10月9日・ピースボートが石巻港に初めて入港します

入港時には、これまでの旅で世界18カ国から集めた“夢と復興”へのメッセージが書かれた巨大な “大漁旗”を掲げます。また、震災後はじめて外国客船を受け入れる石巻港大型客船誘 致協議会側からも歓迎セレモニーや打ち上げ花火などのイベントが開催される予 定です。

　石巻港に寄港する「第80回ピースボート 地球一周の船旅」は、国際NGOピースボートの30周年記念クルーズで、7月18日に横浜港を出航。石巻市や女川町で被災経験を持つ「石巻ユースアンバサダー」や福島の大学生、広島・長崎の被爆者らも乗船しており、石巻市と姉妹都市のイタリア・チビタベッキア市での証言会をはじめ各国で様々なプロジェクトを行ってきました。

　地球一周の船旅の最後の寄港地となる石巻港への入港は、世界18カ国20寄港地を巡る旅の集大成でもあり、乗船している約800名の参加者は、地元の方々との交流や被災現場の検証、復興商店街への訪問など、複数のツアーに分かれて行動する予定です。

　ピースボートは、震災以降これまでに延べ8万人（派遣人数：1万4千人以上）を越えるボランティアとともに石巻への災害支援活動を行ってきました。（詳しくはピースボート災害ボランティアのWEBサイトへ）今回の石巻寄港には、多くの地元の団体・個人の皆様にもご協力をいただいており、東北被災地への関心の風化が叫ばれるなか、地場産業への経済効果も含めた大きな復興への後押しになればと考えています。

【日時】　2013年10月9日(水)　着岸予定：7時30分　出港予定：17時00分

【場所】　石巻港中島埠頭

【イベント】　※雨天時は、一部変更となる場合があります。

［入港セレモニー]
大漁旗によるお出迎え、歓迎挨拶、記念品贈呈、伊達武将隊演舞など

［陸上イベント］
石巻市、東松島市、女川町、松島町の観光PR、海産物炭火焼など

［出港セレモニー］
太鼓・踊りなど各市町の伝統芸能、打ち上げ花火など

【出席者】
石巻市長、女川町長、東松島市長、松島町長、宮城県知事（代理）、ピースボートクルーズディレクター、オーシャンドリーム号船長、石巻ユースアンバサダーほか

【 協　力 】
石巻港大型客船誘致協議会（石巻市、女川町、東松島市、松島町）


【入港時、船体に掲げられる巨大な“大漁旗”について】
　三陸沖の漁業は東日本大震災で大きな被害を受け、いまだに震災前の漁獲量は回復していません。ピースボートでは、2011年から石巻市内や雄勝町、牡鹿半島などの浜で漁業支援ボランティアを続けてきました。今回の石巻入港時、ピースボート船体にそうした漁業の再生や復興を願う大きな大漁旗（サイズ：10m×6m）を掲 げて船が入ります。

　この旗には「石巻ユースアンバサダー」(後述)や石巻での業支援ボランティアの経験を持つピースボート乗船者の若者たちが、各国で集め た“夢”と“復興”への言葉を散りばめたデザインが施されています。また、地元の 方々もカラフルな大漁旗を持って、船を出迎えてくださる予定です。

　東日本大震災から3年目を迎え、震災の記憶の風化も語られるようになりました。そんな中、ピースボートは石巻圏域の未来を担う若者を「ピースボート地球一周の船旅」に招待。公募から選ばれた2名の若者が世界各地を巡り、東日本大震災の経験や教訓を語り継ぎ、地元の復興に役立つ学びを持ち帰ることを目的としたプロジェクトを実施しています。

　当プロジェクトは、石巻から世界を切り開いたとされる支倉常長ら慶長遣欧使節船の出帆400周年を記念したものでもあり、石巻市の姉妹都市であるイタリア・チビタベッキア市での証言会や、「サムライの子孫」という意味の「ハポン」姓を持つコリア・デル・リオ(スペイン)での交流会なども実施しています。

【石巻ユースアンバサダープロジェクト後援】

石巻市、石巻市教育委員会、石巻専修大学、公益財団法人慶弔遣欧使節船協会

お問い合わせ
ピースボート災害ボランティアセンター（東京都新宿区高田馬場3-13-1-B1）