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核兵器禁止条約へ~2017年3月、国連で交渉がついに始まります

核兵器禁止条約へ~2017年3月、国連で交渉がついに始まります
第92回ピースボートのニューヨーク寄港にあたり、核廃絶を訴える国連平和ポスターを掲げる参加者ら
10月27日、国連総会第一委員会で「核兵器禁止条約の交渉を2017年3月に開始する」ことを決定する歴史的な決議案が123カ国の賛成により採択されました。ピースボートはこれまで、広島・長崎の被爆者の方々と共に航海を通じて核兵器の非人道性を世界に伝えてきました。核兵器を国際法で禁止するプロセスがついに開始されることを心から歓迎しています。
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第92回ピースボートのニューヨーク寄港にあたり、核廃絶を訴える国連平和ポスターを掲げる参加者ら
10月27日、国連総会第一委員会で「核兵器禁止条約の交渉を2017年3月に開始する」ことを決定する歴史的な決議案が123カ国の賛成により採択されました。ピースボートはこれまで、広島・長崎の被爆者の方々と共に航海を通じて核兵器の非人道性を世界に伝えてきました。核兵器を国際法で禁止するプロセスがついに開始されることを心から歓迎しています。
10月の約一カ月間行われた国連総会第一委員会には、ピースボートの川崎哲はじめスタッフら、またピースボートUS(米国事務所)のメンバーらがNGOとして参加し、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)に集うNGO関係者らと共に、各国代表に対して核兵器禁止に賛成するよう働きかけました。第92回ピースボートが10月20~21日にニューヨークに寄港した際には、国連本部内でサイドイベントを実施したほか、地球大学「特別プログラム」に参加したイギリスやオーストラリアの学生らが国連内でのアドボカシー活動にも参加しています。

今後、12月に国連総会の本会議でこの決議案が採択されると、条約交渉の会議が2017年3月27~31日、6月15日~7月7日にニューヨークで開催されることが正式に決定します。ピースボートは今後さらに被爆者の皆さんやICANの活動者らと連携を深め、核兵器禁止条約の早期締結に向けて活動を進めます。

こうしたなか、日本政府がこの決議案に「反対」投票をしたことは大変に残念なことでした。日本政府はまだ、米国の「核の傘」が日本の安全にとって必要であり、そのために核兵器の禁止には賛成できないという立場をとっているようです。これに対してピースボートは、国内外の多くの団体と協力して「ヒバクシャ国際署名」の運動を広め、核兵器禁止条約のための交渉の前進と、日本の政府が政策を転換し核兵器禁止に向けて取り組むことを求めていきます。

この問題については、ピースボートの川崎哲がさまざまなメディアで発言しています。以下にそのうちのいくつかを紹介します。

◆デモクラTV 2016年12月22日~
 「池田香代子の100人に会いたい 43人目 川崎哲」
◆岩波書店『世界』2017年1月号
 「核兵器禁止条約と日本の安全保障――核抑止依存のまま進むのか」
◆2016年12月5日 Yahoo!ニュース
 「核兵器禁止条約、日本はなぜ反対したのか」
◆2016年11月25日 NHKラジオ第1 先読み!夕方ニュース
 特集 「核兵器禁止条約決議に日本が反対 核軍縮の今後は?」 川崎哲(ICAN国際運営委員、ピースボート共同代表)※電話での出演
◆2016年11月12日 神奈川新聞
 識者評論「核兵器禁止条約 被爆国 地位失うおそれ」 川崎哲(ピースボート共同代表)
◆2016年11月7日 佐賀新聞
 識者評論「核兵器禁止条約 反対撤回、交渉参加を」 川崎哲(ピースボート共同代表)
◆2016年11月2日 NHK広島
 お好みワイド「停滞する核軍縮は進むのか」 川崎哲(ICAN国際運営委員)※録画インタビュー出演
◆2016年10月29日 朝日新聞
 「核兵器禁止 扉開く」 川崎哲(ICAN国際運営委員)※コメントの引用
核兵器禁止条約へ~2017年3月、国連で交渉がついに始まります
10月27日の核兵器禁止の決議採択直後、国連会議室の前で質問に答える川崎哲(中央)と、オーストリアのググリッツ軍縮大使(右)、ICANのフィン事務局長(右端)
核兵器禁止条約へ~2017年3月、国連で交渉がついに始まります
2016年10月27日、核兵器禁止条約の交渉開始決議が採決にかけられた国連総会第一委員会
核兵器禁止条約へ~2017年3月、国連で交渉がついに始まります
2016年10月20日、ニューヨーク国連本部前

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