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長崎で国連軍縮会議とユース非核特使フォーラムに参加しました

長崎で国連軍縮会議とユース非核特使フォーラムに参加しました
ユース非核特使フォーラムで発言する鈴木慧南さん(右)と寒川友貴さん。2016年12月11日、長崎大学医学部
12月11日から13日にかけて日本外務省が開催した「核兵器のない世界へ 長崎国際会議」にピースボートのスタッフやユース非核特使らが参加し、おりづるプロジェクトの報告をしたほか、核兵器禁止条約に向けてさまざまなアピールをしました。また、国連と連携して平和ポスター展も実施しました。
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ユース非核特使フォーラムで発言する鈴木慧南さん(右)と寒川友貴さん。2016年12月11日、長崎大学医学部
12月11日から13日にかけて日本外務省が開催した「核兵器のない世界へ 長崎国際会議」にピースボートのスタッフやユース非核特使らが参加し、おりづるプロジェクトの報告をしたほか、核兵器禁止条約に向けてさまざまなアピールをしました。また、国連と連携して平和ポスター展も実施しました。

ユース非核特使フォーラム

長崎で国連軍縮会議とユース非核特使フォーラムに参加しました
田上富久長崎市長(中央)に第9回ヒバクシャ地球一周 証言の航海の帰国報告。2016年12月11日、長崎原爆資料館にて
「核兵器のない世界へ 長崎国際会議」は、12月11日のユース非核特使フォーラムと、12月12~13日の第26回国連軍縮会議in長崎の二つからなる国際会議で、日本の外務省と国連の軍縮部が協力して実施したものです。この一連の会議に、ピースボートのスタッフやユース非核特使経験者らが参加しました。会議に先立つ12月11日、第92回ピースボートで実施された第9回「ヒバクシャ地球一周証言の航海」(おりづるプロジェクト)に参加した長崎の被爆者、深堀譲治さん、深堀俊子さん、田河豊子さん、ユース非核特使の寒川友貴さんと共に、田上富久長崎市長に帰国の報告をしました。

おりづるプロジェクトの成果を報告

長崎で国連軍縮会議とユース非核特使フォーラムに参加しました
ユース特使2人が、ピースボートのおりづるプロジェクトの様子を発表
12月11日のユース非核特使フォーラムは、これまで日本の「ユース非核特使」として世界各地で原爆被害の実相を伝えたり核兵器廃絶を訴えてきたりした高校生や大学生らが、その成果を発表するという会合でした。ピースボートの第8回と第9回の「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」にそれぞれユース非核特使として参加した鈴木慧南さん(明治学院大学)と寒川友貴さん(早稲田大学)が参加し、パワーポイントを使って、プロジェクトの様子や成果について発表しました。

「核兵器を禁止する条約交渉で積極的な貢献を」

長崎で国連軍縮会議とユース非核特使フォーラムに参加しました
ユース非核特使らが提言を発表
ピースボートからの2人を含むユース非核特使は皆で議論を重ねて、核兵器のない世界のための提言をまとめました。この提言は核兵器保有国と非核兵器保有国の双方に核廃絶への取り組みを求めていますが、とりわけ日本に対しては、「唯一の戦争被爆国として、"核の傘"に頼ることをやめ、国際社会に対して核兵器の恐ろしさや非人道性について強いメッセージを発信し、また、核兵器を禁止する法的拘束力のある条約の交渉において積極的な貢献を行うこと」を求めています。

ユース非核特使フォーラムの様子は広く新聞やテレビで報じられましたが、12月13日付の長崎新聞の記事「ユースフォーラムで提言 法的枠組みの強化訴え」では、鈴木慧南さんの発言内容が引用されています。鈴木さんは、学生時代にユースフォーラムで活動した人がその後活動を継続できるような枠組みをつくることの必要性を強調しました。

国連平和ポスター展を開催

長崎で国連軍縮会議とユース非核特使フォーラムに参加しました
会議の期間中には、ピースボートが参加する核兵器廃絶日本NGO連絡会と国連広報センターが協力して、国連平和ポスター展が行われました。このポスターは、第92回ピースボート地球一周の船旅で、各地で被爆者の証言会とセットでの展示を行ってきたものです。

12月12日のお昼にはポスター展のお披露目イベントを行い、根本かおる国連広報センター所長の司会のもと、キム・ウォンス国連軍縮担当上級代表が挨拶をされ、ピースボートの川崎哲、ユース非核特使の寒川さん、鈴木さんが発言し、ポスターやアートを使った軍縮の意識喚起の重要性について議論しました。イベントに参加した多くの国々の政府代表らから、ユースの活動やおりづるプロジェクトに対して高い関心と称賛の声が寄せられました。

核兵器禁止条約に市民の力を

長崎で国連軍縮会議とユース非核特使フォーラムに参加しました
国連軍縮会議in長崎で「市民社会の役割」セッションの司会をする川崎哲
国連軍縮会議では、ピースボートの川崎哲が、12月13日の「市民社会の役割」と題するセッションの司会をつとめました。米国の政策シンクタンク、赤十字国際委員会、長崎の被爆者とNGOの代表者らがパネリストをつとめ、核兵器廃絶における市民や被爆者の役割について議論しました。とくに、2017年に始まる核兵器禁止条約交渉に向けた市民の役割が強調されました。

その様子は、12月13日のNHK長崎のローカルニュースで、「核兵器禁止条約に市民の力を」という約8分の特集で、放映されました。そのなかでは、第92回ピースボートが被爆者の方々と共にニューヨークを訪問した様子なども映像で紹介されました。

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