当事者の深い絶望感は想像を越えていたのだろうと思います。
「でも…」、と彼は続けました。「僕にはピースボートの応援がある」。彼はそう言ってから、かつて船やガザで出会ったピースボートスタッフの名前を次々と口にしました。そして「ピースボートのみんなが、僕らを応援してくれてる。その応援があるから、ここで生きていく力が湧くんだ」と一言づつ噛みしめるように続けました。
「ザヘルさんの家を再建できないか?」その翌日、ラミさんがそう提案してきました。ピースボート としては個人の家の再建という支援をしたことはありません。しかも、家を失ったのはザヘルさん家族だけではないのです。少し迷いました。しかし、私たちにはザヘルさんの顔が見えます。ザヘルさんの子どもたち、サマ、マハムード、ジョリ、モハメッドの顔が見えます。
まずは顔が見える人から支援していく。それは、繰り返される終わりなき悲劇の前で、無力感という敵に負けないよう、つながり、行動していくための大事な知恵ではないだろうか。そんな思いから、議論の末、今回の支援キャンペーンは生まれました。ザヘルさんは、地域コミュティのリーダー的存在です。彼の暮らしを支えることが彼の周りに暮らす人々を支えることにもつながります。
ザヘルさんの家が再建されてもパレスチナの人々の悲劇は終わりません。まずは国際社会が国連総会決議に基づき、イスラエル軍の占領を終わらせること。そして平和的にパレスチナ国家の成立を実現すること。その上でイスラエルとパレスチナの人々の信頼醸成と和解を目指し、平和共存への支援を行うことが必要です。
ザヘルさんの家の再建は、私たちにとって、パレスチナの平和を目指す、具体的な一歩であり、その思いを胸に、ザヘルさんの友人として、私たちの友人である多くの皆さんにこのキャペーンへの支援をお願いいたします。
2021年5月20日
ピースボート共同代表 吉岡達也
しかし、今回は違いました。彼の家族が長年暮らした家が跡形もなく破壊されたのです。もちろん、ガザに暮らす限り、こんな日がくるかもしれないことは彼も覚悟していたはずです。しかし、それが現実となった今、そのショックは彼にとっても私たちにとっても予想以上でした。
「とりあえず、大丈夫、、、子どもたちと一緒に妻の実家に避難してるから」。でも、声にいつもの落ち着きはありませんでした。「家を破壊された家族の支援を何年もやってきたけど、今度は自分がその立場だ、、、」同じガザに住んでいても、いわゆるイスラエル軍によるコレクティブ・パニッシュメント=集団的懲罰の犠牲となった当事者の深い絶望感は想像を越えていたのだろうと思います。
「でも…」、と彼は続けました。「僕にはピースボートの応援がある」。彼はそう言ってから、かつて船やガザで出会ったピースボートスタッフの名前を次々と口にしました。そして「ピースボートのみんなが、僕らを応援してくれてる。その応援があるから、ここで生きていく力が湧くんだ」と一言づつ噛みしめるように続けました。
「ザヘルさんの家を再建できないか?」その翌日、ラミさんがそう提案してきました。ピースボート としては個人の家の再建という支援をしたことはありません。しかも、家を失ったのはザヘルさん家族だけではないのです。少し迷いました。しかし、私たちにはザヘルさんの顔が見えます。ザヘルさんの子どもたち、サマ、マハムード、ジョリ、モハメッドの顔が見えます。
まずは顔が見える人から支援していく。それは、繰り返される終わりなき悲劇の前で、無力感という敵に負けないよう、つながり、行動していくための大事な知恵ではないだろうか。そんな思いから、議論の末、今回の支援キャンペーンは生まれました。ザヘルさんは、地域コミュティのリーダー的存在です。彼の暮らしを支えることが彼の周りに暮らす人々を支えることにもつながります。
ザヘルさんの家が再建されてもパレスチナの人々の悲劇は終わりません。まずは国際社会が国連総会決議に基づき、イスラエル軍の占領を終わらせること。そして平和的にパレスチナ国家の成立を実現すること。その上でイスラエルとパレスチナの人々の信頼醸成と和解を目指し、平和共存への支援を行うことが必要です。
ザヘルさんの家の再建は、私たちにとって、パレスチナの平和を目指す、具体的な一歩であり、その思いを胸に、ザヘルさんの友人として、私たちの友人である多くの皆さんにこのキャペーンへの支援をお願いいたします。
2021年5月20日
ピースボート共同代表 吉岡達也
【募金活用方法】ガザに住むザヘル・サビーハさんの家の再建
目標金額は、550万円です。
建材もすべて、イスラエルの税関を通して調達することになります。詳細を詰めている段階になりますが、建設計画や見積もりを確認しながら進めていきます。また、募金につきましては、現地事情を踏まえ、定期的にガザに送金いたします。
※目標金額を超える募金が集まった場合は、ガザ住宅再建基金を作り、支援を続けます。
建材もすべて、イスラエルの税関を通して調達することになります。詳細を詰めている段階になりますが、建設計画や見積もりを確認しながら進めていきます。また、募金につきましては、現地事情を踏まえ、定期的にガザに送金いたします。
※目標金額を超える募金が集まった場合は、ガザ住宅再建基金を作り、支援を続けます。
【ご入金方法】
郵便振替口座 00180-3-177458
ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店
当座0177458
加入者名 ピースボート
※郵便振替口座をご利用の場合は、通信欄に「ガザ」とご記入ください。
※銀行口座振り込みの場合は、振込依頼人名の前に「ガザ」とご入力ください。
ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店
当座0177458
加入者名 ピースボート
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※銀行口座振り込みの場合は、振込依頼人名の前に「ガザ」とご入力ください。
応募締め切り
随時募集
以下のボタンから、クレジットカードでの募金もうけたまわっております。
※クレジットカードで募金は米ドル単位表記になっておりますのでご注意ください。
※コメント欄に「ガザ」とご記入ください。
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問い合わせ先
- 電話
- 03-3363-7561(11:00-17:00 土日休日を除く)
- メールアドレス
- info@peaceboat.gr.jp